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太田キッズ学びぃ 初のフィールドワーク

8月もお盆を過ぎ、巷の子どもたちにとっては、夏休みも残りわずかとなりました。
宿題や課題に励む傍ら、長期休みを利用して家族や友達とレジャーを楽しんだり、スポ少やクラブ活動に汗を流したり、貴重な夏を満喫していることと思います。

この夏、心に残る思い出はできましたか?

さて、少し時は遡りますが、7月25日からの3日間、太田文化プラザで「太田キッズ学びぃ」が開催され、夏休みに入ったばかりの地域の小学生が、ボランティアの先生たちの指導のもと、元気に自学自習へと取り組む姿がありました。

例年、地元小学生の自学自習の場所として開催しているこの「学びぃ」ですが、この夏は活動の場所を外にも広げ、初のフィールドワーク体験学習を実施しました。
実施したのは日程最終日となる27日(金)の午後。
参加した19人が、自分たちの住んでいる「太田地域の一番」を探して、川口渓谷にある「オブ山の大杉」に会いに行きました。

オブ山の大杉は、真木真昼県立自然公園内の川口渓谷にある、幹回り12.4m、樹高34m、樹齢1200年以上とされる巨大な天然杉です。
その幹の太さは秋田県一(東北で三位)とされ、林野庁の「森の巨人たち100選」にも選ばれており、太田地域が誇る貴重な自然資源の一つです。

今回参加する子どもたちは皆、オブ山の大杉とは初対面。
中には山に行くのが初めてという人もおり、期待に胸を膨らませながら、オブ山の大杉を目指して元気に夏の山道を進む皆さんに、私も同行してきました。

午後1時、川口渓谷遊歩道のゲート前に集合した皆さん。
ここからおよそ1時間かけて、目的地へ向かいます。
ガイドの倉田陽一さんは、午前中のまなびぃでもスタッフとして勉強を教えてくれた先生の一人です。

オリエンテーションをした後、男子の班、女子の班に分かれいよいよ出発します!

この日の天気は快晴。

午後の強い日差しの中、遊歩道を進むことおよそ15分、オブ山の大杉へと続くルートの入り口の看板が見えてきました。
看板の案内にそって遊歩道を外れ、坂を下ると、目の前に沢が表れます。

オブ山へ行くにはこの沢を越えなければなりません。

好天が続いていたことから、沢の水位は浅め。
子どもたちが沢を渡りやすいように、ガイドの倉田さんと随行の公民館スタッフが先に沢に入り、大きめの石を寄せ集めて足場を作ります。
さらに、スタッフ2名が両岸から沢にぴんと張ったロープをかけ、子どもたちの沢渡りをサポートします。

子どもたちはロープにつかまり、転ばないように足場を捉えながら、慎重に沢を渡ります。
何事もなく、無事に全員が沢を渡り終えました。

オブ山への入り口は、茂みを分け入った少し急な坂道から始まります。
これまでと違う光景に、沢渡りという関門を終えたばかりの子どもたちから、「えっ!ここを登るの!?」という声も。

そう、ここからが本番です。
大杉がある、標高450メートル地点まで、いざ出発。急な坂を四つん這いになって登ったり、大きな倒木や突き出た木の枝を飛び越えたりくぐったりしながら、くねくねとしたつづら折りの道を進んでいきます。

最初は声を上げていたみなさんでしたが、道を進むにつれ歩くのに慣れてきた様子。
通行を妨げている倒木も、怯まず乗り越えていきます。 普段あまり見ることのない山の中の光景に興味津々の子どもたち。
さあ、目的地はもう少しです。

 

登り始めてから約30分、やっと会えました。
これが、オブ山の大杉です!

取り巻く周辺の木々もなかなかの大きさですが、それをはるかに上回る幹の太さ、途中から2本に分かれた異形の幹が、他の木にはない存在感を放っています。

子どもたちは始めて見るオブ山の大杉に近づき、上を見上げたり、優しく幹にさわったり。
最後は参加した19名全員が木の周りで手をつなぎ、ぐるっと一周。
樹齢1200年の風格を体感していました。少し休憩した後、元来た道を引き返して下山します。
下りは、登りの時よりペースが速くなりがちなため、随行スタッフが列の間に入り、歩調を保ちながら進みます。

そうしてしばらく下山していると、大人の手のひらサイズもある巨大なカエルと遭遇しました!
女の子たちは声をあげ距離を置きますが、男の子たちは興味津々の様子。カエルには少し迷惑だったことでしょうが、少しだけふれあいを楽しんだ人もいました。
こうした出会いがあるのも自然界ならではの醍醐味です。

無事に下山したあとは、先ほどの沢を渡り、3時50分ころに再び遊歩道のゲート前に到着。川口渓谷を後にしました。

終わってみて、子どもたちに感想を聞いてみると
「山を登ったのは初めて。山を登る人はこんな道を通っているんだと知った。途中、急な坂や狭い道で大変だったけれど、探検みたいで楽しかった。」
「(オブ山の大杉について)話で聞いたことはあるけれど、実際に見たらおもしろい形の木だった。木の根元に大きな穴が開いていて、何か動物の棲家みたいだった。」
中には、「あんなに大きなカエル、始めて見た...」と、オブ山の大杉と出会えた感動を巨大ガエルに持って行かれた人もいるようですが、いずれにせよこれらの体験は子どもたちにとって、ひと夏の貴重な思い出となったに違いありません。

自分たちの住んでいる「太田地域の一番」を探すフィールドワーク。
大杉の大きさが一番、カエルの大きさが一番、この探検の楽しさが一番と感じた人もいたかもしれません!

参加されたみなさんは、夏しかできないこの貴重な体験を夏の武勇伝の一つにしてもらえたらと思います。

 

甲子園の青空を目指して!!〈横浜商科大学硬式野球部の皆さんによる野球教室〉

秋田県勢の金足農業高校の頑張りが、かつてない興奮を呼んだ今日この頃。
大仙市の子どもたちも憧れの彼らのように、『秋田から甲子園へ』という思いがさらに強くなったのではないでしょうか。

8月9日(木)、大仙市で合宿中の『横浜商科大学硬式野球部』の皆さんが平和中学校の野球場へ来てくれました。

佐々木監督率いる野球部の、主力選手まで足を運んでくれています!
この横浜商科大学は神奈川大学リーグ野球の強豪校で、野球部の皆さんも甲子園出場経験校出身者がたくさんいらっしゃいます ヽ(・∀・)ノ
指導してもらったのは、大仙市西部地域の協和・南外・西仙北・平和中学校、4校の野球部員の生徒です。
ポジション別の指導や、バッティングフォームなど勉強になることばかりです。

練習試合の合間をぬって野球教室に協力してくださった横浜商科大学硬式野球部の皆さん、ありがとうございました!!

終わりの会で佐々木監督のお話をうかがいながら…
この空は甲子園の空につながっているんだなあとしみじみ。
そう遠くない未来、もしかしたら彼らこそが甲子園のマウンドに立っているかもしれませんね!

神岡野球場を主会場に行われる『親父たちの甲子園』も来月に迫ってきました。
いつもまでも続いていく青春の青空、9月22日(土)からの熱闘にもご声援をお願いします☆