今年もみなさんに安全で安心な環境のもと「大曲の花火」をご覧になっていただくため、花火観覧会場及び河川敷駐車場については、雄物川に昔から生息するといわれているツツガムシなどの害虫駆除を、薬剤散布により行っております。

しかし、観覧会場の河川敷は広大なため、会場入りの際は、念のため虫除けスプレーやクリームをつけるようお勧めします。

また、お帰りになってからは着て行った衣服を早めに脱いで、必ずお風呂に入って体を洗い流してください。

脱いだ服は寝室などに置かないで、早めに洗濯をしてください。

万が一、花火観覧後1週間から10日目頃に頭痛、発熱があったり、おかしな水ぶくれやカサブタができているようでしたら、すぐにお医者さんに診てもらってください。

ツツガムシとは

非常に小さいダニの一種で、日本に100種類以上が生息します。

アカツツガムシ、フトゲツツガムシ、タテツツガムシの3種類が、つつが虫病の原因となる病原体をもち、人に吸着する性質をもつ代表的なツツガムシです。

そのほとんどは無害ですが、0.1~0.2%のごくわずかな一族だけが病原体をもっています。

昔から雄物川沿いに多くみられたアカツツガムシは夏に幼虫が孵化し、まれに人の体にとりついて這い廻り、脇の下や下腹部などの柔らかい部位に何時間も吸着することがあります。

この時は鋭い痛みがあり、もしその幼虫が病原体を持っていた場合、病原体が体内に入り込み、1週間から10日後に発熱、それに続いて発疹等の症状が出ます。

このころツツガムシに吸着された部位は1~1.5cmほどの周辺が赤く盛り上がった黒いカサブタ状になっています。

【秋田県健康福祉部健康推進課「つつが虫のしおり」から抜粋】

詳しくは、秋田県のHP「つつが虫病に注意しましょう(外部リンクのため別タブで開きます)」をご覧ください。

感染症媒介蚊定点モニタリングについて

平成26年、約70年ぶりに国内感染が確認されたデング熱や平成27年から海外で多数報告されているジカウイルス感染症等の蚊媒介感染症対策への基本情報とするため、感染症媒介蚊定点モニタリング調査を実施しました。

平成29年4月28日付け厚生労働省健康局結核感染症課 事務連絡 別添「デング熱・チクングニア熱等蚊媒介感染症の対応・対策の手引き地方公共団体向け」の記載に基づき地点を選定し、1地点で2回調査しました。

地点の選定

5月中旬から10月下旬に大勢の人が訪れる場所として2地点を選定し、そのうち1地点が大仙市大曲「大曲の花火」観覧会場及び打上場となりました。

蚊の調査方法:人囮(ヒトオトリ)法

1地点につき5か所を調査しました。
1か所に1人が8分間立ち飛来する蚊を捕虫網で捕獲し、捕獲したヒトスジシマカ成虫(雌)の数を計測しました。

ウイルス検査

ヒトスジシマカ(雌)を捕獲した場合、当該蚊のデングウイルス、チクングニアウイルス、ジカウイルスの有無を検査しました。

調査結果

大仙市大曲「大曲の花火」観覧会場及び打上場では平成29年、30年調査のそれぞれ2回調査しましたが、ヒトスジシマカ(雌)は採取されませんでした。

調査結果を踏まえ、今後とも安全安心に花火を観覧できるよう努めます。