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太田の火まつり coming soon Part2 ~紙風船づくり~

「太田の火まつり」の開催が、近づいてきました。今週の降雪も火まつり開催にちょうどよい雪をもたらしてくれているように思います。
2月18日(土)の開催に向け雪の準備も順調、そして各町内会や子ども会、学校・園などでは当日上げる紙風船の作製に精を出しています。

「太田の火まつり」は、小正月行事の伝承という目的から始まったイベントです。天筆焼き・紙風船上げ・雪中田植えなど太田地域に古くから伝わる小正月行事を集め開催されますが、当日のイベント参加のみならず、準備の様子や風景にこそ受け継いでいくべきものが詰まっています。一つ一つの行事の意味合いを調べたり、行事に使用する天筆・紙風船などの作製を地域の大人と子どもが一緒に行うことで伝承がなされています。

太田支所では、地域に伝わる小正月行事に少しでも触れたいという気持ちから、毎年紙風船づくりに挑戦しています。
今年は、1月に大仙市の地域おこし協力隊に着任した渡邉衣里さんも参加してくださいました。衣里さんは、普段は本庁舎のまちづくり課で勤務されていますが、大仙市内の伝統行事に積極的に参加したいと、今回の紙風船づくりもハリキッて太田に足を運んでくれました。

少し若返ったメンバーで早速紙風船づくりのスタートです。まずは紙の貼り付けから。グラシン紙という薄くて軽いそして空気が抜けにくい紙を貼りあわせていきます。グラシン紙は76㎝×101㎝の長方形、これを全部で33枚使用し、一つの紙風船が出来上がります。

工程①グラシン紙を4枚貼りあわせ縦長の用紙を8枚作り、その8枚に絵柄や文字を描きます。
工程②風船型にするために、上になる部分と下になる部分を三角に切り、貼りあわせると丸みを帯びるようにします。
工程③上になるてっぺん部分にもう一枚のグラシン紙を丸く切って張り、蓋をして空気が抜けないようにします。下の部分には針金を回し固定するとできあがりです。

今年の作製風景を紹介します。

工程①-1グラシン紙を貼りあわせていきます。IMG_7315

 

工程①-2絵柄の下絵を描いていきます。絵柄部分は、縦長になったグラシン紙を2枚貼りあわせ大きな面にして描きます。今年は太田のマスコット「ささ太」と、ねんりんピックPRの絵柄を描きました。IMG_7327

 

工程①-3絵具で色鮮やかに仕上げます。黒でフチ取りをするとピリッと絵柄が引き締まります。IMG_7356IMG_7346

 

工程①-4文字部分は太田支所の谷口市民サービス課長が習字の筆で、ものの5分ほどで滑らかにダイナミックに書き上げます。IMG_7379

 

工程②-1絵柄・文字が乾くまで待ち、乾いたら全ての紙を重ねあわせ、上下の部分を斜めに切り落とします。IMG_7384

 

工程②-2風船になるように、裏表を間違わないよう隣同士の紙を貼りあわせていきます。ここが一番難しい!IMG_7389

 

工程③-1てっぺん用に紙を丸く切り、上部に貼り付け蓋をします。IMG_7397

 

試しに温風ヒーターの前で温かい空気を入れ膨らませてみます。色鮮やかに穴もなくいい出来栄えです。IMG_7401

 

衣里さんは出来上がった紙風船の中を覗き込み、興味津々の様子。紙風船づくりは初体験だったそうです。やりきった満足げな笑顔がキュートですね。IMG_7413

 

職員による紙風船づくりは一日がかりとなりました。太田地域の各町内会や子ども会、学校や園でもきっと同じように賑やかに楽しく作製していることと思います。

大人になっても、みんなで一つの物を作り上げる満足感は同じです。自分たちで作ったと思うと、当日への楽しみが膨らみます。太田の大人も子どもも同じ気持ちで当日会場に足を運んでくれることを信じています。2月18日(土)は奥羽山荘西側広場へ Let’s go!