2月20日(土)に国指定史跡「払田柵跡」外柵南門広場を会場に、仙北地域冬の風物詩「払田柵の冬まつり」が開催されました。
当日は朝から天候がよく、午前中は仙北スキー場を会場に子どもスキー大会も開催され、広大な仙北平野や払田柵を見下ろしながら、子ども達は設置されたポールを右へ左へと通過し、日ごろの練習の成果を発揮するように元気いっぱい真剣な表情で滑っていました。
午後からは、払田柵跡周辺を会場に雪上グラウンドゴルフ大会や、払田柵跡の丘を利用してのけっちすべり大会、払田柵総合案内所前では、地元の各種団体が作った選りすぐりの鍋が一同に集合した鍋まつり等、大勢の方々が訪れ、まつりを堪能していました。
毎年恒例となっている餅つきでは、つき立ての餅に長蛇の列で用意された餅もあっという間に完売状態でした。
餅はとても柔らかくて子ども達も大喜びでかぶりついていました。
まつりのメーンは何といっても蝦夷ほたる(ミニかまくら)です。子ども達同士・保護者の方々みんなで協力して、バケツで作った蝦夷ほたるが南門広場一面を覆い、夕暮れとともに出来上がった蝦夷ほたる内のローソクに灯りがともされ、徐々に浮かび上がる幻想的な世界の始まりを待ちます。
日が暮れたころには、寒空の下、大勢の方々がカメラ片手に南門をバックに、広場一面に広がり浮かび上がる幻想的な蝦夷ほたるを撮影する姿が多く見受けられました。
冬の終わりと春を告げるかのように灯りゆく蝦夷ほたるの姿は払田柵跡に彩りと風情を感じさせてくれました。