ふるさとこんにちは

秋田県大仙市公式ブログ

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西仙北中学校「立志の丘」にひまわりが咲きました。

こんにちは。
西仙北地域の広報担当です。
春になると、西仙北中学校では、ひまわりが咲きます。
中学生によって描かれたひまわりパネルが「立志の丘」に飾られるのです。

毎年、4月に西仙北中学校で行われる行事ですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で休校日が続いたため、連休明けの5月7日に行われました。

8時50分頃。体育館では、中学生がパネルを持ち、「立志の丘」まで運びます。


パネルにひまわりを描くことを「ひまわり化粧」と中学生が呼んでましたが、「ひまわり化粧」は休校前の4月17日に既に行われたそうです。


体育館から「立志の丘」に向かいます。


「立志の丘」は傾斜が急ですが、パネルを落とさないように、転ばないように慎重に下っていました。

生徒全員で協力してパネルを設置していきます。

パネルの上部には穴が空いていて、そこにワイヤーを通して固定させます。


三年生は手際が良く、すぐに設置が終わっていました。

最後は、全校生徒で記念撮影しました。

西仙北中学校の下を通る国道13号線からこの看板がはっきり見えます。
※運転中の脇見運転は厳禁です。


「地域とともに」という言葉とともにきれいなひまわりが咲いています。
そのメッセージにもあるように、今まで中学生は独創的なアイディアで地域のために様々な活動をしてくれました。そして、これからの中学生の活躍に期待したいと思います。

鯉のぼりが空を舞う!(@西仙北地域強首地区)

みなさん、こんにちは。
西仙北地域の広報担当です。
今年度初めての投稿になります。よろしくお願いします。

4月7日に出された新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言は、4月16日には対象地域が全都道府県に拡大され、全国的に自粛ムードは日に日に高まり、地域経済など大きな打撃を受けています。様々な団体や個人など、この状況を少しでも打破できるように社会貢献をしている方々もいます。

今回はこの自粛ムードのなかでも、少し元気づけられるような、明るい話題です。

4月28日午前10時頃。西仙北地域強首地区にある特別養護老人ホームありすの街の駐車場では、職員が鯉のぼりを揚げていました。
設置時から雨雲近づいており、タイミングを見計らったかのように設置終了後には、大粒の雨が降ってきました。

後日、天気がよい日に再度撮影に行きました。

春の心地よい風に揺られて、約40匹の鯉のぼりが元気に空を泳ぐ姿を見ていると、なんだか元気づけられます。

「祈願 コロナ撲滅!!」の旗には、一日でも早くコロナが収束に向かうようにと、日本中の思いが込められています。

ありすの街では、鯉のぼりの寄付を年中募集しているそうです。
詳しくは、ありすの街(電話:0187-87-7310)までお問合せください。

※5月7日まで鯉のぼりが掲げられているそうですが、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、観覧などはお控えくださるようにお願いいたします。

協和地域の桜情報

協和地域の桜の様子を写真でご紹介します。

新型コロナウイルスによる感染防止に伴う外出自粛により、実際に出かけて桜を楽しむことが出来ない状況ですので、満開になった桜の様子を写真でお楽しみください。

協和市民センター前を彩る桜の花

米ヶ森公園の桜の様子です。

公園の桜もとてもきれいに咲いています。現在は外出自粛により立ち入り制限が行われています。

まほろば唐松敷地内の桜も満開です。

夕焼けと冬の仙北平野

太田町東今泉の小松博幸(こまつ ひろゆき)さんが、ご自身が撮った写真を太田支所に寄贈してくださいました。作品のタイトルは「夕焼けと冬の仙北平野」。
平成24年2月29日に撮影されたこの作品は、第32回秋田県写真公募展(平成26年)で見事、特選に輝いています!

小松さんは仕事が休みだったこの日の午後、暇つぶしに温泉に行ったそうです。そこから外を見ると、この時期にしてはめずらしく雲ひとつない晴天だったため、冬の夕焼けはどんな景色になるのか興味がわいて大台山に登ったとのこと。
夕焼けは5時頃から現れ始め、5時半に撮影されたのがこの写真です。小松さんもお気に入りの、夕陽に染まった空とモノトーンの仙北平野とのコントラストが美しい作品です。

「仕事帰りの服装だったのでとても寒く、足が冷たくなり撮影どころではなくなりましたが、とても良い1日になりました」と小松さんはこの日について振り返りました。

小松さんは、昨年も太田支所にご自身の作品「静かな朝」を寄贈してくださいました。こちらも大台山から撮影した風景ですが、また雰囲気が違って幻想的で素敵な作品です。
今後もコンテストで入賞した大台山からの風景の写真を支所に寄贈してくださる予定です。楽しみですね。

小松さんの作品は太田支所市民ホールに展示しております。
太田支所にいらっしゃる機会があればぜひご覧ください!

スイセンの開花

太田地域では、ここのスイセンが毎年一番に咲くというスポットがあります。農道の南側の法面で日当たりがよく、近くに大きな民家があるため風も当らないという場所です。
今週の月曜日から「そろそろ咲かないかな」と待ちわびておりましたが、本日3月27日ついに開花を確認しました。

太田のスイセンロードが、皆さんのドライブを楽しくしてくれる季節が始まります。

新型コロナの影響で、様々なイベントや催しが中止や延期になり、自粛ムードが蔓延している、こんな時こそ太田のスイセンロードのドライブがおススメですよ。
ちなみに黄色のスイセンの花言葉は「私のもとへ帰って」だそうです。ん~・・・大人な物の見方をするとなかなか意味深ですが、ドライブという観点から考えると安全運転でおかえりなさい、ともとれますよね。
黄色のスイセンをみながら、太田へぜひドライブにおこしください♪

おいしい田んぼ

白鳥が越冬を終えて、北の空へと飛び立ち始めています。
広大な仙北平野、田んぼが整然と並んでいますが、なぜか白鳥は一枚の同じ田んぼに群れをなしています。不思議ですよね。田んぼにいる白鳥は、秋の刈取り時に落ちた穂や、成長が悪く籾殻に残ってしまった米を食べているそうです。人間には同じように見える田んぼでも、白鳥がいるのはきっとおいしい田んぼなのでしょうね。

写真を撮る側としても「おいしい」田んぼにいる白鳥を発見しました。
一目で太田とわかる「大台スキー場」をバックに、くつろぐ白鳥たち。なかなおいしいポジション取りです(笑)

さて、鳥は全部で何羽でしょう?
正解は5羽。コメリのマークを見落とさないでくださいね(笑)
いつもにも増して短かった今冬、大台スキー場の残雪と白鳥のくつろぎで、冬の終わりを感じたワンシーンでした。

太田分校生徒会が受賞 「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業 表彰

仙北地域振興局の「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業 表彰式が今年も行われました。この事業は、平成19年度から実施されており、これまで65団体と3個人が表彰されています。その名のとおり「元気なふるさと秋田」を創るべく、自立的・主体的な活動を行っている団体・個人を表彰するもので、表彰を通して地域づくり活動の活性化を図ること、そして多くの県民への普及・啓発を図ることを目的に行われています。

今年度の「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業表彰式は、2月19日(水)に仙北地域振興局で行われました。今回は3団体が表彰を受け、そのうち太田地域からは、大曲農業高等学校太田分校生徒会が受賞されました。

太田地域の地域づくり活動の中でも、太田分校の活動は重要な軸の一つと言えます。
太田分校は「地域とともに歩む太田分校」をスローガンとしています。まさにそのスローガンどおりに、農業を通じた活動、伝統芸能の継承普及活動、スポーツを通じた活動などで、地域交流活動を展開しています。
中でも、今回の表彰では、毎年行われているグラウンド・ゴルフ大会の開催が評価されました。これは、生徒会が主体となり企画・運営している大会で、今年度で19回目の開催となります。地域の方と分校生とが混合でグループをつくり、一緒にホールを回りプレーをしながら交流をはかるというもので、地域交流・世代間交流を目的としています。プレーだけでなく、交流アトラクションで郷土芸能部が演舞を披露したり、一緒に◯Xクイズを楽しんだりと、毎年趣向を凝らしたおもてなしをしています。

また、太田支所・中里温泉レストランと連携して取り組んでいる太田分校レストランの取り組みも評価されました。こちらは太田地域の食と農の魅力を発信する取り組みです。メニューには分校生のアイデアが取り入れられ、当日は接客や調理補助を担当しています。テーブル小物やメニューのしおりを手作りしており、細やかなおもてなし精神が来場者の好評を得ています。大仙市外からの来場者も多く、広く太田地域をアピールしてくださっています。

表彰式で、浅利蓮生徒会長は「地域の皆さんのおかげで充実した活動ができている。先輩たちが地域の皆さんとつくりあげてきたどこにも負けない自慢の活動と言える。この学校でなければ、地元の良さに気づかないこともあったと思う。後輩には地域の皆さんとともに、これからも地域の魅力を発信する活動を続けて欲しい」と挨拶しました。

地域の高校生が、地域のために動くその姿は、地域住民に元気を与え、まさに「元気なふるさと」を創る存在となっています。
太田分校の皆さん、受賞おめでとうございます。「地域とともに歩む」姿勢から、太田支所では同じ思いを持つ同志のように感じており、今回の受賞はとても誇らしいです。そして、高校生という若い皆さんが、この地域を大事にしてくれている気持ちには、大きな大きな感謝があります。先輩から後輩へ「どこにも負けない自慢の活動」を受け継いでいってほしいと思います。
これからもどうぞよろしくおねがいしますね。この度は、本当におめでとうございました。

太田東小6年かんじき体験

2月21日(金)大台スキー場で太田東小学校6年生の皆さんがかんじき体験を行いました。

教えていただくのは種まきや稲刈りなどでも講師をしてくださっている高橋静良さんです。高橋さんは「雪不足でスキーなどの雪遊びがあまりできなかった子供たちにかんじき体験を通して雪で遊ばせてあげたい」との想いで太田東小学校へかんじき体験を提案したそうです。

高橋さん手作りのかんじき

かんじきを手作りしてくださった高橋さん。

なんと6年生全員分を準備してくれていました!

昔から太田地域では、大きく曲げる必要がある輪の部分に「じさき」と呼ばれる木が使われており、

高橋さんは「じさき」は腰の曲がったおじいさんのような木からきている呼び名ではないかと話してくれました。

「じさき」は若木でなければ、硬く折れやすいため、若木でちょうど良い太さのものを探すのが大変だった。寒い時期は皮をむくのが難しいため、お湯でふやかしてむいている。と高橋さん。

継ぎ目の部分は植物のツルを使うのが昔ながらの手法ですが、今回は針金を使用しています。

また、でっぱりとなっている部分は「ツメ」と呼ばれ、滑り止めの役割があります。ツメにはカエデやケヤキなど硬い木が使われますが、今回は桜の木が使用されていました。

「はじめにつま先をかんじきのヒモの間に通してからカカトを合わせて、残りのヒモでカカトを固定する。こうすればなにをやっても外れなくなる」と高橋さんがかんじきの履き方を説明。

早速実践してみる皆さんですが、なかなか履けずに四苦八苦。

高橋さんも「最近の子どもは足も大きいね~」とかんじきに生徒の足が納まらずに想定外のご様子。

どうにかかんじきを履き終えた皆さん。

「道路は逆に歩きにくいね」

「最初は違和感があるけど慣れると長靴より歩きやすいよ〜」と言いながら、

スキー場の中腹まであっという間に駆け上っていきました。 元気いっぱいに走り回っていたため、暑くなり上着を脱いでいる人もちらほら。

そして最後にはかんじきよりも雪だるま作りに夢中に。。。

やっぱり今シーズンは雪がなくて物足りなかったのでしょうか。より大きな雪だるまを作ろうと大盛り上がりでした。

「子ども達が喜んでくれているのがなにより嬉しいです」と高橋さん。

高橋さんより「みんなはもうすぐ卒業ですね。風邪を引かないようにして、卒業式を迎えてください。」と温かい挨拶がありお開きに。

今年は雪が少なく過ごしやすいなと思っていた私ですが、皆さんが遊ぶ姿に元気をもらうとともに、やはり雪は太田にとっての大切な資源であると感じさせていただきました。

来シーズンは適度に雪に降ってもらいたいな〜と思えるかんじき体験でした。

高橋さん、東小のみなさん、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

横沢東集落 つなぐ伝統行事

2月15日(土)、横沢東集落会による「天筆焼き」が行われました。
昔は太田地域内の各集落で行われていた小正月行事の「天筆焼き」も、今では珍しいものとなりました。「天筆焼き」はカマクラと呼ばれる稲わらの塔に火をつけ、燃え盛る火で願いごとを記した五色の短冊(天筆)を焚きあげ、それぞれの願いが成就をすることを祈るものです。
「天筆焼き」を各集落で続けていくには、カマクラを造る技術の伝承も必要ですし、材料となる稲わらの確保も必要です。「天筆焼き」を知っている人材がいて、さらにそれを伝えようとする情熱もなければ継承はなかなか困難です。
横沢東集落会では、30年以上途絶えていたこの天筆焼きを昨年復活させました。復活を後押ししたのは、「地域の伝統行事を子ども達に伝えたい。今こそ伝えなければいけない」という強い想いでした。
この横沢東集落の近辺はもともと未開の地であり、終戦後に入植者が拓いた地域です。今、集落会を支えているのは開拓2世にあたる方々が多く、苦労した親たちの姿をみて育ち、自らも苦労を重ねた皆さんです。次に伝えたいという気持ちが強いのも納得です。また、数年後には圃場整備によって、この開拓の地も風景が大きく変わることもあり、子ども達に何か残したいという想いもありました。
そんな想いから復活させ、2年目となる今年、「去年やったば、あまりにおもしろくてよぉ」とお父さんたちが口を揃えます。少年のように、朝から嬉々として雪運びやら会場設営やらに精を出します。メンバーには、農家さんはもちろんですが、大工さん、機械のオペレーターさんなど役者がそろい、チームワークもバッチリです。

稲わらは、農家さんが刈取り時に各自とっておくそうです。今日のこの日のために、秋から準備が始まっていることを知りました。

お母さんたちは、集落会館でおにぎりとあたたかいお味噌汁を手作りして、振る舞います。

子ども達は、ミニかまくらづくりやもちつきなど大人と一緒に体験、明るい歓声を響かせます。

 

ついたお餅でおしるこが振る舞われ、みんなで食べるのもまた楽しい。

まさに集落会のみんなが一つになって、楽しんでいることが感じられます。

 

メインの天筆焼きは17:30から神事が執り行われた後、17:45頃に始まりました。
日が傾き始めた時間で、神聖な雰囲気がなおさら際立ちます。

稲わらの塔に火をつけるのは、子ども達が行いました。

火が安定して子どもが近づいても大丈夫になると、天筆を焚きあげます。

天筆の願いごとを聞いてみると、子ども達は「マラソンで1位になれるように」「野球でエラーをしないように」「ヒットをたくさん打てるように」「野球とスイミングで活躍できるように」「勉強で100点をとれるように」など具体的で様々です。大人の方にも聞いてみましたが、「内緒」だそうです(笑)
皆が楽しい気持ちで見守る中、火の粉をまとい天に向かう天筆をみると、神様も楽しくなって全ての願いを成就してくれる気がします。内緒のお願いもきっと叶うのでは・・・(笑)

最後は、大人も子どもも交じって、福分けが行われます。軽トラックの荷台からリズミカルに撒かれるみかんやお菓子を拾います。サービスが良くてたくさん撒かれるので、準備がいい方はビニール袋持参です(笑)

集落の子どもから大人まで心を一つにして取り組む事業は、優しくて楽しいとつくづく感じます。楽しそうな大人の姿を見ると、子ども達もきっと楽しいはず。今回の天筆焼きを通じて、横沢東集落会のチーム力を感じました。
伝統行事は、参加することで行事の意味を知り中身を知り、先人の想いを知り、次につながるのだと感じます。とてもいい行事を見せてもらいました、横沢東集落の皆さん、取材協力ありがとうございました。今後もつながり、受け継がれる行事となっていくことを願っています。

太田の紙ふうせん海を渡る part3

雪国の2月は、小正月行事が盛りだくさんです。

大仙市も太田の火まつり、仙北地域の払田柵の冬まつり、西仙北地域の刈和野の大綱引き、大曲地域の川を渡るぼんでんや大曲の綱引き、鳥子舞、そして中仙地域鶯野の火振りかまくら等々、みんな違ってみんないい小正月行事が大仙市の冬を彩っています。

遠く台湾でも、春節(旧暦の正月)から数えて15日目にあたる夜(旧暦1月15日の夜)を中心に、前後数日間、家々の軒先や街角に燈籠(ランタン)を飾り、新年最初の満月を祝う「元宵節(げんしょうせつ)」というお祭りが各地で開かれています。
この元宵節というお祭りは、高さ1メートルほどの紙ふうせん数百個を一気にあげる天燈上げ(ランタン飛ばし)と、その年の干支をモチーフにした巨大で立体的なランタンを会場に飾るランタンフェスティバルの大きく2種類があるようです。
2015年(平成27年)には、長年交流が続いている大曲青年会議所と台湾新北市中和区の中和國際青年商會の縁で、太田の火まつりの紙ふうせんが初めて海を渡り、平渓天燈祭(ピンシーてんとうさい)で異国の空にあがりました。その後、2017年にも紙ふうせんが海を渡っています。
2015.3.10のブログ⇒太田の紙ふうせん海を渡る
2017.2.16のブログ⇒太田の火まつり coming soon part4 ~太田の紙風船海を渡る~

今年は、台湾新北市元宵節燈会(しんぺいし げんしょうせつとうかい=新北元宵ランタンフェスティバル)に、太田の火まつりの紙ふうせんが展示されることになりました。
西山光博副市長を団長に、太田の火まつり実行委員会の鷹觜信行実行委員長など5人が2月7日の夜の開幕点灯式に出席してきました。

最初に太田の紙ふうせんの展示に尽力してくださった新北市樹林区公所(新北市の樹林支所、人口18万人余り)を訪問。職員のみなさんから熱烈な歓迎を受けました。

陳奇正樹林区長から、樹林区の概要などの説明を受けた後、2020新北市樹林之美新春嘉年華燈會(2020年樹林の美新春カーニバルランタンフェスティバル)会場へ。ここでは小、中学生が絵を描いたランタンを飾り、クリスマスから正月、春節そして元宵節までを祝い、展示されたランタンの中から優秀な作品が選ばれるそうです。

そして新北市元宵節燈会へ。午後6時30分から会場に設けられた水岸ステージで台湾の少数民族が演舞を披露し、7時に侯友宜新北市長の合図のもと点灯式が行われ、今年のテーマである「子年(ねどし)と水岸風情」をモチーフにした数多くの立体的なランタンに明かりが灯りました。

 

 

 

会場には国際交流ランタンエリアが設けられており、青森ねぶたと太田の紙ふうせんが隣り合って展示されていました。立体的で色鮮やかでエネルギッシュな青森ねぶたと、シンプルな円筒型で余白の美を活かした太田の紙ふうせんとは対照的でしたが、周りがきらびやかな分、太田の紙ふうせんが際立って美しく見えました。

青森ねぶたの関係者として開幕点灯式に出席していた青森市役所と青森観光コンベンション協会の方がたによれば「こんな紙ふうせんは初めて見た。とってもきれいですね。青森県ではこのような紙ふうせんをあげるという風習は聞いたことがない」とのこと。

 

 

台湾の首都台北市を囲むように位置する新北市は人口約400万人、新北市元宵節燈会には2月7日から3月1日までの期間中、台湾のみならず世界から約300万人が訪れるそうです。

 

太田の火まつりは、太田町公民館が「郷土を愛する心が文化を育み豊かな地域づくりにつながる。うすれゆく地域の小正月行事を伝承していこう」と町民に呼びかけ、昭和57年2月20日(土曜日)に、太田町公民館と太田町連合青年会が主体となり、大台スキー場入口付近の田んぼを会場として借りて、「ふるさと火祭り」を開催したのが始まりで、第3回目の昭和59年から「太田の火まつり」に名前を変え、今年2月1日に39回目の太田の火まつりを終えました。
実は私は、第1回目の「ふるさと火祭り」からかかわっています。当時は、地元の青年会の一員として、公民館事務所が入っていた生活改善センターの集会室に毎晩のように集まり、お年寄りの指導を受けて、紙質や大きさなどを試行錯誤しながら青年会の仲間とともに紙ふうせんを作っていました。始まりのころは、五穀豊穣や家内安全などの願いや協賛事業所名などを書いた紙ふうせんでした。紙ふうせんに太い筆で文字を書くのが私の役割でもありました。紙ふうせんに絵を描くようになったのは、少し後からのことです。

また、このころは西木村の老人クラブの方がたが、紙ふうせんの作り方を太田へ習いにも来ていました。
5年前に太田地域の80歳代のお年寄りの方がたから聞いた話によれば、昔は習字の書き損じた紙や新聞紙などで作った簡素な紙ふうせんを、稲わらを燃やした煙でふうせんをふくらませ、願いを込めて夜空に解き放ったそうです。太田地域で紙ふうせんあげが、いつの時代から行われていたかは定かではありませんが、お年寄りの話などからすると、少なくとも100年以上前にはすでに紙ふうせんあげが行われていたと思われます。

こうして長い年月の間に、簡素な紙ふうせんから美しい紙ふうせんに、稲わらの煙からガスバーナーの熱風に変化していますが、地福円満や五穀豊穣、無病息災、そして子どもたちの健やかな成長を願って行われる行事を通して、今を生きる私たちは先人の思いを知ることができます。人々の願いは、今も昔も変わりありません。そして台湾も同じでした。

東北3大まつりの一つで、日本を代表する夏のイベントでもある「青森ねぶた」と同格の扱いで太田の紙ふうせんが展示され、長年、太田の火まつりにかかわってきた私は、とても誇らしく、感無量の思いでした。

これまで私は、紙ふうせんは空にあげるものだと思ってきました。紙ふうせんを展示することは一度も念頭にしたことがありません。また、太田の火まつりの際は、紙ふうせんがふくらむと空に放つため、紙ふうせんの美しい絵は一瞬しか見ることができませんでした。
こうして台湾で展示された太田の紙ふうせんを見て、古くから伝わる行事の伝承は、目的を見失うことなく、時代の変化に合わせて少しずつ変化させ、魅せる(見せる)工夫も必要だと感じました。

太田の火まつりは、来年40回目の節目を迎えます。
火まつりの始まりのころは、紙ふうせんが海を渡るなど誰も思っていませんでした。
来年も太田の紙ふうせんを台湾で展示したいと樹林区長からお話しがありました。
台湾と大仙市の縁をとりもってくださった新北市の陳奇正樹林区長に深く感謝するとともに、太田の紙ふうせんが結ぶ台湾との縁が、人と人との交流、やがては物流を生み、経済交流につながることを願います。

第39回太田の火まつり

2月1日(土)、奥羽山荘西側広場において「第39回太田の火まつり」が開催されました。まさに雪不足に悩まされながらの開催でしたが、実行委員会の強い意志のもと、規模を縮小することなく無事に予定通り実施することができました。
太田の火まつり実行委員会も、今年も無事に開催できたことに安堵と達成感を感じています。

実行委員の皆さんは、前年の11月から会議を重ね、資金繰りや当日の運営方法などについて準備作業を進めてきました。
一方で、開催間近の1月中旬になっても雪は一向に積もる気配がなく、まつり内で行われる小正月行事への影響が心配されましたが、実行委員会では「雪が無ければ無いなりに、規模を縮小せず実施する」として、予定通り開催するという判断が下されました。

前回のブログで紹介していますが、開催に向けて、実行委員と支所職員とが協働で、太田地域内の排雪場や公共施設の軒下などに残っている雪をかき集め会場づくりを行いました。

火まつりへの決意

どうしても雪が必要なのが、天筆焼きで使われるカマクラと呼ばれる塔の土台部分、そして、雪中田植えのほ場となる部分でした。
開催4日前、かろうじて会場に必要な雪は用意したものの、その後の天気は、気温が高いうえに雨まで降る始末。せっかく集めた雪が消えてしまわないようにビニールシートをかけたり、固く固めたりと、最後まで気の抜けない、集めた雪を守るための作業が行われました。

そして迎えた当日。
会場には集めた部分以外には全く雪が無く、地表がむき出しになっているという状態でしたが、天筆焼き用のカマクラの塔はしっかりとそびえ、雪中田植えのほ場も何とか持ちこたえているのを確認し、まずは一安心。

 


このような中開催された、太田の火まつりの様子をご紹介します。

午後5時、開場に合わせて、本部前では大仙市商工会婦人部による甘酒が振る舞われました。
温かい甘酒を飲んで温まろうと、早くから集まったお客さんが列を作りました。

小正月行事に先立ち、関係者出席のもと、ふれあい交流館では神事がとり行われました。
周りには静かに神事を見守る観客の皆さんの姿がありました。
厳かな神事の後は、関係者の皆さんによる福分けがあり、神事でお供えしたお菓子が会場にいる子どもたちに配られました。

 

JA加工部による餅振る舞いでは、温かいつきたてのお餅が振る舞われました。
ふれあい交流館で行われた餅つきも、観客の皆さんには大好評。
長身で金髪のひときわ目を引く美人さんも餅つきを体験され、国際色豊かな餅つきとなりました。

午後6時には、鷹觜実行委員長より開会のあいさつがあった後、第一回目の紙風船上げが行われました。
紙風船は普段、ガスバーナーで温めた空気を送り膨らませた後、火種を付けて上げますが、今年は降雪が無いことから、着地した際に延焼する危険を回避する目的で、火玉をつけず紙風船内にためた暖気だけで上げることとしました。
空は晴れ、風もなく、紙風船上げには絶好のコンディション。
例年より気温は高いことから、温度差でちゃんと上がってくれるか不安な面もありましたが、無事成功!
地元の保育園、幼稚園の皆さんが作った紙風船が空高く舞い上がりました。

田の尻集落の皆さんによる、「雪中田植え」の様子です。
雪中田植えは、「たっこたっこ」または「正月田」とも呼ばれ、水田に見立てた雪上に束ねた稲わらと大豆の殻を植えるようにして立て、その年の作占いと豊作祈願をするものです。
新雪を使う例年とは違い、雪を持ってきて作った固雪の田んぼでしたが、田の尻集落の皆さんのアイデアで、先に雪に穴を空けておくことで固い雪へも稲わらを植えられるよう工夫が凝らされていました。

田の尻集落の水谷さんは「せっかく準備してもらった雪。集落の中で固い雪でも植えられるように考えた。」と話してくださいました。

東今泉集落の皆さんからは迫力の太鼓演奏が披露されました。
この「東今泉八幡太鼓の寄せ太鼓」は、東今泉集落に伝わる「東今泉神楽」をもとに再興したもので、集落の幅広い世代で顕彰しながら長年にわたりその技術が受け継がれています。迫力ある演奏とパフォーマンスで集まった観客を魅了していました。

 

そして、本日2回目の紙風船上げが始まりました。
今回、地域、小中学校、大農太田分校、各種団体などで作られた紙風船は38個。
空は依然として穏やかで、大勢の観客に見守られながら、紙風船が一つ、また一つと夜空に放たれていきました。

 

小正月行事を締めくくるのは迫力満点の「天筆焼き」です。
藁で作られた約8メートルのカマクラと呼ばれる塔に火をつけ、その燃え上がる炎に願い事が書かれた5色の天筆をかざし、炊きあげることで願い事の成就を祈るものです。 
このカマクラは、火まつり世話人の武藤定志さんと有志の皆さんの手によって毎年作られています。武藤さんによると、今回は周りに雪が無い事を考慮して、あまり燃えすぎないようにカマクラに使う藁の分量などを調整してくれたのだとか。長年の経験がなせる業です。
また、天筆に願い事を書いてくれたのは、太田地域の小中学生の皆さんです。
地元の消防団員の皆さんが厳重に警戒線を敷く中、燃え盛るカマクラの炎が、天筆に書かれた子どもたちの願いを天高く炊き上げていました。

 

そして、天筆の残り火と冬花火が、イベントのフィナーレを彩りました。

 

こうして大盛況のうちに幕を下ろした39回目の太田の火まつり。
例年にない雪不足は、地域の小正月行事がいかに雪と密接であったかを我々に再確認させるとともに、「雪が無ければ無いなりにやる」という関係者の努力と工夫が試された貴重な一回であったように思います。

来年の太田の火まつりは、いよいよ第40回の大きな節目を迎えることとなります。
雪の無い今年をやりきった達成感と自信から、たとえ雨でも、雪が無くとも「やれる!」...とは思いつつ、やはり適度な雪があればなお良いですね。
来年は適度な雪が積もっていてくれることを願いつつ、無事に開催されることを祈っています。

いちごの花

ハート型のミニトマト「恋ベリー」で有名な株式会社秋田農販にいちごの花が咲いているピークだよと声をかけていただき、取材にいってきました。

 

ビニールハウスでは、高設栽培方式で「えちご姫」と「やよいひめ」が栽培されています。冬期間の暖房には地球にやさしいもみがらボイラーを活用しています。

はちの仕事

品種によっていちごの大きさやみずみずしさ、甘み、程よい酸味など特徴があります。
いちご狩り(予約制)は3~6月下旬まで楽しむことができ、生育状況によって、2種類の食べ比べが可能です。

また、秋田県内のグランマートタカヤナギ各店、道の駅協和「四季の森」などでも販売されます。

南外地域の旬を、お楽しみいただけます!

株式会社秋田農販
〒019-1901 秋田県大仙市南外字悪戸野147
TEL 0187-74-3037 FAX 0187-74-3057
お問い合わせ080-9015-6968

火まつりへの決意

あまりの降雪の少なさに、冬のイベントの開催が次々と中止になっています。
そんな中でも、今週土曜日2月1日開催の「太田の火まつり」はやります!強い決意をもって、開催に向けた準備を頑張っています。

「太田の火まつり」は、天筆焼きや紙風船上げ・雪中田植えなど太田地域に伝承される小正月行事を集め開催されるものです。冬の観光イベントではなく、あくまで小正月行事の伝承を目的としていることから、中止にはできない、実行委員会での総意でした。
1月23日、実行委員参集のもと、開催前の最後の実行委員会が開かれましたが、「中止」というフレーズは1人からも一言も出てきませんでした。そして、雪がないことへの工夫が議論されます。「火まつり」というように、天筆焼きも紙風船上げも火を使用します。雪が積もった上でなければどちらも危険です。もちろん雪中田植えにも雪は必要です。会場に積雪がなくても必要な分の雪を運ぼう、工夫してまつりを開催しようというのが、実行委員会の決意です。

天筆焼きは、1メートル以上の雪の土台をつくること、ワラの塔の上の方を小さくして火の子の飛散を予防すること、紙風船上げでは火の玉をつけずに熱風のみであげることなどが提案されました。会場となるグラウンド・ゴルフ場の芝を傷つけないよう、必要最低限の重機で作業をすること、重機の立ち入り時にはプラ敷きを準備することなど、とにかく前を向いた話し合いが行われました。

雪運びは1月24日に1回、そして1月28日にも行われました。見渡す限り積雪のない景色が広がりますが、どうにかこうにか地域内で雪を捜し手作業で軽トラックに乗せては会場に運びという作業を繰り返します。

天筆の土台が2つと、雪中田植え用のほ場ができあがっています。
私たちの決意が天に届きますように。
雪雲こいこい!

冬の足跡・春の足音

降っても降らなくても雪の話題になるのが、雪国の冬の定番。「今年は雪なくていいな」と多くの場で交わされた挨拶ですが、この頃ではそんな言葉も言うにはばかられる雰囲気の太田地域です。雪が降らな過ぎるのも困りました。太田では、営業できずにいる大台スキー場のこと、これから行われる火まつりのことを思うと、せめて山にだけはもっともっと雪が降って欲しいと願わずにいられません。

1月21日の朝は太田地域で積雪15㎝、久々に除雪車が出動するほどに降りました。今年度の除雪車の出動はこれで6回目です。太田では11月19日に初雪、その後12月4日からまとまった雪が3日連続で降り12月6日に積雪深45㎝をマーク、実はその12月6日の記録こそが今シーズンの現在までの積雪深のピークです。
たまに降雪はあっても、融けてしまうほどしか降っていません。1月さえも元日から数日降雪があっただけで、1月2日の積雪深33㎝をピークにその後は融ける一方となっています。
大台スキー場については、今シーズンで滑走可能となったのは1月3日から7日までの5日間のみという状況です。
気象統計上では、積雪が 30日間以上継続する状態を「根雪」というそうです。今シーズンは根雪がないなんてこともあるかもしれません。
降雪量についてシーズンごとの累積の降雪量で比較すると、1月21日現在で今シーズンは146㎝、昨シーズン(30年度)は281㎝でおおよそ2倍、その前のシーズン(29年度)は368㎝でおおよそ3倍となっており、今冬の雪の少なさが際立ちます。近年でもっとも降雪の多かった29年度には1月の下旬以降に1日で45㎝降った日もありシーズンの累積で940㎝も降っています。ひょっとして、これから降ることもあるのかも!?

 

冬の気配がどこかにないか、1月21日のまとまった降雪時に、冬である証を見つけるべく「冬の足跡」を探してみました。

 

 

 

 

 

 

 

    動物の足跡      歩道の足跡      除雪車の軌跡

 

実は降雪日の前日1月20日に、私は早々と「春の足音」を感じていました。雪の下からのぞくフキノトウを太田庁舎のすぐそばで発見していたのです。

春の足音を感じて、冬の足跡を探すなんて、皮肉なことになりました。
寒くて厳しい冬だからこそ、暖かい春が待ち遠しくありがたいはずです。こんなに雪が降らないことで、農作物に影響はないのか、夏に豪雨があるのでは、などと心配は尽きません。

もっともっと、冬ならではのスキーや小正月行事などを楽しんで「冬の足跡」を残したい、そう思いながら天気予報に一喜一憂する日々です。

刈和野の大綱引き〜藁打ち・グミ編み篇〜

みなさん、こんにちは。
西仙北支所の広報担当です。

本年もよろしくお願いします。

さて、大仙市西仙北地域では、国指定重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」が毎年2月10日に行われ、地域内外から約8,100人の人々が訪れ、街が賑わいます。
「刈和野の大綱引き」は、室町時代から500年以上続く、大仙市の冬の一大イベントで、刈和野地区の中心部「大町通り」で町を上町、下町に二分し、国内最大級の大綱を引き合います。上町が勝てば米価が上がり、下町が勝てば豊作になると言い伝えられています。

「刈和野の大綱引き」で使われる綱は、地域内外から集めた藁を使用し、綱引き本番の数ヶ月前から、上町、下町の人々によりつくられます。
特に、今回紹介する「藁打ち・グミ編み」は、12月下旬から開始し、厳寒のなかで行われ、とても大変な作業です。

「藁打ち」とは、藁打機という機械で藁を叩き伸ばす作業のことを言います。

↑下町の藁打ちの様子。

このように藁を打ち、叩き伸ばすことで藁が柔らかくなり、より丈夫で切れにくい綱をつくることができます。

続いて、グミ編みの様子を紹介します。
グミとは、藁打ち作業を経て柔らかくなった藁を編むことで、大綱の元になる藁の束のことを言います。一本のグミの長さは20尋(約30.2m)、幅が約10㎝。このグミを上町、下町の各町200本ずつ、全体で400本準備します。

↑上町のグミ編みの模様です。

↑下町のグミ編みの模様です。

藁を足しながらグミを編んでいきます。

熟練した職人でも一日で2本つくるのが精一杯だそうです。

綱作り作業について、年々、後継者不足による技術継承が苦慮されており、「刈和野の大綱引き」を次世代へどのように継承していくのかが今後の課題になっています。
大綱保存会では、地元の保育園児や小学生が、グミ編み作業を体験する機会を設け、このような体験を通して、子ども達への伝統文化の継承を目指しています。

次回は、保育園児や小学生がグミ編み体験をしている模様をご紹介します。

太田町国見で民謡唄い初め

1月5日、太田町国見の北部センターで、「民謡日本一・冨岡久美子さんを応援する会」が開催されました。これは、相野集落の主催によるもので、近年活躍がめざましい地元在住の民謡歌手を応援したいという想いから、今回初開催となったものです。
冨岡久美子さんはお隣中仙の出身で太田に嫁がれました。民謡の時は旧姓の冨岡さんですが、本名は小松久美子さんです。

 

6歳の時から小田島純子先生(秋田民謡小田島会会主)のもとで指導を受け、子育てのため10年間民謡から離れていましたが、そのブランクをものともせず、復帰後も各種大会で好成績を納め唄いつづけています。なんと久美子さんは、秋田県内で開催されている全国大会と名のつく大会・全14大会のうち、11の大会で優勝の栄冠を手にしています。全国大会で優勝、つまりは民謡日本一のタイトルを11も持つ方が、太田在住とは誇らしいことです。この快挙を、地元みんなで喜び、地元みんなで応援したいという想いから、今回「応援する会」が開催される運びとなりました。
「応援する会」の開催が決まると、久美子さんから同じく太田在住の民謡歌手・浜口優花さんと倉田珠衣さんの友情出演が提案され、さらに当日には久美子さんのお師匠さんの小田島先生もいらしてくださるという、なんとも贅沢な「応援する会」となりました。
応援したい地元の皆さんと、それに応える民謡継承者、なんとも太田の人の良さが際立つ取り組みです。新年早々というのもまた、明るい一年のスタートにピッタリです。

当日会場には地域の皆さんが50名程集まり、お正月のご挨拶や、久々にお会いしたご挨拶などが飛び交い、おめでたい雰囲気が広がっていました。開会の前には、主催者を代表して草彅隆之さんから「相野集落は小さな集落ですが、1歩2歩と前に進んでいきたい。今日は、相野の顔となった民謡日本一の冨岡久美子さんの力強い歌声を聴いて、心に残してもらいたい」と挨拶がありました。
民謡が始まると会場中に華やかさと笑顔が広がります。
1曲目は3人娘が揃って唄う「秋田大黒舞」から始まりました。三味線・尺八・太鼓・すりがねの生演奏つきで晴れやかに唄う民謡に、会場全体が引き込まれます。その後、久美子さんが「本荘追分」を、珠衣さんが「秋田港の唄」を、優花さんが「新タント節」をそれぞれ伸びやかに唄います。会場からは一曲終わるごとに大きな拍手が送られました。

 冨岡久美子さん

 浜口優花さん

 倉田珠衣さん

その後、民謡メドレーが繰り広げられました。「秋田おばこ節」「秋田草刈唄」「新庄節」「生保内節」「真室川音頭」「外山節」がメドレー形式で披露されました。唄い手はもちろんですが、小田島一門の演奏技術にも惚れ惚れしてしまいます。
その次には三味線の合奏がされました。「起承転結2020」という曲でしたが、こちらも圧巻のバチさばきと迫力、盛り上がりのたびに大きな拍手が送られました。

その後も、「南外小唄」「秋田おはら節」「秋田飴売り節」「秋田船方節」「秋田長持ち唄」と続き、最後は「ドンパン節」で締めくくられました。
1時間ほどの民謡披露でしたが、新年早々にこんなに贅沢に民謡を聴けて、自分の今年一年の幸運を予感してしまいました。
相野集落の皆さん、今回は素晴らしい企画をありがとうございました。自治会が主導して、地域を元気にしようという取り組みは、太田支所としても頼もしい限りです。太田らしい「人の良さ」と「民謡の良さ」を存分に発揮した「応援する会」だったと思います。
今年一年、相野集落がますます活気づくよう、そして民謡3人娘さんがますますご活躍されることを、太田支所からも祈願しております。よい一年になりますように。