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秋田県大仙市公式ブログ

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楢岡城址で「さわやかウオーキング」

南外地域の史跡「楢岡城址」でこのほど「さわやかウオーキング」が行われました。

楢岡城址は、南外地域南楢岡地区に残る中世の山城跡です。
江戸時代に書かれた記録によると、増田城(現在の横手市)の城主だった小笠原氏が1458(長禄2)年、当時佐原氏が治めていた楢岡の地に攻め入り陥落させ占領。居住地を増田城から佐原氏の居城だった楢岡城に移しました。その後、小笠原氏は地名である楢岡を姓として名乗るようになり、1602(慶長7)年までの約140年間、楢岡城は楢岡氏の拠点として存在しました。

城址は東西250メートル、南北350メートルの規模で、周囲の平坦地よりも40メートル以上高い位置にあります。城は外敵から攻められにくい険しい地形に築かれたと考えられ、史跡内では土塁や空堀などの防御施設の遺構を見ることができます。

今回のウオーキングは大仙市自然保護の会が企画・実施したもので、同会の会員や市教育委員会関係者など22人が参加。案内役を務めた、城跡の景観保全に取り組んでいるボランティア団体「楢岡城を守る会」の佐々木清哉会長と、秋田県文化財保護協会南外支部の武藤祐悦さんの説明を聞きながら、緑に包まれた城址の中を約1時間半かけて散策しました。

ウオーキングを通じて地域の歴史文化に触れた参加者は「大仙市にこんな城跡があったとは。足で歩いて、体を通して体験できたことは本当によかった」「長年近くに住んで生活していても知らないことがなんと多いことかと改めて感じた」と、さまざまな発見を新鮮な気持ちで受け止めている様子でした。