旧池田氏庭園について

「旧池田氏庭園」本家庭園は、平成16年(2004)2月に国の名勝に指定されました。秋田県内では庭園として初めての国指定名勝となります。

本家庭園(大仙市高梨)は横手盆地の田園地帯に営まれ、、その敷地はまるで浮島のような形をしています。近代造園の先駆者である長岡安平(ながおかやすへい)が設計した庭園として、鑑賞上・学術上の価値が極めて高いと評価されています。

旧池田氏庭園
屋敷は家紋「亀甲桔梗」を意識して六角形になっている(本家庭園)

本家庭園

「旧池田氏庭園」本家庭園は、大仙市東部の田園地帯に位置しています。池田氏は、明治時代中頃から戦前まで高梨村長を務め、山形県の本間氏・宮城県の齋藤氏と並ぶ東北三大地主として知られています。

本家庭園は、明治29年(1896)の六郷大地震で家屋が倒壊したのを契機に、耕地整理事業に合わせて屋敷地を拡張し、秋田市の千秋公園を設計した長岡安平(外部リンクのため別タブで開きます)の協力を得て明治末頃までに地割りが行われ、大正時代に完成したものです。

敷地はおよそ4万2千平方メートルあり、平面形は六角形で周囲は石垣を伴う堀や土塁で囲まれています。この平面形は、池田氏の家紋である亀甲桔梗(きっこうききょう)の亀甲を意識したといわれています。

主屋南西側の主庭園は、中島を有する池を中心に、西岸に高さ及び笠の径が共に約4mの日本最大級の巨大な雪見灯籠、南東岸に秋田県最初の鉄筋コンクリート造の2階建て洋館が配されています。

本家庭園薬医門
広大な敷地にふさわしい総ケヤキづくりの薬医門(本家庭園)
雪見灯籠
雪見灯籠の笠の直径、高さはともに約4mもある(本家庭園)

東北三大地主 本間家 齋藤家 関係リンク集

本間家について

齋藤家について

長岡安平について

大村観光ナビ(外部リンクのため別タブで開きます)

金唐紙について

洋館保存修復工事竣工! 平成18年度からすすめられてきた洋館保存修復工事が、平成22年10月に竣工を迎えました。

これを記念して発行された「洋館修復の記録」にその概要が記載されており、修復工事の変遷をたどることができます。

洋館修復の記録「甦る大正時代の煌めき」(PDF)

復原された金唐紙
復原された金唐紙(本家庭園 洋館内)
池田家に伝わる往時の金唐革紙
池田家に伝わる往時の金唐革紙(本家庭園 洋館内)

関連リンク

金唐紙研究所のホームページ(外部リンクのため別タブで開きます)