働き世代の食生活
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家庭や仕事、介護など日常生活の忙しさからあなたの「健康」を後回しにしていませんか?働き盛り世代の方は特に、バランスに気を遣った食生活は二の次にしてしまいがちです。栄養の偏った食生活を続けていくと、将来、生活習慣病などのさまざまな健康上の問題を引き起こしやすくなってしまいます。現在の食事があなたの将来の健康を作ります。一度、ご自身の食生活を見直してみましょう。
野菜摂取
野菜や果物などに含まれるカリウムによって高血圧の予防や改善が期待できます。1日当たりの野菜摂取目標量は350g(小鉢5皿分)ですが、令和4年度県民健康・栄養調査によると、成人の野菜摂取量の平均値は286.4gでした。これは目標の350gに対して60g以上不足しており、小鉢約1皿分の野菜が不足しているということになります。
※腎機能が低下している方は、カリウムの摂取を制限する必要がある可能性がありますので主治医にご相談ください。
1食分当たりの食品中に含まれるカリウム量
- 野菜・芋類・きのこ類(多い順)
- さといも(水煮)中1個(80g) 448mg
- とうもろこし1本(150g) 435mg
- 長いも1/5本(100g) 430mg
- トマト中1個(200g) 420mg
- 切り干し大根 乾燥(10g) 355mg、水戻し(40g) 25mg
- ほうれん草(ゆで)1/2束(70g) 343mg
- かぼちゃ(ゆで)小1/8個(100g) 340mg
- ズッキーニ1/2本(85g) 272mg
- 水菜1/4束(50g) 240mg
- さつまいも(蒸し)1/5本(50g) 240mg
- たけのこ(50g)ゆで 235mg、水煮 39mg
- きゅうり1本(100g) 200mg
- キャベツ中葉2枚(100g)生 190mg、ゆで 92mg
- かぶ(皮なしゆで)小1個(70g) 175mg
- ナス小1本(60g)油炒め 174mg、ゆで 108mg
- 大根(ゆで)1cm輪切り2個(80g) 168mg
- 枝豆(ゆで)10さや(30g) 147mg
- エリンギ1/2個(40g) 136mg
- じゃがいも(水煮)1/2個(50g) 120mg
- ぶなしめじ1/3株(30g) 111mg
- たまねぎ(ゆで)1/2個(100g) 110mg
- 長ねぎ1/2本(50g) 100mg
- レタス(生)中葉2枚(50g) 100mg
- オクラ(ゆで)3本(30g) 84mg
- にんじん(ゆで)小1/3(30g) 72mg
- ブロッコリー(ゆで)3房(30g) 63mg
- 小松菜(ゆで)1株(40g) 56mg
- 果物類(多い順)
- 干し柿1個(69g) 462mg
- バナナ1本(120g) 432mg
- メロン1/6個(120g) 420mg
- アボカド1/2個(70g) 413mg
- 柿1個(150g) 255mg
- オレンジ1個(140g) 252mg
- キウイフルーツ1個(80g) 240mg
- スイカ1切れ(150g) 180mg
- もも1/2個(100g) 180mg
- パインアップル1/8個(100g) 150mg
- みかん1個(100g) 150mg
- いちご5個(75g) 128mg
- りんご小1/2個(100g) 120mg
- みかん缶詰8房(104g) 78mg
- さくらんぼ5粒(30g) 63mg
- もも缶詰1切れ(60g) 48mg
- その他(多い順)
- とりささみ100g 410mg
- 低脂肪牛乳200ml 380mg
- 豆乳200ml 380mg
- スキムミルク大さじ3(18g) 324mg
- 干しひじき5g 320mg、水戻し(40g) 64mg
- 豚肩ロース(脂肪なし)100g 310mg
- 普通牛乳200ml 300mg
- 干しわかめ5g 300mg、水戻し(60g) 264mg
- たら1切れ(80g) 280mg
- 生さけ1切れ(80g) 280mg
- 納豆1パック(40g) 276mg
- アーモンド30g 228mg
- 絹ごし豆腐1/4丁(100g) 150mg
- 無糖ヨーグルト80g 136mg
- 木綿豆腐1/4丁(100g) 110mg
- たまご1個(50g) 65mg
- プロセスチーズ60g 36mg
1日のカリウムの摂取目標量は男性が3,000mg以上、女性が2,600mg以上です。
健康通信
大仙市国民健康保険に加入している40歳の方に、健康通信を通して情報提供を行っています。
令和6年度発行
塩分を上手にコントロール(6月発行)
秋田県民1人1日当たりの食塩摂取量の平均は10.1gでした。(令和4年度県民健康・栄養調査)日本人の食塩摂取目標量は男性が1日7.5g未満、女性は6.5g未満であり、2.6~3.6g摂りすぎている状況です。食塩摂取量のうち、65%は調味料からの摂取であり、減塩のためには調味料の使い方の工夫が必要であると考えられます。減塩を1gすることで収縮期血圧は高血圧者で1mmHg、非高血圧者で0.5mmHg低下するといわれています。
- 生活習慣病の原因ともなるメタボリックシンドロームの早期発見を目的とした特定健診は、大仙市国民健康保険に加入している40歳以上の方を対象に無料で実施しています。健診で健康状態を知り、健康づくりを意識した生活を送りましょう。
- 普段食べている食品の塩分を気にしていますか?しょうゆや味噌など日本の食事でよく使う調味料は塩分が多く入っており、気づかぬうちに高塩分の食事になりがちです。50代、60代になってから高血圧になる割合も高いため、 若いうちから減塩を心掛けることが大切です。
- 成人1日当たりの塩分摂取量の目安は男性7.5g未満、女性6.5g未満ですが、秋田県民の食塩平均摂取量は10.1gと約3gも多い現状でした。塩分の摂りすぎは、高血圧や動脈硬化、心臓病、脳卒中、胃がんなどのリスクを高めます!病気が進行しないように早めの予防が大切です。
- 塩分が多いため食べ過ぎに注意が必要な食品は次のとおりです。
- 肉の加工品
- ウインナー2本 塩分0.9g
- ハム2枚 塩分1g
- ベーコン2枚 塩分0.6g
- 魚関係
- 塩鮭1切れ 塩分0.9g
- ちくわ1本 塩分2.2g
- はんぺん1/2枚 塩分0.8g
- かにかまぼこ2本 塩分0.4g
- たらこ10g 塩分0.5g
- 佃煮(いかなご) 塩分0.6g
- 漬物関係
- たくあん20g 塩分0.5g
- キムチ40g 塩分0.9g
- 梅干し1個 塩分2.2g
適正体重を維持しよう(9月発行)
体重は健康と栄養状態の目安として重要です。適正体重は年齢によって変わりますので以下を参考に、適正な体重の維持を目指しましょう。
年齢(歳) | 目安となるBMI(kg/m²) |
---|---|
18~49 | 18.5~24.9 |
50~64 | 20.0~24.9 |
65~74 | 21.5~24.9 |
75以上 | 21.5~24.9 |
日本人の食事摂取基準(2025年版)より
- I.生活習慣病の原因ともなるメタボリックシンドロームの早期発見を目的とした特定健診は、大仙市国民健康保険に加入している40歳以上の方を対象に無料で実施しています。
- 食生活や生活習慣が多様化した現在では、過食や運動不足による「肥満」や「メタボリックシンドローム」がある一方で、不健康なダイエットなどによる「やせ」も社会問題となっています。楽しく健康でいきいきと過ごすためには、適切な体重の認識と体重管理が大切です。大仙市民の適正体重の割合は62.7% なので約4割の方は適正体重ではない状況にあります。
- 日本肥満学会では、BMI22を適正体重とし、統計的に最も病気になりにくい体重としています。またBMI25以上を肥満、18.5未満を低体重(やせ)と分類しています。
- 適正体重を維持するために、まずは自分にとって適正な数値を知ることが大切です。BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。適正体重は22×身長(m)×身長(m)で求められます。体重は毎日できるだけ同じ条件(洋服など)で測定します。起床後、トイレに行った後に測定するのが最も正確です。
- FMはなび 健康通信ラジオ版
健康増進センターでは、市民の皆様の心身の健康に関する情報発信のため、FMはなびにて「健康通信ラジオ版」を放送しています。ぜひお聞きください。
令和7年度の放送時間
9月、12月、3月の毎週月曜日
- 8時12分から
- 11時37分から
- 17時30分から
令和6年度 高血圧に関する〇✕(まるばつ)クイズ集計結果まとめ
令和4年度県民健康・栄養調査にて高血圧に関する知識調査を行ったところ、大仙市の回答率が低い現状にあることがわかりました。そこで、市民の高血圧に関する知識の普及・定着を図るために高血圧に関するクイズを実施しました。
調査の概要
調査対象
令和6年度に実施した食生活改善推進員育成研修会や各支部地域伝達講習会等の食生活改善推進事業、特定保健指導、秋の稔りフェア等地域祭の参加者
調査内容
令和4年度県民健康・栄養調査で行った高血圧に関する知識調査と同様の設問でクイズを作成し実施しました。
結果の概要
本調査では、市民に対してクイズを用いた高血圧に関する知識調査を行い、参加者は601名でした。
その結果、参加者の52%が全問正解と令和4年度調査時の全問正答率である秋田県37%、大仙市29%を大きく上回りました。設問別の正答率は全て80%以上でした。(表1)
特定保健指導参加者のみの結果では、参加者104名、全問正答率48%でした。設問別正答率は設問3喫煙のみ79%でしたが他は全て80%以上でした。(表2)
調査年度と正答率 | 正答率(%) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
設問1 | 設問2 | 設問3 | 設問4 | 設問5 | 設問6 | 設問7 | 設問8 | 全問正解 | ||
令和4年度 | 秋田県(436人) | 94 | 83 | 77 | 66 | 87 | 97 | 78 | 77 | 37 |
大仙市(21人) | 100 | 90 | 67 | 52 | 86 | 76 | 67 | 71 | 29 | |
令和6年度 大仙市(601人) | 94 | 82 | 81 | 83 | 96 | 98 | 88 | 86 | 52 |
調査年度と正答率 | 正答率(%) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
設問1 | 設問2 | 設問3 | 設問4 | 設問5 | 設問6 | 設問7 | 設問8 | 全問正解 | ||
令和4年度 | 秋田県(436人) | 94 | 83 | 77 | 66 | 87 | 97 | 78 | 77 | 37 |
大仙市(21人) | 100 | 90 | 67 | 52 | 86 | 76 | 67 | 71 | 29 | |
令和6年度 大仙市(104人) | 95 | 89 | 79 | 83 | 96 | 98 | 88 | 82 | 48 |
設問1:塩分を摂ると血圧は上がる(正答:はい)
設問2:飲酒は高血圧症のリスクにはならない(正答:いいえ)
設問3:喫煙で血圧は上がる(正答:はい)
設問4:果物や野菜を食べると血圧は下がる(正答:はい)
設問5:適度な運動習慣で血圧は下がる(正答:はい)
設問6:血圧が上がると脳卒中のリスクが上がる(正答:はい)
設問7:体重が増えると血圧は上がる(正答:はい)
設問8:加齢とともに血圧値は高くなる(正答:はい)
今後の方針
野菜と果物の摂取については継続して周知していくとともに、今回正答率が低かった喫煙、飲酒と高血圧の関係を重点的に普及・啓発していくことで、市民の高血圧に関する知識の向上と高血圧の予防、改善を目指します。