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秋田県大仙市公式ブログ

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TRY農業 田中記者を取材

秋田魁新聞の県南版の「TRY農業」という連載記事、ご覧になっていますか?
こちらの記事を担当しているのは、秋田魁新報大曲支局の田中倫子記者です。

田中記者が大曲支局に赴任してきた3年前から、田中記者は太田の情報をたっぷりと発信し続けてくださっています。田中記者はとにかくパワフル、そのバイタリティで太田を拠点とした連載「TRY農業」が始まると聞いた時から、いつも取材する側の田中記者を取材してみたいと思いを寄せてきました。

「TRY農業」は「大仙市が運営する東部新規就農者研修施設(同市太田町)で農業未経験者の記者が研修生と共に1年間施設で学び、農業の楽しさや喜び、営農を志す若者らの思いを伝える」ことを目的とした連載記事。これまで34回にわたり掲載されています。

なかなか取材タイミングが合わずにむかえた3月27日、研修施設で最後の農作業を行うというので、今日しかない!と田中記者を「取材」しました。

「TRY農業」に取り組もうと思ったきっかけは?
大曲支局に勤務し、大仙市農業の中心である太田地域に新規就農者研修施設があることを知り、実際どういう人が農業を目指すのかということに興味を持った。
自分も研修生と一緒に農業を学び、作業をすることは、取材する前から楽しいだろうなと思っていたが、本当に楽しかった。

通常業務に加えての農業研修(取材)は大変だったのでは?
ここでの取材は、研修生と一緒に作業する中で、研修生が発した言葉や自分が感じたこと、その日の天気や作物の状況などを五感を働かせて集中して取材に取り組み、自分の中では普段の取材とは区別していたので、大変なことは無かった。
記事を読む方に、農業をするということの温度感が伝わるような記事を書きたいと心掛けた。
通常の取材で研修生と会う機会が何度かあり、田中記者はしっかり新聞記者をやっているところも見てもらえたと思う。

研修を終えようとしているが、今思うことは?
最初は、研修生が取材を受け入れてくれるか、取材拒否されないかと心配したが、スイカの苗を植えるあたりから打ち解けて、研修生一人ひとりを全員紹介することができた。
農業にはマイナスのイメージを持っている人がいるが、研修生を紹介する中で、農業で頑張る姿や思いを伝え、農業のイメージを少しは変えることができたかなと思う。
1年を通して連載できたことで、ここの研修施設のOBや地域の人たちに喜んでもらい、また研修を受けてみようと思う人が生まれたのではないか。少しは農業に貢献できたかな。
研修生と一緒に夜の会(懇親会)も何度か開き、腹を割って話をすることもできた。
良い出逢い、良い機会に恵まれた。

研修生へ伝えたいことは?
1年間という期間を決めて取材をしてきたが、農業のことを全部伝えたとは思っていない。研修を終えて就農する若者たちには、いろんな人たちからサポートしてもらいたい。
ここで学んだことに自信と誇りを持ち、自分の口から「私は農家だ」と前向きに発信してもらいたい。そして、やがては大仙市の農業、秋田県の農業のリーダーとなり、農業を盛り上げ、たくましく生きて欲しい。

30年度の研修生は8名、研修生に田中記者と1年過ごしてきた感想を聞くと、
「そこに田中記者がいるのが当たり前だった。この1年、一緒に農業を学び、取材を受けたことは、大きな刺激になった。特に新聞紙上で一人ひとり紹介され、農業に取り組むやる気がますます大きくなり、自信にもなった。ここの研修施設は受け入れ定員が10人だが、31年度は定員いっぱいの10人が研修を受ける。これは田中記者の連載による効果ではないかと思う」と話してくれました。

そして、3月29日、平成30年度の研修修了式が行われ、3名の修了生とともに田中記者も「取材課程を修了したことを証する」という修了証を授与されました。こちらは、農業振興情報センターで独自に準備したもの、田中記者への感謝があるのだと思います。また、田中記者が修了にあたって一言を述べようとすると、研修生の一人が涙を流し、田中記者がもらい泣きする場面もあり、田中記者が研修施設の一員としてチームに溶け込んだ取材を続けてきたことが伝わります。

田中記者、1年間の研修おつかれさまでした。「TRY農業」いつも楽しみに読んでいます。太田地域のみんながそうだと思います。
これからも魁新聞を見る時は「田中倫子」記者の名前を探しますよ~。引き続き、パワフルでソウルフルなたくさんの情報発信をよろしくお願いします!

春の恒例!男性の料理教室〈食事と運動で健康に〉

名残雪も降る時を知り~ …名残雪にしては、ちょっと多いような気がしますが ヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ
神岡の広報担当も今季の冬眠(?)から目覚め、春の行事にお伺いしております。

さて、毎年恒例となりました『男性の料理教室』。
栄養士さんのお話を聴き、食事について今一度確認していきます。

『手ばかり栄養法』ってご存知でしょうか?
摂取する食品の量を『片手の手のひら』をつかって量るこの方法は、食事の適量のよい目安となるとのこと。
担当は確実に食べ過ぎです。 (・・。)ゞ
お話の次は、準備をしてさっそく下ごしらえです。

包丁さばきも、洗い方も、お手のもの!
炒めて、揚げて、盛りつけて、あっという間に完成です。

グループごとにいざ、会食 ( ´ω)_皿

今回のメニューでは、『ごぼう』を揚げて『あん』をかけた一品が大好評☆
おかずにも、おやつにも、お酒のおつまみにもぴったりでした(おいしかったですv)

感想発表の後は、健康運動指導士の先生と一緒にLet’sエクササイズ!

1年に1回、体のためのお勉強。
食事と運動のちょっとした工夫で、ずっ~と健康生活目指しましょう♪

春を待ちわびて(桜の様子をご報告)

雪融けが進み、すっかり春らしい陽気になってきました。

全国各地で桜の開花が発表され、これから本格的な花見シーズンが到来します。

大仙市では例年4月中旬から5月上旬が開花期間となっていますが、今年は少し早まりそうです。

今はまだつぼみですが、一足先に八乙女公園を中心とした桜の現在の様子と、昨年の満開時の様子を紹介させていただきます。

 

【八乙女公園】

平成31年3月20日現在

平成30年4月下旬

 

 

【斉内川堤】

道の駅なかせん裏より国道方向を撮影(平成31年3月20日現在)

満開時(平成30年4月下旬)

 

道の駅なかせん裏の桜並木(平成31年3月20日現在)

満開時(平成30年4月下旬)

 

道の駅なかせんより対岸方向を撮影(平成31年3月20日現在)

満開時(平成30年4月下旬)

 

【桜アーチ街道(県道256号線)】

八乙女公園入り口付近より刈和野方向を撮影(平成31年3月20日現在)

満開時(平成30年4月下旬)

 

八乙女公園入り口付近より長野方向を撮影(平成31年3月20日現在)

満開時(平成30年4月下旬)

 

桜の開花によって景色は劇的に変わります。

忙しさの中にあっても、たまにはスマホから目を離し、街を彩る桜並木を見上げながらゆったりとした春を感じてみてはいかがでしょうか。

 

太田の春の最前線

テレビや新聞でも桜の開花発表を「いまか、いまか」と待ちわびています。特に3月20日は全国的に気温が高くお天気も良いため、気象庁の職員が朝と午後と外に出て桜の花が何輪咲いているかを入念にチェックしています。
ここ太田でも、広報担当がスイセンの開花発表をしたい!と思い、「いまか、いまか」と待ちわびていますよ。いつも開花の早い地域を行ったり来たりして、気象庁職員顔負けの入念なチェックをしています(笑)黄色を発見して近づくと「ふきのとう」の群生、雪解けが早く気温が高くとも、さすがにスイセンの開花はまだかなとあきらめかけた頃、間もなく咲きそうなスイセンを発見!

開花したスイセンに会えるかも、とまた行ったり来たりしましたが、このつぼみが太田の春の最前線でした。残念ながら本日の開花発表にはいたりませんでしたが、開花を待ちわびるこの季節も、ウキウキと楽しいものです。皆さんも春の最前線を探してウキウキ感を楽しんでみてはいかがでしょうか。

春の嵐

すっかり春めいていた太田ですが、3月14日は春の嵐に見舞われました。

太田の今冬の雪は3月11日には積雪深0㎝、計測上の雪解けとなりました。その後14日の春の嵐により積雪深4㎝、翌日15日にはまた0㎝に戻っています。

春めいていた気候に合せて、心も頭も身支度も春めいていたところですが、久々の寒さにピリッと気合を入れられた感じです。
小さく芽吹いたスイセンやチューリップ、雪と寒さから守ってあげたい気持ちになります。これも成長に必要な試練です、ともに暖かい春を待ちましょうね。

太田の園芸作物販売額5億円達成 ! !

平成31年3月12日(火)奥羽山荘でJA秋田おばこ太田支店の園芸作物販売額5億円達成祝賀会が催されました。この祝賀会は、その名のとおり、JA秋田おばこ太田支店の園芸作物販売額が5億円を突破したことを祝うもので、秋田おばこ農業協同組合と同組合太田支店園芸振興連絡協議会が主催し、太田地域の生産者の方がたが出席されました。

太田支店の園芸作物販売額は、平成20年度に4億円を突破し、その後も枝豆や花き等の園芸作物の販売を拡大し、平成最後の節目となる平成30年度に5億円を突破しました。この5億円という販売額は、JA秋田おばこ管内の14のエリアの中で抜きん出た販売額です。(上位5地域の2月末の販売実績 太田:5億547万円、中仙:3億3,129万円、田沢湖:2億4,436万円、千畑:2億3,863万円、大曲:1億8,554万円)
平成30年度の園芸作物販売高約26億円のうち太田地域では20.7%を占め、太田地域の園芸作物の生産がとても盛んであることがわかります。

昨年は、豪雪による雪消えの遅れから始まり、低温、長雨、台風、高温等の異常気象ともいわれるほどの天候不良に見舞われ、作物の生育が遅れたり、作物の価格が下落したりするなど、生産者にとってはこれまでになく困難な状況であったと思います。しかし、全国的にも天候不良の影響を受けるなかで、当地域では生産者の努力により5億円という販売額を達成できたのだと農協関係者や市場関係者はみな口をそろえておっしゃっていました。

来賓の谷口藤美太田支所長は祝辞のなかで、地域住民の特色として、まじめな性格を挙げ、農業に対するひたむきな姿勢と努力が今回の成果に結びついたのだとお祝いの言葉を送りました。今回の祝賀会では、今日の太田の園芸発展に寄与したとして北川口集落の清水川輝雄さんと上斉内集落の小松久男さんに感謝状が贈られました。以前、広報担当として二人を取材していた谷口支所長は、現在行われている周年農業や枝豆栽培を先駆的に取り組んでいた当時を振り返り、米だけに頼らず、農業所得向上を目指し努力してきた姿が今の太田の農業の模範になっていると賛辞を送っていました。

感謝状を授与された、清水川輝雄さん(左)と小松久男さん(右)

 

また、今回出席した生産者の方に話をうかがうと、「若手就農者の頑張りにも注目している」という話も。県の農業試験場で行われているフロンティア育成研修や市の新規就農者研修施設で農業を学んだ若者たちが今、成果を上げています。特に、若手の就農者に人気の品目である花きは、30年度の販売実績の26%を占め、熱心に取り組んでいる若い就農者の姿を見た周りの農家や次の世代がとても刺激を受けているとのこと。長年の培ってきた技術と若手の勢いが合わさり、太田の農業にいいサイクルがうまれていることを感じているそうです。

生産者と消費者をつなぐ市場関係者からは、「太田の生産者は元気で勢いがある。どこの生産現場もなかなか活気が無いなかで、太田の元気と勢いをおばこ管内、秋田全域へと広めていき、地域を元気に盛り上げていってほしい」と熱い応援メッセージが送られていました。

現在の農業を取り巻く状況をみると、高齢化や担い手不足の問題が深刻化していますが、その一方で、農業に魅力を感じ、将来の可能性を見出している人も増えてきていると感じました。農業に希望を持ち、長年培った技術とひたむきな姿勢で取り組むことで、次の6億円、7億円という目標も達成できると思います。生産者のみなさんおめでとうございます。これからもみなさんのつくる作物を楽しみにしています!!

 

啓蟄(けいちつ)の風景

3月6日は啓蟄(けいちつ)です。啓蟄は旧暦の2月前半に当たり、二十四節気において3番目の春の節気です。啓蟄の「啓」は「ひらく」という意味を持ち、「蟄」は虫が冬ごもりのために土の下に隠れるという意味を持ちます。つまり、冬ごもりで隠れた虫やその他の動物が、太陽の高度が上がり、大地が温まりだして目覚め始める時期ということです。
今年は雪解けが早く、まさに暦どおりの「啓蟄」を感じさせます。

太田の啓蟄の風景を紹介します。
太田庁舎の東側の日当たりの良い場所、ここには毎年春一番のりと言わんばかりに「ふきのとう」が早い時期から芽吹きます。啓蟄の時期に合わせて小さな「ふきのとう」があちらこちらに顔をのぞかせていました。

さすがに虫は出てこないかもとじっと待つと、足の速いダンゴ虫と、日光をのんびりと浴びるクモが、土の穴から出てきました。残念ながらクモしかとれませんでしたが、啓蟄ですね(笑)

啓蟄について、少し調べてみると、啓蟄の時期に、「菰外し(こもはずし)」というものがあるそうです。立冬のころに、松の幹の中に巣くう害虫となるマツケムシ(マツカレハ)から松を守る対処法として、幹にワラを巻く「菰巻き(こもまき)」が行われます。そして、その菰を外して菰焼きを行う「菰外し」が啓蟄の期間に行われるという風習があるようです。
ワラの腹巻をしている松、私は毎日通勤途中でみています。こちらは市の文化財にも指定されている「四ツ橋の松」。これも啓蟄にちなんだ風景です。

普段旧暦を意識しない私たちも、季節を感じる時には、「大寒」「立春」など二十四節気を用いたりします。カレンダーを見て「3月6日か」と年度末を憂うより、季節を感じるヒントをもらった啓蟄の朝でした。