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秋田県大仙市公式ブログ

大盛況!第42回太田の火まつり

2月3日(土)、太田地域の冬の一大イベントである「太田の火まつり」が行われました!

このイベントは、太田地域の小正月行事の伝承を目的として、秋田太田奥羽グラウンド・ゴルフ場を会場に毎年開催しています。
「太田の火まつり実行委員会」(鷹觜信行実行委員長)の主催で、今年で42回目となりました。

今年は、県内各地で雪不足により冬のイベントが中止になったり、開催が危ぶまれたりしていますが、太田地域では何とか必要な雪は確保することができ、予定通り開催することができました。

当日は、お昼すぎから実行委員会や太田支所のスタッフの皆さんで、会場準備が進められました。
やはり雪は少ないので、ミニカマクラや天筆の設置には一苦労です。

それでも順調に準備は進められ、いよいよ午後5時の開場を迎えます。
寒い中なので、温かい甘酒は大人気です。

午後6時の開会宣言の後は、「福分け」が行われました。
これは会場へいらしたお子さまなどに、神事でお供えしたお菓子をお配りするものです。
なお、今回の福分けのお菓子の中には、大仙市内の新規就農者研修施設で試験栽培されているエディブルフラワー(食用花)を使用したクッキーも入っています!
「花のまち」として知られる太田地域では、「エディブルフラワー(食用花)活用事業」に取り組んでおり、この火まつりでも花を使って何かできないか、ということで実現しました。
この美しいクッキーは、太田地域のお菓子屋さん「やをら」さんに作っていただきました!

次に田の尻集落の皆さんによる「雪中田植え」。
度重なる冷害で農作物が取れなかった時代に、豊作を願って行われたものです。

続いて東今泉八幡太鼓の皆さんによる演奏。
迫力ある演奏で、祭りを盛り上げます。

そしていよいよ、紙風船上げです。
今年も学校や集落などで作った20個を超える紙風船が夜空に浮かびました。
また、今年は大仙市国際交流協会と20年前から交流を行っている青少年交流団体「韓国LABO」の紙風船も上げられました。
この紙風船は、韓国から6人の子どもたちが大仙市を訪れ、手作りしたものです。

そして今年の紙風船コンテストで、デザインや美しさが特に優れていると評価された最優秀賞は、小神成集落に贈られました。
小神成集落の皆さん、おめでとうございます!

 

そして「太田の火まつり」のメインイベント、「天筆焼き」です。
「天筆焼き」は、会場にそびえ立つ2本の稲わらの塔「カマクラ」に火をつけ、願い事が書かれた5色の短冊を貼り合わせた「天筆」をかざして焚き上げることで、願い事の成就を願うものです。
会場に集まった大勢の人々の前で、焚き上げられた天筆が空に舞い上がっていきました。

最後に、「冬花火」が今年の火まつりのフィナーレを飾りました。

雪不足にもかかわらず、おかげさまで大盛況に終えることができました。
3年ぶりの通常開催だった昨年の火まつりよりも、大幅に多い約4,000人が会場に訪れてくださいました。
大勢のご来場、本当にありがとうございました!

地域に伝承される小正月行事を集め、太田地域最大のイベントとなったこの「太田の火まつり」。
様々な新しい要素を取り入れつつも、五穀豊穣・無病息災を願う人々の気持ちや、地域の伝統文化を後世に継承したいという想いは、昔も今も同じことでしょう。
これからも、太田地域の小正月行事が受け継がれていくことを願っています。
皆さん、来年の火まつりもぜひよろしくお願いします!

Posted under: 太田地域

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