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秋田県大仙市公式ブログ

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太田の散居集落(おおた秋の風景)

太田地域の地理的な特徴として、ゆったりとした田園風景、緑の映えるどっしりとした山並み、そして2~3の民家が数百メートルの距離をおいて分布し、耕地の中に防風林に囲まれた家がある「散居集落」があげられます。
文献によれば、散居集落の成立要因は①地下水が豊富で飲料水が自由に得られた、②山から吹き下ろす風による火災の類焼防止、③藩の政策によるもの、などが考えられていますが、太田地域の散居集落は、地下水が豊富だったことによるもののようです。
散居集落としては富山県の砺波平野が有名ですが、太田交流の森(大台スキー場)から眺める太田の風景は、日本一美しい散居集落だと思っています。IMG_0315

稲刈りが始まりかけた9月22日、交流の森の頂上まで行ってみると、思わず「黄金とみ~の~りて~ 豊けきあきた~♪」と秋田県民歌を口ずさんでしまいました。
散居集落は黄金色、南にはうっすらと鳥海山が見えました。IMG_0296

頂上付近では、管理人の倉田さんが草刈りをしていました。IMG_0352この眺めを見ながらの作業はどうですか?と聞いたら「まるで仙北平野を一人じめしているような気分です。本当に気持ちいいですね」と話してくれました。
そして「大台スキー場は標高が低い里のスキー場なので、雪がなかなか積もらない。今、ゲレンデとなる場所の草を刈っておくと、雪が付きやすく、早く滑走可能となる。冬が来るのを待っているスキーヤーやスノーボーダ―に、一日も早く良好なゲレンデを提供したい。また、パラグライダーやハンググライダーなどのスカイスポーツを楽しむ方がたの安全にもつながる」とのこと。
草刈り作業にも倉田さんの温かい気持ちがあふれていました。

交流の森の散策路(パノラマロード)を下る途中、ストックを持ち速足で歩いている横手市の方と会いました。IMG_0357

「登山や渓流釣り、ゴルフ、そして山菜採りなどが趣味で、ときどきここに来てトレーニングをしている。私の足で頂上まで約40分だが、きょうは時間が無いので片道20分のところで折り返してきた。この景色を眺めながらのトレーニングは、とても楽しい」そうです。

交流の森から散居集落の景色を眺めると、心がひろびろとしてきて、からだの隅々まできれいな酸素が届くような気がします。
秋晴れのひととき、日本一美しい風景を眺めて、心とからだとリフレッシュしてみませんか。