LiD(聞き取り困難症)、APD(聴覚情報処理障害)とは

「聞こえている」のに、「聞き取れない」「聞き間違いが多い」など、音声をことばとして聞き取るのが困難な症状を指します。

こんな症状はありませんか?

  • 雑音の中では話が聞き取れない
  • 聴力検査では問題ないと診断された
  • 複数の人との会話や音は同時に聞き取れない
  • 口頭で言われたことは忘れてしまったり、理解しにくい
  • 早口や小さな声が聞き取りにくい
  • 話が長くなると途中から何を言っているのかわからなくなる
  • テレビや映画は字幕がないとよくわからない

診断方法は確立されていませんが、次のチェックリストを用いてAPDの可能性を推察します。

「もしかしてLiD(聞き取り困難症)、APD(聴覚情報処理障害)かも」と思ったら

まずは聴力に問題がないか、耳鼻咽喉科で診てもらうことが推奨されます。

安心して生活するために

現時点ではLiD(聞き取り困難症)、APD(聴覚情報処理障害)は認知度が低く、原因や治療法もまだ研究段階です。

しかし工夫次第で「聞き取りにくさ」を軽減することができます。ひとりで抱えこまず、周りと協力してよりよい環境を築いていきましょう。

LiD(聞き取り困難症)、APD(聴覚情報処理障害)の方への工夫の例

学齢期

  • 聞き取りやすく、見やすい席に座る。
  • 必要があれば、補聴器等のツールを使う。
周囲の方が協力できること
  • 話しかける前に、名前を呼びかけたり、肩をたたき注意を向ける。
  • 何かをしながら話をしない。
  • 表情豊かに話す。
  • 短い文でゆっくり話し、ジェスチャーを交える。
  • 文字や絵を提示しながら話す。
  • 聞き取れないことを怒らない。

成人期

  • 雑音の少ない状況で話しかけてもらう。
  • 1対1で、ゆっくり・ハッキリ話してもらう。
  • 大切なことは文字でやりとりする。
  • 言われたことを繰り返し提示し、間違っていないか確認する。
  • 電話が難しい場合、電話対応を業務から外してもらう。
  • メモや音声文字化アプリ、補聴器等自分に合ったツールを使う。
  • 会議などの資料は事前に提供してもらい、予習をしておく。
  • 睡眠をしっかりとり、体調管理に努め、ストレスをためない。
周囲の方が協力できること
  • 聞き取れないことを否定的にとらえない。

相談先など

相談先

  • 耳鼻咽喉科のある市内の病院は「大曲厚生医療センター」です。
    • 電話 0187-63-2111(代表)

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