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「中学生地域の魅力発見ツアー」開催!①~大沢郷・強首方面~

西仙北支所地域活性化推進室では、令和3年度「地域の魅力再発見事業」として、西仙北地域を紹介する「ふるさと発掘ガイドマップ」を発行するため、現在準備を進めています。

この事業の一環として、地元の中学生にもっと西仙北を知ってもらい、愛着を持ってもらいたいことから、7月26日・27日の2日間、「中学生地域の魅力発見ツアー」を実施しました!
西仙北中学校生活文化部の生徒延べ21人に参加していただきました。

1日目は大沢郷・強首方面を巡りました。
各スポットでは、地域の案内人の方からお話をしていただきました。

①トチの木・ブナの原生林(市指定天然記念物) 案内:鎌田英壽さん
ブナの原生林は、大仙市杉山田字釜ノ沢の月山神社からさらに登った月山頂上の西側斜面に自生しています。
また、トチの木は、月山の中腹にある現在の月山神社から旧神社跡へむかう旧参道のそばに自生していて、西仙北地域では最も太く、珍しい大木です。

トチの木は約200年以上の樹齢だそうです。
鎌田さんの説明では、この場所にブナが群生しているのは、雄物川からの冷たい風の影響もあるのではないかとのことでした。

トチの木
ブナの原生林

②旧亀田街道(市指定史跡) 案内:佐々木章記さん
亀田街道は、松ヶ崎(現由利本荘市松ヶ崎)から亀田(現由利本荘市岩城亀田)を経て刈和野へ通じ、羽州街道へと通ずる旧街道です。
江戸時代に、亀田藩主の岩城氏が参勤交代で江戸往復の道として使用していたことから「殿様道」とも呼ばれ、また、亀田側の人々からは「刈和野街道」とも呼ばれていました。

旧道の中ほどにある御番所跡で、佐々木さんから街道の説明や大沢郷の歴史をご説明いただきました。大沢郷は昔、秋田藩・亀田藩・矢島藩の藩境にあったため、相給の土地か多かったようです。
※相給とは・・・ひとつの村を2人の殿様が治めていること。

③アーカイブズ 案内:蓮沼素子さん・黒田貴彦さん(アーカイブズ職員)
市の歴史資料として重要な公文書や古文書等の地域史料を収集・保存し、市民共通の財産として後世に伝えるとともに、それらを広く公開することを目的とした施設です。
アーカイブズでは、施設利用についての説明を受け、江戸時代の絵図等を見せていただきました。

④強首樅峰苑(国登録有形文化財) 案内:小山田明さん 
豪農・小山田家の邸宅として大正6年に建てられた建物で、屋根の千鳥破風と軒唐破風付き入母屋、むくり破風の玄関が豪壮な正面を造っています。
邸宅内には、市指定有形文化財の茶弁当・六郡御絵図・小山田治右衛門家文書が収蔵されており、市指定天然記念物のモミの木群もあります。

モミの木

大正3年の強首地震で倒壊した小山田邸の写真も拝見しました。
地震でまた倒壊することが無いように耐震性を重視し、3年の歳月をかけて今の建物が建築されたそうです。

小山田家資料館に収蔵されている貴重な展示品も見させていただきました。

⑤雄清水・雌清水 案内:今田秀俊さん
雄清水・雌清水は、大仙市大沢郷宿にある大仙市を代表する湧水です。毎分500リットル自噴する湧水は、1年を通して約12度の水温で、枯れることのない延命の水として知られており、毎日多くの人が湧水を汲みに訪れています。
この湧水を活用して、地元ではレンコンとワサビを栽培し、特産品化を目指しています。

とても暑い中、冷たい水に触れることができて皆さん嬉しそうでした。

次回、刈和野・土川方面のツアーの様子を紹介します!

Posted under: 西仙北地域

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