新規就農者研修施設の春(令和7年度6月)- 大仙市農業振興情報センター
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新規就農者研修施設の春(令和7年度6月)
4月5月と降り続いた雨が6月に入り、晴れの日が増えてきました。気温も上昇し、4月に植えた作物の収穫適期となりました。
気温の高い日が続くとすぐに作物が大きくなりすぎたり、花きの場合は花弁が開きすぎてしまうため、急ピッチで収穫と出荷販売の準備が進められています。
東部新規就農者研修施設


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西部新規就農者研修施設
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6月4日
一般的に母の日にはカーネーション等、赤やピンクの花を贈る風習がありますが、父の日には黄色い花を贈ることが風習となりつつあり、中でもヒマワリは、花言葉は「憧れ」「敬慕」のため、父の日に贈ることが好ましいと言われています。
この日は、父の日前の出荷に合わせて田沢湖の農家さんのもとでヒマワリの目揃会が行われ、出荷のタイミングや箱詰めの方法についてJA秋田おばこの花き担当者より指導がありました。
ヒマワリ目揃い会の様子




東部研修施設でもヒマワリを栽培していますが、6月上旬まで気温が上がらず、中々開花しないため、6月15日前の出荷に間に合うか不安でしたが、5日以降気温が上昇し、無事に父の日前に出荷販売することができました。
ヒマワリの出荷準備の様子


6月7日
研修施設では、大仙市の振興作物である枝豆を栽培しています。
7月末から9月中旬の長期間で販売出荷を行うため、極早生品種(収穫が非常に早い品種)の『神風香』、中早生品種の『湯上り娘』、中生品種である『ゆかた娘』、中晩生品種(収穫が遅い品種)の『あきたほのか』などを栽培しています。
適正な収穫時期に合わせるため、播種も品種ごとに日付をずらして行います。
エダマメを播種している様子




6月11日
秋田県のストックの最盛期は、品種や栽培方法によって異なりますが、一般的には11月から開花が始まり12月の需要に合わせて出荷販売が活発になります。
11月の開花に合わせ、7月末に育苗箱へ播種、8月末にはほ場へ定植を行います。
この日は、JA秋田おばこ営農指導課の方に来訪していただき、当研修生へ向けた市場需要の高い品種の選定方法や定植の方法などについてアドバイスをいただきました。
ストックの栽培について説明を受けている様子


6月12日
JA秋田おばこねぎ部会主催による現地講習会が当研修施設修了生のほ場にて行われました。
仙北地域振興局農業普及課の普及員より4月以降の生育状況について、「本年度4月の降水量が平年比の156%と雨の日が多く、加えて日照時間が平年比の45%とほ場が乾燥しなかったことにより、夏ネギの定植作業が約3週間遅れ、秋冬ねぎの定植作業も同様に半月から1ヶ月以上遅れてしまった。定植後は生育障害や気象による大きなダメージは見受けられないものの、例年に比べて伸長が緩やかなため、夏ねぎ出荷スタートが遅れたり、秋冬ねぎの生育に差が付かず出荷が始まる可能性がある」と説明がありました。
長ネギの現地講習会の様子




6月18日
6月の半ばを過ぎると、晴れの日や高温の日が続くようになり、ほ場にも雑草や虫が多くみられるようになりました。
雑草が多いと農作物の生育の妨げになり、害虫を多く呼び寄せるきっかけになります。
害虫が増えると農作物のウイルス感染につながり、作物も食べられてしまうため、除草剤や防虫剤による散布が重要であり、作物の生長状況によっては薬剤を使用できない場合もあり、その際は手で除草を行います。
この日も、気温の高い時間に散布を行うと作物が焼けてしまうため、涼しい時間を見計らって、除草剤や防虫剤の散布を行いました。
除草作業を行う研修生




6月26日
雄勝地域振興局主催のパッケージ(包装資材)研修に参加。
はじめにパッケージの専門商社の方から、「パッケージによる鮮度保持と販売促進について」という内容の講話がありました。
私たちが買い物をする際、パッケージのデザインに目をひかれて品物を手に取ることがあり、パッケージの持つ力は大きいものがあります。 農業分野でもパッケージがどんどん進化しており、研修会では (1)農作物の鮮度保持、(2)見た目(映え=より引き立つ)、(3)使いやすさ に特化したパッケージ商品が紹介されました。また、農作物を含む食品包装の役割は、食品の保護性と保存性であり、加えて販売促進の機能も求められていると説明がありました。研修生は、野菜や果樹がより美しく、新鮮でおいしそうに見えるパッケージや、野菜を新鮮な状態に保ち、袋のまま電子レンジで調理できる「電子レンジ対応鮮度保持袋」などを実際手に取り、「これだとスーパーや直売所で売れそうだな」などと「パッケージの持つ力」を実感していました。
パッケージ研修の様子




6月30日
愛媛県西条市議会の産業建設委員会が、新規就農者研修施設の取り組みについて視察のために来所。
西条市は愛媛県で一番の米どころであり、裸麦や愛宕柿、春の七草で生産量日本一。また、メロンやホウレンソウなどさまざまな園芸品目でも愛媛県内一の生産量を誇っています。
意見交換会では、大仙市の農業の概要の説明後、今後の農業のあり方や人材確保等について意見交換が行われました。
西条市においても、大仙市と同様に担い手後継者不足や、新規就農の定着が難しいと共通の課題を認識しており、新規就農者へのアフターフォローや農業を営みやすい環境になるように支援を行うことが重要だということを確認しました。
視察の様子




令和7年度5月の研修活動報告はこちらをご覧ください。
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