新規就農者研修施設の秋(令和7年度11月)

秋田気象台によると、今年の初雪は11月18日未明に観測され、平年と比べると3日遅く、昨年と同じとの発表がありました。

11月19日には路上にも雪が積もり、久しぶりの雪道に、スピードを落として走る車が多くみられました。

気象庁が発表している向こう3ヶ月の天候の見通しによると、降雪量はほぼ平年並みとなっており、今後、雪寄せなど雪国ならではの大変な作業が始まりますが、降り積もった雪は、翌年の春の雪解け水に代わり、農業用水の水源や土壌の活性化にもつながるため、程よい降雪、積雪を願うばかりです。

当研修施設でも、冬場使用しないビニールハウスのビニールをはがして、雪の重さによる倒壊を防ぐ作業など、冬支度を行いました。

東部新規就農者研修施設の様子

ほ場でニンジンを収穫して葉を切る研修生
ほ場でニンジンを収穫する研修生
ハウス内で秋冬ネギの皮剥きをする研修生
ハウス内で秋冬ネギを出荷用の箱に詰める研修生

西部新規就農者研修施設の様子

ハウスの保温作業をする研修生
温風機のダクト設置する研修生
アスパラ菜を収穫して良し悪しを作業員に確認する研修生
作業場施設内でホウレンソウの袋詰めをする研修生

11月4日

太田南小学校で「ふるさと学習」の一環として栽培している「横沢曲がりネギ」の収穫が行われました。

「横沢曲がりネギ」は2年かけて栽培することで、柔らかく甘いネギに育ちます。そのため、今回収穫したネギは、太田南小学校の4年生の児童が3年生の春に作付けしたものになります。【参照:5月27日(新規就農者研修施設の春(5月)】

東部新規就農者研修施設の研修生も、児童が収穫したネギの皮むきの手助けなどを行いました。

4年生が一生懸命収穫したネギは、11月8日に全校児童で「なべっこ」を行い、今回手伝った研修生も招待していただき参加し、交流を深めました。

太田南小学校4年生の児童は、「横沢曲がりネギ」をPRする為に、マスコットキャラクターの『横沢ねぎ丸』考案し、グッズやポスターなどの作成に取り組んでいます。

曲がりネギの収穫の様子

児童の収穫の手伝いをする研修生
児童と一緒に収穫する研修生
児童が収穫したネギを受け取る研修生
児童と話をしながら作業をする研修生
児童と一緒にネギの皮むきをする研修生
太田南小学校4年生が考案したキャラクター横沢ネギ丸の写真

11月5日

「台湾教育部青年海外挑戦基金計画」の事業の一環として、仙北市を通じて台湾から、日本の農業に興味を持つ18歳から30歳の16名が当研修施設を訪れました。

通訳を通じて研修施設の概要の説明後、「何歳でも研修は可能ですか?」「研修後はどこで就農してもいいのですか?」というさまざまな質問が上がりました。

その後、実際に研修施設のほ場見学に移り、最後に1人1個ずつリンゴの収穫体験を行いました。 

台湾では気候の関係でリンゴの栽培が行われていないため、とてもうれしそうに大きくて真っ赤なリンゴを選んでいました。

当研修施設としても、初の海外へのPRにつなげることができ、充実した一日となりました。

研修施設見学の様子

研修施設の説明を聞く台湾の学生
引率の先生から説明を受ける所長
調整施設を視察する学生たち
ハウスを視察する学生たち
リンゴを収穫する学生たち
リンゴを手に記念撮影をする研修生と台湾の学生たち

11月11日

岩手県奥州市の産業経済常任委員会の委員の方々が、東部新規就農者研修施設を訪れ、研修施設の取組や大仙市の農業について視察しました。

意見交換会では、当研修施設や大仙市の概要等について説明し、奥州市には県立の農業大学校はありますが、市単独の研修施設が無いため、研修制度や施設のことについての質問がありました。

その後、研修ほ場に移動し、高畝栽培のアスパラガスのほ場や、研修生の秋ネギを出荷調整している様子などを視察しました。

視察の様子

冒頭のあいさつをする佐藤議員
奥州市の説明をする奥州市産業経済常任委員

周年トマトハウスの説明をする当職員

ほ場視察をする様子          

アスパラの高畝栽培を視察する様子
研修生のネギの調整の様子を視察する委員

11月23日

農業簿記3級検定試験が行われました。大仙市は、研修生の3級農業簿記検定の受検を義務付けています。通常、簿記検定試験を受ける際、一番近い試験会場でも岩手県盛岡市までいかなければなりません。また、他の研修施設の研修生は、県農業研修センターで受検します。しかし、当研修施設では、研修生全員が受けてきたことなどが評価され、県内新規就農者研修施設では唯一、研修施設内での試験会場の開設が認められています。

昨年の受検した研修生は全員合格したため、今年は1年目研修生の2名が試験を受けました。

10月から検定に向けて、農作業の合間に2年目生や指導員に教えてもらいながら、テキストや問題集を活用して勉学に励んでいました。

12月上旬に合否が発表になり、無事に2名とも満点合格することが出来ました。

農業簿記の座学の様子

指導員から農業簿記を学ぶ研修生
検定当日の様子、試験会場で緊張の面持ちの研修生
過去問に取り組む研修生
一生懸命問題を解く研修生

令和7年度10月の研修活動報告はこちらをご覧ください。

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