大仙市教育委員会ではふるさと教育推進のモデル事業として「大仙市ふるさと探訪楽園(がくえん)ツアー大仙の魅力再発見」を実施しました。

令和3年7月27日(火)・29日(木)に実施したツアーのしおりと訪問記をアップロードしますので、地域資源を探訪しふるさとの魅力を再発見するための参考にしてみてください。

令和3年7月27日(火)中仙・太田を巡るツアー

しおり表紙画像、中仙・太田を巡るツアー

【しおり】(中仙・太田)大仙市ふるさと探訪楽園ツアー[PDF]

中仙・太田を巡るツアー訪問記

令和3年7月27日(火) 集合場所 中仙市民会館ドンパル

9:50 大仙市農業振興情報センター

大仙市農業振興情報センターにて木村指導員よりブルーベリーについての説明を受けました。そのあとはお楽しみのブルーベリー摘み取り体験。各自、食べごろのブルーベーリーを探し、甘酸っぱい旬の味を堪能しながら容器にいっぱいのブルーベリーを摘み取りました。アンテナショップにも立ち寄り、新鮮野菜などをお買い求める方もいました。

ブルーベリーの摘み取り体験をする参加者の写真

10:40 鈴木空如筆「法隆寺金堂壁画模写絵」複製画

太田文化プラザにて鈴木空如筆「法隆寺金堂壁画模写絵」複製画を見学しました。太田文化プラザは現在工事中ですが、このツアーのために開放していただき、文化財課職員の説明を聞きながら見学できる貴重な機会になりました。鈴木空如は金堂壁画の真に迫るまで生涯をかけて模写を続けた大仙市太田町が生んだ稀代の仏画家です。参加者の皆さんはその繊細かつ圧巻の模写絵を興味深く見学していました。

法隆寺金堂壁画複製絵の見学をする参加者の写真

11:10 文化財道祖神(おにょさま)

太田地域下斉内の市指定有形民俗文化財『道祖神(おにょさま)』を見学しました。この力強い風貌のおにょさまは防塞の神として民家の敷地内の一角に鎮座しています。説明をしてくれたのは、集落の本多さん。地域の方と直接触れ合い、その成り立ちや伝統を聞くことができる貴重な機会に、参加者は深い関心を寄せていました。

おにょさまについて見学する参加者の写真

11:50 水神社

中仙地域豊川にある水神社は秋田県唯一の国宝「線刻千手観音等鏡像」が祀られています。毎年1度だけ8月に一般公開します。(令和3年度は新型コロナの影響により中止)この日は蒸し暑い天候でしたが、杉並木の参道を歩き境内に入ると澄んだ神聖な空気に包まれているのが分かります。偶然居合わせた太田宮司さんと熊谷総代さんからも貴重なお話を伺い、参加者はパワースポットの大きな杉の木に手を当てて大地のエネルギーを存分に感じていました。参加者の皆さんからは「国宝があることを初めて知った」という声もありました。

パワースポットの2本の杉の木の写真
国宝「線刻千手観音等鏡像が祀られた社の写真」
13:30 合同会社ダイセン創農工場見学

「毎日がとまと曜日」のトマトジュースで有名な合同会社ダイセン創農さんでは、新型コロナ対策のため、工場内には立ち入らず屋外の大きな窓から工場長さんの説明に沿って工場ラインを見学しました。最後には試飲もさせていただき、会社のテーマである四季をしぼるを一人一人の目と舌で体感し、常に新たな挑戦をし続ける地元企業を「応援したい」という気持ちが高まりました。

工場の外で見学する参加者の写真

14:30 合名会社鈴木酒造店(秀よし)酒蔵見学

『秀でて良し』と宝暦年間に秋田藩主佐竹公から激賞され、「秀よし」と命名された創業三百二十余年の歴史を受け継ぐ由緒ある酒蔵を見学しました。現在、新型コロナウイルスの影響により一般の酒蔵見学は休止しておりますが、市内の参加者のみで行うふるさと教育事業の趣旨にご協力いただき、特別に見学させていただきました。蔵内の丁寧な案内と社長さん自ら披露してくださった「酒屋唄」に感激し、歴史の重さと伝統ある酒蔵の品格を目の当たりにすることでふるさとへの誇りを再認識しました。最後は美しいお庭で社長さんも一緒に記念写真をパチリ。

鈴木酒造酒蔵内の写真
お庭で撮られた参加者一同の集合写真
15:50 国宝鏡レプリカ見学とオリエンテーション

中仙市民会館ドンパルに戻り、本日訪問した水神社に祀られている国宝鏡レプリカの説明を受けながら見学しました。参加者の方が熱心に質問して知識を深めている様子が印象的でした。最後は参加者を代表して豊成小2年の高橋柊人君が本日の感想を「色んな事が分かって良かった、ほかのところも見てみたい」と発表してくれました。ほかの参加者の皆さんからも「知らなかった地元の良さを感じることができて良かった」などの声をいただき、初めての試みではありましたが、地域の魅力を再発見できる有意義なツアーとなりました。

国宝鏡の説明を受ける参加者の写真
感想を発表する髙橋柊人くんの写真

令和3年7月29日(木)神岡・西仙北・協和を巡るツアー

しおり表紙画像:神岡・西仙北・協和を巡るツアー

【しおり】(神岡・西仙北・協和)大仙市ふるさと探訪楽園ツアー[PDF]

神岡・西仙北・協和を巡るツアー訪問記

令和3年7月29日(木) 集合場所 かみおか嶽雄館

9:30 株式会社和火屋

本日最初の訪問先は花火のまち大仙市ならではの見学地、創業明治34年株式会社和火屋さんにて花火工場見学に伺いました。久米川社長が丁寧に行程を説明しながら案内してくださり、実演も交えた力の込もるお話に、参加者の皆さんも興味深く見入っていました。一つ一つ丁寧に作られ並べられた花火玉を見て、職人さん達の気持ちが込もった大輪の花火が大仙市の大空に大きく花開く日が早く来て戻ってほしい、と心から願いました。

かみおか嶽雄館に集合した参加者の写真
テーブルに並べられた尺玉の写真
尺玉の中に入っている火薬について説明する職人さんの写真
尺玉に着火し、花火の実演をしてもらっている写真
11:00 大綱交流館

次に訪問した大綱交流館は昨年10月にオープンした西仙北地域の拠点施設です。大綱ホールで刈和野の大綱引きの紹介動画を鑑賞したあと、館内を見学しました。

大綱交流館で紹介動画を鑑賞する参加者

11:30 大綱の里伝承館

地元刈和野大綱引き保存会の建元からご協力をいただき、綱づくり体験を行いました。二日町と五日町の作業場にそれぞれ分かれ、実際に綱を作りました。初めての方でも作業を進めていくうちにコツをつかんで、長く編むことができました。地域の伝統文化を継承する人と技に触れ合える貴重な体験となりました。

大綱の里伝承館の外観写真
綱づくり職人さんの写真
実際に大綱をつくる参加者の写真
大綱を作る様子を見学する参加者の写真
13:20 唐松神社

協和地域の唐松神社は安産と子宝の神様として有名で、全国から参拝客が訪れます。参道の両側には樹齢300年を超える杉並木が立ち並び、歴史の深さと厳かな雰囲気に圧倒されます。奥殿や天日宮(あまつひのみや)など宮司さんが興味深い説明で案内してくれて、気付くとあっという間に時間が過ぎていました。遠くからは雷鳴が・・・。宮司さんによると雷が近づいて来ているタイミングの参拝は非常に縁起が良いとのことです。凛としたパワーをたくさん注入して雨が降り出す前に、次の訪問先へ向かいました。

杉並木を歩く参加者の写真
屋外で宮司さんよりお話を聞く参加者の写真
境内で宮司さんよりお話を聞く参加者の写真
唐松神社の鳥居の写真
15:15 大盛館(民俗資料展示館)

「協和の鉱山と松田解子文学を伝える会」今野会長から荒川鉱山と松田解子について説明していただきました。その後、各自で施設内を見学しました。懐かしの民具や協和地域の歴史など多くの展示物を興味深く見学していました。

大盛館で今野館長より話を聞く参加者の写真
民族資料展示館で展示物を見学する参加者の写真
15:55 荒川鉱山跡地

荒川鉱山は1700年に発見され、明治時代に発展を遂げ栄えた鉱山です。今も残る外壁は高く積み上げられた石垣が城郭や要塞を彷彿させます。閉山後、観光地として整備されたマインロード荒川を知る人達からは、にぎわっていた時代を懐かしむ声が聞かれました。

荒川鉱山跡を見学する参加者の写真

16:45 かみおか嶽雄館

かみおか嶽雄館に戻るとだけ丸くんが参加者の皆様のお帰りを出迎えてくれました。今回6人の小学生が参加し、元気にツアーを盛り上げてくれました。「個人ではできない貴重な体験ができた」「地域資源への興味がわいてきた」などのご意見をいただき、広い大仙市内でまだまだ沢山ある地域の魅力を知るきっかけを創出したツアーとなりました。

だけ丸くんとハイタッチをする参加者の写真

【訪問記】神岡・西仙北・協和を巡るツアー[PDF]

※このツアーは健幸まちづくりプロジェクトと連携し実施しております。(詳細は関連記事へ)