
2月15日、「大曲の綱引き」が大町交差点で行われ、駅前の花火通り商店街から上栄町までの通りを上丁、下丁に分けての激戦が繰り広げられました。


11日から行われた綱づくり。
蛇体を表したのが特徴の一本綱。今年厄年を迎えた「大曲昭和四十三年会」 が「綱組保存会」の指導の下、綱を組んでいきます。




神事を終え、綱は諏訪神社に奉納され、15日の綱引きを待ちます。
鳥居に絡みつくように納められた蛇体を表す綱。鳥居に向かって右が頭、左が尾を表しています。




綱引き本番の15日。日が落ちた午後6時、四十三年会により綱が出されます。綱のお清めがされ、船方節が歌い上げられた後、四十三年会が綱を引き商店街を練り歩きます。


大曲の綱引きの最大の特徴は一本綱の真ん中に結わいつけられた「ザイフリ棒」。
ザイフリ棒を倒し、回すとその地区に財が振りまかれると言われています。
四十三年会が綱を引き、練り歩いていると、ザイフリ棒を回そうとする集団(主に厄年を終えた年代会)が棒に飛びかかってきます。
四十三年会はそれを阻止しようともみ合いになります。


途中、上丁、下丁で船方節が披露されます。

大町交差点で最後のもみ合いが行われた後、いよいよ綱引きが始まります。

約10分の激戦の末、下丁が勝利。


綱引き終了後は、四十三年会により諏訪神社に綱が納められます。


前年までの綱が納められている場所に、とぐろを巻くように綱が納められ、四十三年会が綱の中に入り、船方節を全員で歌い上げます。
夜空に高らかに歌声が響き渡り、綱引きは幕を閉じました。