国指定重要有形文化財(建造物)「古四王神社本殿」

公開日 2013年12月03日

更新日 2020年03月19日

国指定重要有形文化財「古四王神社本殿」

 

 

国重要文化財 古四王神社本殿について

 国重要文化財の古四王神社本殿は、室町時代末期の元亀元年(1570)に、孔雀城主である冨樫左衛門太郎勝家が、飛騨の名工「甚兵衛」に造らせたと言われています。

 

 本殿の構造形式は一間社入母屋造で、和様・禅宗様(唐様)・大仏様(天竺様)を自由に融合した折衷様式で、所々に珍奇な意匠を施す豪放な建築手法が特徴です。向拝正面の水引虹梁の菊唐草や、側面手挟の藤唐草の絵様繰形は稀に見る傑作です。また、桟唐戸を含め四方に施した“結界”を意味する襷桟、大型の蟇股や擬宝珠などの意匠は他に類例がありません。

 

 建物には、細部まで優美な彫刻が施される反面、荒削りな太い材木の堅牢な土台など、繊細さと豪快さをあわせ持つ建築手法が最大の特徴といわれています。

 

 当時、美術建築の権威であった東京帝国大学教授の伊東忠太(1867~1954)は「奇中の奇、珍中の珍」と感嘆し、後に建築史家で京都帝国大学教授の天沼俊一(1876~1947)も「和(日本)・唐(中国)・天(インド)を超越した天下一品の建物」と絶賛しました。

 

 組物や、随所に施された流麗な彫刻の数々、深くせり出す「軒の出」と反りの美しさをどうぞご鑑賞ください。

 

古四王神社の由緒、ご利益

 古四王神社は祭神として大彦命を祀り、由緒によると、崇神天皇が四道将軍を日本全域に派遣し、高志国(北陸)へ赴いた大彦命がこの地の大石に休憩し、村人がそれを畏敬して祠を奉ったと言われています。コシオウという神社は、中部以北の日本海側に多く見られ、多くの社殿が北を向いています(社殿は一般には南向き)。

 

 古くから地域の生活に密着した産土(うぶすな)様として様々な願いや祈りの対象となっていますが、昨今は、特に勝負事にご利益があるとのこと。

 

 スポーツや各種競技、起業や昇進、様々な人生の勝負の場面でご参拝してみてはいかがでしょうか。

 

所在地

大仙市大曲字古四王際30

休館日

なし(境内自由散策)

駐車場

普通車5台

ガイド

自由見学となりますが、団体見学等のガイドについては、文化財課へお問い合わせください。

その他

「ご朱印」などについては、ご仲介をいたしますので、文化財課へお問い合わせください。

アクセス

JR大曲駅から車で10分

 

お問い合わせ

大仙市文化財課
電話 0187-63-8972

 

地図

 

このページの
先頭へ戻る