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秋田県大仙市公式ブログ

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雪下キャベツで交流 首都圏ふるさと太田会を応援する会

このコロナ禍で、首都圏との交流は困難だろうと多くの皆さんが思う中、創意工夫と熱意をもって首都圏との交流をされている方々がいます。「首都圏ふるさと太田会」の皆さんと、「首都圏ふるさと太田会を応援する会」の皆さんです。
毎年、首都圏での総会開催時や、ふるさと太田への帰省時に交流を続けてきた会員同士ですが、コロナ感染拡大防止の観点から往来が断たれ、電話やメール・手紙等でのやりとりのみとなっていました。
今年度は、新しい交流の仕方として、太田産の農作物を活用した交流事業も計画されていましたが、よりによってのコロナ禍、そんな中でも計画事業の実現に向けて工夫を凝らし交流をされている情熱には頭が下がります。

応援する会では、今年1月に首都圏ふるさと太田会の役員の方々に太田産の越冬野菜「雪下キャベツ」を発送し試食していただきました。ふるさとの味を再発見してもらうこと、知人や友人を通して広くPRしていただくことを狙いとして、一人に2個ずつ発送したそうです。
太田会の役員の方々からは、食味感想やレシピの紹介など、たくさんのご意見が寄せられました。


 
そして、2月にはふるさと太田会会員と地元太田の応援する会会員とがリモートで交流し、意見交換会を開催しました。
「リモートで交流」と聞き、さすが都会の方たちの行動力は違う!と感心してしまいました。ここ太田でも引き込んでくれる相手がいれば、リモート交流が実践できるのですね。その工夫と熱意はありがたいことです。
首都圏ふるさと太田会の皆さんは各自自宅でリモート参加、太田の応援する会会員の皆さんは敬愛館に集合し、テレビ画面越しでのリモート交流となりました。
 

応援する会の会員で雪下キャベツの生産者である鈴木農夫廣さんは、栽培についての説明を担当し、「雪中作業がなかなかこたえるが、その分ほかの秋キャベツなどより美味しさに自信がある」とお話ししてくださいました。雪下キャベツの種類は「あまゆき」という品種であることや、栽培をはじめて十年以上になるが、年齢には勝てず作付面積を減らしていること、出荷先は農協や地元の事業者・盛岡の市場などであること等、生産者ならではの説明をしてくださいました。
交流中、太田産雪下キャベツと千葉県産秋キャベツをそれぞれ生食と茹でたものを食べ比べし、意見交換をし合いました。

太田では何軒の農家が栽培しているのか?キャベツの売り上げを伸ばすために、例えばとんかつの添え物としてなら「とんかつ協会」など、各種協会に働きかけてみるのはどうか?このように美味しい雪下キャベツは必ず真似する商品が出てくると思うので早くブランド化したほうがよいのではないか?など、都会的で前向きな意見が飛び交う意見交換となりました。

今後の交流事業としては、5月に東今泉の農事組合法人「アグリフォー」でイチゴの摘み取り体験を予定しているそうです。ただ、コロナ禍や自粛要請により見通しがたたないため、今回同様に、摘み取りライブ配信を行いながら、首都圏ふるさと太田会の会員の皆さんに注文販売を行うことも視野に入れています。
今後の交流も注目ですね。

今回のリモート交流には、コロナ禍にもまけない工夫と熱意がありましたが、同時に良質で安全な地元太田産の農作物の存在感にも気づかされました。交流を通じて、ここ地元にいる私たちが「普通」に食しているものにも、地域外からみると魅力がつまっていることを教えられ、農家の皆さんに感謝する気持ちも深まりました。

「首都圏ふるさと太田会」の皆さん、「首都圏ふるさと太田会を応援する会」の皆さん、素敵な企画をありがとうございました。これからも太田を元気にする活動を期待しています!

田の尻集落会が受賞 元気なふるさと秋田づくり顕彰事業表彰

太田支所では、ここ太田で頑張っている人や団体を応援したい、広く知ってもらいたいと常々思っています。そんな太田支所の想いを形にできるのが、仙北地域振興局の「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業表彰です。この事業は、その名のとおり「元気なふるさと秋田」を創るべく、自立的・主体的な活動を行っている団体・個人を表彰するもので、表彰を通して地域づくり活動の活性化を図ること、そして多くの県民への普及・啓発を図ることを目的に行われています。
太田支所では、毎年この表彰対象に地域の団体を推薦しています。活動を評価してもらうこと、広く知ってもらうことで、日ごろの感謝を伝えたいという思いからです。
今年は、集落活動が活発な「田の尻集落会」を推薦させていただき、みごと表彰対象となられました。

「田の尻集落会」は、活動内容が秋田県のインターネットサイト「あきた元気ムラ!」で紹介されたことがあるほどで、まさしく地域の元気を創っている集落会です。春の集落花だんづくりから始まり、夏は若者会主催の焼肉会、秋の稲刈り前にはグラウンド・ゴルフ大会とお花見会、冬は小正月行事の開催と、一年中元気に活動されています。
今回は①集落花だんづくりによる世代間交流②小正月行事の継承による地域の魅力発信③「共助」による除雪作業などの活動が評価されました。

 集落花だん前でお花見会


 子どもから大人まで参加する小正月行事


表彰式では水谷仁光会長が「私たちは全38世帯の小さな集落ですが、みんなから少しずつ力をかしてもらって活動している。気負わず、やれるだけのことをやるをモットーに取り組んでいる。活動の中で声を掛け合い、元気を交換して情報を交換して、参加した人が楽しむようにしている」とスピーチしてくださいました。一年中、活動を続ける秘訣が、『みんなから少しずつ力をかりること』というのが、まさに納得でき、とても印象的でした。

そして「活動の中で人材育成にも取り組み、役員の若返りをはかった。そのことにより、ちょっとした気づきが出てきて次につながっている。若い人の気づきを活かしボケないで学んでいきたい。参加者自身が楽しむ活動をこれからも続けていきたい」とも語ってくださいました。この人材育成というのも、「田の尻集落会」の元気さの秘訣だと思います。活動の楽しさがあるからこそ、次の世代にもつながっているのだと思います。
また「集落の子ども会には5・6人しか子どもがいないが、行事となると近隣集落の子ども達が集い20人以上にもなる」というエピソードもあり、「田の尻集落会」の活動が、近隣集落へと波及しており、太田地域の集落活動の牽引役となっていることも感じます。
「自分たちが楽しんでいるだけ」と水谷会長は謙遜しますが、太田支所ではこのような活動こそ、評価されて広く知ってもらいたいと思っていたため、この度の表彰はひときわありがたく感じています。

「田の尻集落会」の皆さん、この度は受賞おめでとうございます。私たち太田支所では、それこそ「少しの力」にしかならないかもしれませんが、活動を応援していきたいと思います。これからも元気な集落活動を期待しています!