太田の横沢公園で、花菖蒲が咲き始めました。横沢公園入口付近の菖蒲園には、今にも咲きそうなつぼみが並んでいます。
現在は、濃い紫と白に淡いピンクが入った花菖蒲が優美さを競うように咲いています。
例年は6月下旬に見頃をむかえていますが、今年は早くなりそうです。
春の花が終わったこの時期に咲く花菖蒲は、ひときわ華やかに感じられます。優美な花形としっとりとした風情が魅力の花菖蒲は、梅雨の時期でも気持ちを華やかにしてくれることでしょう。
菖蒲と言えば、端午の節句に菖蒲湯に入る風習がありますが、菖蒲の清々しい香りとその剣のような葉に魔を退ける霊験があり、厄を除ける意味があったとされています。
昔は6月頃(旧暦の端午の節句の日)に茅葺の屋根の軒下に菖蒲の葉を差し、家に鬼が入らないように願った風習があったようです。現在は茅葺の家もなくなり、菖蒲を浮かべたお風呂に入ることで、その風習が残っているようです。
雨が多くなり気分が晴れない時も、昔から厄除けとして活躍した菖蒲の花を見て、気分転換してみてはいかがでしょうか。