新規就農者研修施設の夏(7月+1)- 大仙市農業振興情報センター
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新規就農者研修施設の夏(7月+1)
今年は平年より1週間ほど遅く6月23日に梅雨入りしました。
7月は、9日からと25日からの2回の大雨で、市内に被害が発生しています。
梅雨どきは農作物以上に雑草が成長し、また長雨になると農作物の病気が発生しやすくなります。研修生にとって7月は「梅雨」という一つの山の越えどころです。
東部研修施設の様子
西部研修施設の様子
7月1日
東部研修施設の畑は、暗渠の経年劣化もあり、少し強い雨が降れば水浸し状態。雨上がり後もぬかるんで、完全に乾くまで数日間は畑に入ることが出来ません。
畑は、水はけが良くなければ農作物の根腐れをまねき、生育が悪くなります。
雨の後は、少しでも早く畑が乾くよう溝切りなどの排水対策。こうした作業も研修となります。
排水対策の様子
7月8日
JA秋田おばこのネギ部会研修会が、太田地域の藤澤さんのほ場で開催されました。
藤澤さんは研修施設の修了生で就農3年目。今年のネギの作付けは2.1ha、目標販売額を高く掲げて取り組んでいます。定植後間もなく作業ミスで肥料焼けしてしまった苗が1~2割ありますが、目標販売額は下げずに頑張るとのこと。
JA秋田おばこ管内の個人農家のネギ作付面積としては2番目か3番目。高収益となること、期待しています。雑草がほとんど見られず、栽培管理もしっかり行われていて、とてもきれいなネギ畑でした。
ネギ部会の様子
7月19日
夕方、研修生OBのFさんが研修生へ飲み物の差し入れを届けてくれました。ちょうど4時過ぎからの土曜、日曜日のハウス管理等の打合せ時で、先輩として研修生に話をしてもらいました。
「今年で就農5年目、施設(ハウス)アスパラとエダマメを栽培しており、アスパラがようやく本格的に収穫できるようになってきた。これからエダマメ出荷の最盛期を迎え、なかなかアスパラに手が回らないが、アスパラのハウス内は除草剤等を使わず地道に手で草むしりをしている。防除も最小限にして、害虫が見つかれば手で取っている。人の口に入るものを作っているのだから、極力、農薬等を使いたくない。これが私のこだわり」そして「農業って儲かりませんよ。常にお金がありませんよ。でも農業を職業として選んだ以上、頑張って」と研修生を激励してくれました。(写真を撮らないでしまいました)
7月29日
JA秋田しんせい(由利本荘市・にかほ市)では、アスパラの産地化を目指し、作付け拡大に取り組んでいます。
この日は、アスパラで就農を検討している研修生が知識を深めるため、JA秋田しんせいの実証施設(高畝(たかうね)栽培)と由利本荘市大中沢地区の農家(平(ひら)畝(うね)栽培)を視察しました。
東部研修施設でも同様に高畝(土を高く盛って畝を作り、しゃがまずに作業しやすくする)と平畝(10センチ程度の畝)の2種類の方法でアスパラを栽培していますが、肥料設計や潅水(水やり)のほか、栽培のために工夫していることなどを教えてもらいました。
アスパラの高畝栽培は、秋田県内では数年前に導入が始まったばかりでまだ広く普及はしていません。JA秋田おばこ管内では、太田地域の田口さんがアスパラの高畝栽培にいち早く取り組んでいますが、「私が田口さんに続く高畝栽培のパイオニアになる」と研修生が意気込んでいます。
農場視察の様子
8月3日
西部新規就農者研修施設のオープンキャンパスを開催。施設の紹介のほか、トマトの収穫やネギの出荷調整体験、㈱秋田クボタの協賛で子ども用ドローンの操作体験など、子どもたちにも楽しんでもらえるようなメニューを準備しました。
空気圧を利用し一瞬にしてネギの皮をむくネギの調整体験は、子どもたちに好評。保護者からも「ネギってこうやって皮をむいているんだ」と少し驚きの声がありました。
この日は20数組の家族が来場し、「農業」にふれてもらいました。
東部研修施設のオープンキャンパスは8月10日(土曜日)午前9時から正午までです。
ブルーベリーの摘み取りや雪下ニンジンの種まき体験など、西部研修施設と違うメニューを準備していますので、多くの皆様のご来場をお待ちしております。
西部オープンキャンパスの様子
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農林部農業振興課農業振興情報センター
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