ふるさとこんにちは

秋田県大仙市公式ブログ

Home » Articles posted by 太田地域の広報担当 (Page 4)

花のまち太田!!

インターンシップの活動中の大曲高校2年鈴木信子です。太田支所の業務の一環としてブログの掲載を体験させていただいたことを紹介します!

毎年太田中学校前庭で開かれる「太田花だんフェア」が、今年は8月24日(土)から9月1日(日)まで開催されます。24日・25日には町内花だん巡り、25日は11時半から地元小中学生による演奏会が催される予定です。ぜひ、太田中学校前庭に足を運んでください。
また、今日は太田町内にある綺麗なお花が咲いている花だん巡りをしました。今回訪れたのは花の駅の3か所です!

1か所目は南小神成でした。残念ながら、見ごろはもう少し先のようで、つぼみの花が多く目立ちました。花だんの正面にはおおた児童クラブがあり、子どもたちのはしゃぐ声が聞こえました。そんな子ども達のように花も暑さに負けず元気に育ってほしいですね。

 

 

2か所目は田ノ尻です。田ノ尻地区の花だんは一番大きいような気がしました。ここもやはり、ベゴニアの咲き具合はまだらです。しかし、マリーゴールドは空に向かって元気に咲いています!! ベゴニアもマリーゴールドに負けずに頑張れ! 頑張れ!

 

3か所目は北小神成に行って来ました。花の駅に共通して「天に星 地に花 人に愛」と書かれた看板が設置されていました。確かに太田は言葉の通りの街だと思いました。天を仰げばあまたの星が輝いており、地に目を落とせば、至る所に花が咲き乱れています。また、近所のおばあちゃんが野菜をくれたり、帰宅途中に見かければ「おかえり」と笑顔で声をかけてくれたりと愛にあふれた温かい人がたくさんすんでいます。まさに太田にピッタリな言葉ですね!

太田花だんフェアに関わるのは中学校以来でした。高校生という年齢になって気が付いたことがいくつかありました。
まず1つ目は、地域花だんが太田以外の他の地域であまり見かけないことです。高校は町外の学校に通い始めてもう1年半が経とうとしていますが、太田ぐらい規模の大きい花だんは見たことありません。これも太田町ならではなのかな? と思います。
2つ目は、地域や団体だけではなく個人で花を育てている家庭が多いことです。通学路に花を見かけることはありますが、それでも太田の方が多いですね。しかもどの家庭も地域花だんに負けず劣らずきれいなんですよ!
そんな他の地域では見られない「花のまち太田」を象徴するイベントがこの太田花だんフェアなのです。ぜひ、太田に来て心を和ませてはいかがですか?

梅雨明けの風景

7月31日、北東北に梅雨明けが宣言されました。
今年は、6月15日に梅雨入り、7月31日に梅雨明け、例年より少し遅めでした。感覚的には、雨の少ない梅雨だった気がします。

太田の梅雨明けの風景を探しに出かけてみました。
梅雨の季節のバロメーターになる花として「タチアオイ」があります。梅雨入りの頃に花が咲きはじめ、そして、てっぺんまで花が咲くと梅雨明けの頃と言われています。
太田の「タチアオイ」も、確かにてっぺんの花が咲いています。
「タチアオイ」の花をみて、顔に花びらをつけて遊んだものだと懐かしむ世代の方もいました。遊びの中に季節の移ろいを感じていたのかもしれませんね。

何気なく通り過ぎる田園の様子も、梅雨明けとともにじっくり眺めると、穂が出始めています。これからたくさん太陽の恵みを浴びて、穂を実らせ頭を垂らしていくことでしょう。

そして、太陽の下でひときわ存在感を放つのが「ひまわり」です。夏の空に黄色の花と緑の葉が鮮やかです。

梅雨明けとともに、湿度の高い暑さは過ぎたような気がしますが、連日30℃超えの気温が続きます。熱中症対策は忘れずに、夏を乗り切りましょうね。

秀麗 鳥海山

 太田支所ではこのブログ欄で、これまで何度も鳥海山を取り上げてきました。

過去のブログ1 2017・3・6投稿→雪原の向こうに鳥海山を望む

過去のブログ2 2017・5・29投稿→鳥海山を富士山に重ね

鳥海山については、もうネタを尽くした…と、この2年ほどは鳥海山をアップしていません。
私は朝の通勤時に鳥海山が見えると、心が晴れやかになり、思わず「♪秀麗無比な~る 鳥海山よ~」と秋田県民歌を歌いながら、今日一日頑張ろうという気持ちになります。
鳥海山は、天気が良ければ必ず見えるわけではなく、また鳥海山が良く見えると雨が近くなってきていると言われています。しかし今年は梅雨に入ってからも良い天気が続き、鳥海山が見える日も続きました。

 そこで今回は、いくつかの場所から見た鳥海山の秀麗ぶりをお伝えします。

 これは大仙市太田の大台スキー場中腹から見た鳥海山です。スキー場の頂上からは、森林が邪魔して鳥海山は見えませんが、1本の梨の木がある中腹から鳥海山を見ることができます。仙北平野の向こうにそびえる鳥海山の秀麗ぶりは、はっきりと分かります。

 

 これは、秋田県民歌作詞者の倉田政嗣の家(現在は羽後信用金庫太田支店)近くから見た鳥海山です。実はこの写真、平成27年のもので、現在はこのとおり。太田地域も開発の小さな波が押し寄せ、商業施設が建ったため、ビューポイントの場所が変化してしまいました。

 

 これは、鳥海山が坐するにかほ市付近の上空、飛行機の窓から見た鳥海山です。空高くから見ても、やはり鳥海山は美しく整った形で、秀麗です。

 

これは男鹿市から望む鳥海山です。男鹿市の友だちに頼んで、写真を送ってもらいました。
男鹿から鳥海山がきれいに見えるのは、天気が崩れる南風が吹くときだそうで、5月半ばに写真撮影をお願いし、その後、なかなか天気が崩れず、1か月以上待って写真が届きました。
海の向こうに見える鳥海山は、仙北平野から見る鳥海山とは違う趣があります。

 

 これは、秋田市の千秋公園内にある久保田城御隅櫓展望室から見た鳥海山です。ボランティアガイドの方が「きょうは鳥海山が見えません」と言って入館者を引率していなくなった後、掃除をしていた方が「ガイドさんが見えないと言ったけど、今日は見えるよ!」と私を見える場所まで案内してくれました。木立の三角の空間から鳥海山の稜線がわかるかな?この展望室からは、この空間からしか鳥海山は見えないそうですが、何とも貴重な場所です。

 

 これは、美郷町の真昼岳(1,059.9m)の頂上から望む鳥海山です。真昼岳と鳥海山の頂上は、地図で測ると直線距離で70kmくらい、一歩一歩登って真昼岳の頂上に着き、雲海にぽっかりと浮く鳥海山を見たときは、登頂した嬉しさが倍増した気分でした。

そこの土地の一番形のいい山を「○○富士」と名付け、全国に○○富士はたくさんあるようです。
また登山家の深田久弥は「この日本一の山に向かって、いまさら何を言う必要があろう」と富士山を表現していますが、秋田富士と言われる鳥海山も何度見ても飽きない、何も言うことがない美しく、気高く、神聖な何かを持っています。

 鳥海山の秀麗ぶりは、意識しなくても目に飛び込んできますが、まだまだ人それぞれ、土地それぞれの秀麗スポットがあるかもしれません。
あえて鳥海山の秀麗スポットを探すことも、郷土への愛着を育む気がします。その際には、秋田県民歌を口ずさむことも忘れずに(笑)

太田北小学校が地域文化奨励賞受賞

この度、太田北小学校(福山新悦校長・児童数39名)の全校音楽劇の取り組みが評価され、一般財団法人山下太郎顕彰育英会の地域文化奨励賞を受賞しました。


今年度、この地域文化奨励賞を受賞したのは3団体、そのうち大仙市からは平和中学校と太田北小学校の2団体が受賞となりました。
「山下太郎地域文化奨励賞」は、1992年から始まり今年で28回目となります。横手市大森町出身の実業家で海外油田開発の先駆者と呼ばれた故・山下太郎さんは、教育の重要性を深く認識し、出身地や出身校へ資金の寄附や建物の寄贈などを行い、教育への助成に情熱を燃やされた方です。平成元年、山下太郎さんの生誕100周年の時、山下さんを顕彰し、その遺徳を実現しようと、向学心をもって学術研究を行っている研究者や、青少年教育の振興に寄与する目的で山下太郎育英会が設立されました。「地域文化奨励賞」はその育英会の選考委員会を経て授与されるものです。

太田北小学校が評価されたポイントは、豊かな人間性を育む「全校音楽劇」の取り組みです。小規模校であることを活かした全校児童による音楽劇は、2007年から始まり今年は13年目になります。
過去の音楽劇の様子を紹介します。

今回の受賞をうけ、福山校長先生は「これまでがんばってきた子ども達はもちろん、音楽劇を支えてくださった保護者やスタッフ、応援してくださった皆さんに心から感謝しております」とお話ししてくれました。そして、音楽劇の取り組みについては、全校一丸となって取り組むことで、児童のつながりが深まり、学年の隔たりを超えた交流があると語ります。さらに、この音楽劇を通して、子ども達は人前や公の場で堂々と話す力、表現力、想像力、思いやりの心が身につき、自己有用感、達成感を充分に味わうことができていると教えてくださいました。
まさしく、子ども達の豊かな人間性を育むことに大きな役割を果たしていることがわかります。
青少年教育の振興を願った山下太郎さんの志に、もっとも沿うような取り組みであると感じます。
育英会の評価を得て、栄えある受賞となったことは、喜びとともに誇りさえも感じます。
太田北小学校のみなさん、本当におめでとうございます。
太田支所でも、引き続き北小の取り組みを応援していきますね!

太田の薔薇アーチ

6月も下旬になり、薔薇の旬も過ぎてしまいそうな時期になりましたが、太田で見つけた薔薇のアーチを紹介します。

2週間ほど前、通勤途中で見つけた薔薇のアーチに魅了され、太田の薔薇のアーチを撮りたいという構想を抱きつつ、お天気を待つうちに旬を逃してしまっていました。
諦めモードでしたが、もしかして「おおた花の会」の花づくりのプロだったら、まだ咲いている薔薇スポットを教えてくれるかもしれないと思い、相談してみました。案の定、素敵なスポットをご紹介いただきました。ありがとうございました。

こちらは、東今泉の大信田さんの庭園です。

旬は過ぎてしまったそうですが、薔薇のアーチは充分見ごろ。

お庭をじっくり散策させていただきました。実は薔薇がメインではなく、ハーブガーデンとのこと。たしかに、庭園の中は癒される香りでいっぱいでした。

 

そして、こちらは駒場の飯塚さんの薔薇のアーチです。

ご家庭の庭にこれほど完成度の高い薔薇のアーチがあるなんて驚きです。豪華さと上品さ、おとぎ話に出てくるような雰囲気でかわいらしさもあります。
この見事なアーチには、さぞかしこだわりがたくさんあるだろうと思い聞いてみると、せっかく薔薇を植えるならアーチにしてみようとやり始めたとのこと。

大信田さんも、飯塚さんも、薔薇のアーチを作りたいという強いこだわりをもって始めたのではないことに驚きです。観る者を魅了する美しさは、狙って創るものでなく、「好きなもの」に対するまっすぐな気持ちから生まれるものだと、つくづく感じました。
さすが、「花のまち太田」の皆さんです。薔薇のアーチの見た目の良さだけでなく、花づくりへの優しくまっすぐな気持ちの良さも伝わりますよね。
取材にご協力いただいた、大信田さん・飯塚さんありがとうございました。

来年はもっと旬の時期に、たくさんの薔薇スポット巡って、太田のいいところをたくさんお伝えしたいと思います。

躍動‐みせろ太中魂‐

6月18日(火)、太田中学校で大曲仙北中学校総合体育大会の激励集会が行われました。
選手のみなさんは気迫あふれる顔つき。しかし、少しばかり緊張しているようにも見えます。

みんなを応援するため、太田地域3小学校の6年生、保護者や関係者の皆さまも大勢かけつけてくれていました。

各部選手紹介ならびに意気込みを発表。
「全県大会出場」「少しでも多く勝ちたい」「終わったときに笑顔でいたい」
想いはさまざま。

先生方のたのしい激励?のおかげで選手のみんなから笑みがこぼれ緊張もほぐれたようでした。

たくさんの人からの支えがあって大会へ出場できることを忘れてはいけません。

生徒会、応援団、吹奏楽、書道部からもエールがあり、

太田中学校が文字通り“一丸”となった激励集会でした。

大会は今月21日(金)、22日(土)の2日間開催です。
3年生にとっては最後の大曲仙北中学校総合体育大会になります。
ぜひ、悔いのないようにウルトラ諦めずに頑張ってきてください!

太田南小学校 横沢曲がりねぎ苗植え活動

10日(月)午前中、太田南小学校で秋田の伝統野菜のひとつ「横沢曲がりねぎ」の苗植えが行われました。

3年生は苗を植え、4年生は今年収穫する曲がりねぎのネギボウズを取りました。苗植えから収穫まで約2年かかる曲がりねぎ、太田南小学校では3年生と4年生に毎年体験してもらっているとのこと。

秋には今の4年生が3年生の時に植えた曲がりねぎを収穫して“なべっこ”の食材として振る舞われるようです。

今回の苗植え活動には地元農家の長澤さんと高橋さん、そして、東部新規就農者研修施設から佐藤さん、小松さん、佐々木さんの5名が指導のために小学校へ来てくださいました。

苗植えの作業は畑を耕すところから学びました。

クワに慣れていない3年生からは「おもた~い」「かたいた~い」「こしいた~い」と悲鳴の声が聞こえてきました笑

それでも佐藤さん、小松さん、佐々木さんから教えてもらいながら上手に耕すことができていました。
担任の先生は「野菜を作ってくれる人たちはもっと広い畑を1人で耕すんだよ」と普段食べている野菜のありがたみを教えるように話されていました。畑を耕したあとは肥料をまいて、

いよいよ苗植えです。

つながっている苗を1本ずつ分けて、10センチくらいの間隔で、根を下にして立てかけるように置くように長澤さんから教えてもらいます。根に土をかけて、水をあげる作業まで3年生のみんなで行いました。

長澤さんは「植えた苗に毎日話しかけると元気に育ってくれるよ」とみんなにアドバイス。さっそく3年生からは「大きく育ってね~」と声が聞こえました。

3年生の苗植えの間に4年生のみんなはネギボウズ取りを開始。
さすが4年生の皆さんテキパキ、あっという間に作業を終えてしまいました。高橋さんから「8月下旬頃にねぎを土に寝かせたら、45日くらいで土から出た部分がまっすぐに伸びて収穫時期になるよ」と教えていただきました。

ネギボウズは種の部分であり来年の苗となります。また、ネギボウズをそのままにしておくとせっかくのネギが辛くなる、硬くなるなど美味しく食べられなくなるそうで、収穫まで約2年かける横沢曲がりねぎにとって、このネギボウズ取りも大切な作業になります。

摘み取り前のネギボウズ

収穫した曲がりねぎをどう食べたいか質問すると「ラーメン!」という声。どんな“なべっこ”になるかいまから楽しみですね。

収穫がとても待ち遠しいけど、みんなで一生懸命に植えた曲がりねぎはどんな食べ物よりきっと美味しいはずですね!

苗植えをする3年生と取材に来てくれたNHK秋田放送局の佐藤アナウンサー

横沢曲がりねぎについて「地域の財産ですので、なくしてはいけないという想いです」と長澤さん。太田南小学校で苗植え活動を行うのはなんと7年目。

こうして伝統野菜が受け継がれていくことは地域にとって大切なことであり、ありがたいことだと感じられる特別授業でした。

「横沢曲がりねぎ」はやわらかく葉の部分も美味しく食べられ、火を通すことで美味しい甘みを強く感じられるネギです。
太田地域の直売所と県内の一部の市場で10月~11月頃に販売されているとのこと。
皆さんも横沢曲がりねぎを見かけたら、ぜひ味わってみてくださいね!

商標登録完了!「ありさこまち」

太田の農業女子・小松有沙さんが作る「あきたこまち」がついにブランド化されました。
昨年の田植えにお邪魔した時から、商標登録の申請中と聞いていましたが、ついに商標登録が完了したそうです。
有沙さんは平成30年3月2日に商標登録の出願を提出、1年1か月かかり、ようやく平成31年4月12日に登録が完了しました。
商標登録は、有沙さんの経営戦略の一つです。自らつくったお米を他と差異化して「ありさこまち」と正式に名乗りたいという想いから取り組みました。専門家の力をかりずに、個人で商標登録する方法をネットで調べて申請したそうです。書類準備の煩雑さ、待つ時間の長さを体験し、登録完了の感動もひとしおのようです。令和元年度が「ありさこまち」元年度というのも、なかなかいいタイミングとなりました。

「ありさこまち」の今年度の作付は20町歩ほどで、5月末にようやく田植えが完了しました。

秋には商標登録完了後初の「ありさこまち」が収穫されます。令和元年度産の「ありさこまち」はまだ予約を受け付けていないそうですが、私もこっそり予約を狙っています(笑)

皆さんも、令和元年記念に、また太田の農業女子の応援もかねて、「ありさこまち」の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

鈴木空如展 開催中!

鈴木空如筆 法隆寺金堂壁画展 が5月24日(金)から始まっています。
会場:太田文化プラザ
会期:5月24日(金)から6月9日(日)まで
時間:9:00~16:00

文化財保護課でまとめた「鑑賞の壺」より、開催にあたっての挨拶を抜粋し、
今回の展示会の鑑賞ポイントなどを紹介します。

鈴木空如(すずきくうにょ)は、1873(明治6)年に、現在の大仙市太田町小神成の旧家に生まれ、画家を志して徒歩で奥羽山脈を越え上京するも日清戦争(1894~95年)に出征して清国盛京省(しんこくせいきょうしょう)、台湾を転戦しました。その際、多くの戦死者を見たことが実家に宛てた書簡に記されており、後の仏画家 鈴木空如誕生の素地となったかのかもしれません。
1898(明治31)年、東京美術学校日本画専科に入学し、卒業後さらに研究科に進み1904(明治37)年に修了しました。その後は法隆寺金堂壁画を原寸大で3度も模写するなど、仏画家としての道を歩み、46(昭和21)年7月21日、めいが経営する神奈川県箱根町の吉池旅館で73年の生涯を静かに終えました。
空如の仏画制作は、信仰にもとづいた一切の妥協を許さない、地道で時代に流されることのない誠実なものです。
本展示では、3作目の法隆寺金堂壁画とあわせて、初の一般公開となる1作目の精巧なレプリカを展示いたします。
本展示をとおして、空如の誠実な人柄やその精神を市民の皆様、とくに子ども達が何かを感じていただければ幸いです。
終わりに、生家鈴木家、箱根鈴木家そして関係者の皆様のご理解とご協力に心から感謝申し上げます。

(鈴木空如筆 法隆寺金堂壁画展 鑑賞の壺 より)

 

 

初日の5月24日は、来場者もまだまばらでしたが、初日こそじっくりゆっくり鑑賞するチャンスです。ある来場者は、2時間ほど堪能し、「すごく興味があってきました。空如の目には、私たちの目では見えない美しいものが見えていたように思います」と感想を述べてくれました。

展示室1(第3作目の展示)の様子

この金堂壁画は展示準備も、重要な作業です。展示には、上段・中段・下段を備えた足場を組み、上から順にそろそろと壁画を伸ばし展示します。これを12面繰り返す作業ですので、かなりの重労働です。

展示室2(第1作目のレプリカ展示)の様子

空如の作品が、ここ太田で展示されるのは3年ぶりです。さらに今回は初のお披露目となるレプリカが展示されています。このチャンスをお見逃しなく、ぜひご鑑賞ください。たくさんの皆さんのご来場をお待ちしております。

緑と花に囲まれた太田庁舎

♪緑あふれるこの大地~は、大仙市民の歌「夢、この大地」の歌いだし。この歌のとおり、大仙市のあちらこちらに緑があふれていますが、市役所の庁舎の中でもっとも緑あふれる庁舎は、太田庁舎ではないかなと思います。

 

庁舎敷地に入ると、木々の緑と、レンゲツツジの朱色が目に飛び込んできます。

そして今、まさに盛んと咲いているのが、庁舎を囲む植え込みの白いツツジです。例年になくモリモリと咲いている気がします。

緑と花に囲まれた太田庁舎、木々の緑からは清々しい空気とマイナスイオンを感じ、色とりどりの花々には元気や癒しを感じます。

 

この写真は手前にレンゲツツジ、奥に赤松を写したもの。

この二つを並べて写したかったのにも理由があります。
赤松は太田町の木、そしてレンゲツツジは太田町の花でした。

赤松が太田町の木に定められたのは太田村時代の昭和43年のことです。
田沢湖で開催された全国植樹祭を記念して田沢湖畔に全県の市町村の木が植樹されることになりました。また昭和43年は明治百年の年であり、これを機に山野に自生している「赤松」を村の木と定めました。

レンゲツツジは、平成元年に町の花に制定されました。
平成元年は、昭和44年に町制が施行されて20周年という記念の年でした。初夏の頃、燃えるような花を咲かせてくるレンゲツツジ、季節の流れを知らせてくれ農作業の目安としても親しまれている花として選ばれました。

庁舎周りの緑と花にも、太田の歴史があります。大仙市となっても、太田町の歴史の上にさらに歴史を重ねて、♪緑あふれるこの大地~を太田は守り続けています。緑と花に囲まれた太田庁舎から、風景とともにミニ歴史をお伝えしました。

愛犬写真コレクション

新緑の季節、田植えの季節ではありますが、今までとりあげたことのない話題をと考えて、春の「狂犬病予防接種」から、太田の愛犬写真コレクションをお届けします。

狂犬病予防法により、飼い主は年に1回、飼い犬に狂犬病予防注射を受けさせなければならないと定められています。大仙市では、毎年、春と秋に地域を巡回して「狂犬病予防接種」を実施しています。
今回の愛犬たちの写真は、太田庁舎前と敬愛館前で予防接種をしたワンちゃん達をパチリとさせてもらったものです。会場まで車に乗ってくるワンちゃん、お散歩がてらに歩いてくるワンちゃんが、飼い主さんと一緒に続々とやってきます。
チクリと注射をされた後なのに、カメラを向けるとワンちゃん達はみんないい表情をしてくれます。飼い主の皆さんも、「ワンちゃんの写真を撮らせてください」という突然のお願いにも、快く応じてくださいました。

写真を撮りながら、飼い主さんとお話しする時間がありました。聞きながら思わず気持ちが「ほっこり」したエピソードを紹介します。
体が大きく力が強そうに見えるワンちゃんは、虐待された経験があるそうです。そのため、飼い始めた頃は人を怖がっていたそうですが、今は安心できる飼い主さんと一緒に暮らす中で、注射も怖がらずにできるようになりました。私が撫でても、嫌がらずに身を任せてくれました。
また、ひときわ穏やかな白いワンちゃんは、16歳の高齢犬だそうです。飼い主さんは、ワンちゃんのために、高齢犬でもたまにお肉をあげて健康を維持しているそうです。毎日のお散歩は、飼い主さんが引っ張られるほど元気いっぱいだとお話ししてくれました。
どのワンちゃんも、飼い主さんのたくさんの愛情を受けていると感じました。

「令和元年」にちなんで、「令ワン願年」なんていかがでしょう(笑)
今回出会ったワンちゃん達は、飼い主さんに愛されているまさしく愛犬たちです。
でも、ニュースやテレビでは、まだまだ動物虐待や、飼育環境の劣悪さなどの話題を耳にします。
全てのワンちゃん達が、今日のワンちゃん達と同じように、飼い主さんと心を寄せ合い和やかに暮らせることを願っています。

 

令和元年記念 桜植樹

太田地域川口集落では、新天皇のご即位を寿(ことほ)ぎ、令和元年を記念して5月5日、川口運動広場で桜の植樹を行いました。
五月晴れの天気に恵まれ、8時前には子や孫を連れた家族がぞくぞくと集まり、令和の新しい時代の幕開けをみんなで祝おうとする想いが、運動広場いっぱいに広がっていました。

植樹にあたり谷口章総代から「この広場は、川口の大切な財産。新天皇が即位され、令和元年の記念すべき年の子どもの日に、みんなで桜を植え、大事に育てて、きれいな花を咲かせ、大切な財産を新しい時代へ引き継いでいきましょう。桜の花が咲きそろうようになるまでみんな元気でいて、何年か後には盛大な花見会を開きましょう」とあいさつがありました。
川口集落は、毘沙門、中村、清水川、北川口の4つの小集落で構成されています。直径7~8センチのベニシダレ桜、オオヤマ桜、ヨウコウ桜、ジンダイアケボノ桜の4種類を各8本ずつ合せて32本を、小集落ごとに植樹しました。

     

現在、川口集落(110世帯)は小学生が7人しかいませんが、この日は里帰りした両親と一緒に「外孫」の子どもたちも20人ほど参加し、「この子どもたちがみんな川口に住んでいればな…」と話している方がいました。

運動広場は6,800㎡ほどで、以前はブランコや鉄棒、うんてい、シーソーなどの遊具のほか相撲場もあり、川口集落に小学生が30〜40人いた時代は、この広場はみんなに「遊園地」と呼ばれ、子どもたちの最高の遊び場でしたが、遊具は無くなってしまい、子どもが遊ぶ姿を見ることも無くなりました。
またこの広場では、かつて毘沙門(赤組)、中村(白組)、清水川(黄色組)、北川口(緑組)の4つの地区に分かれて盛大に運動会が開かれていました。

少子高齢化とともに運動会が開かれなくなり久しくなりましたが、いつでも運動会が再開できるようにと、桜は運動広場を囲むように植えられました。

 

数年後には桜が咲くそうですが、「満開の桜を見るまでは元気でいたい」「早くみんなで花見をしたい」「春の桜もきれいだと思うが、秋の紅葉の時期もきれいな広場になりそう」「やがて桜の名所となり、川口ばかりでなく遠くからも多くの人から花を見に来てもらいたいな」などの声がありました。
また、川口集落の役員は「きょうは、びっくりするほどたくさんの人が集まった。川口集落の絆を感じるとともに、令和という新しい時代を迎え、みんなの心が明るくなっているような気がする。花見ができるようになったら、きょう以上の人に集まってもらいたい」と話していました。

令和元年を記念したこの植樹は、地域枠予算を活用して行われました。地域の財産を守り、地域住民の絆を深め、そして地域を元気にする事業として実施されました。地域枠予算の活用事例として、模範的な事業と感じます。川口集落の皆さん、植樹おつかれさまでした。桜が咲き誇る春が待ち遠しいですね。これからも活発な地域づくりを期待しています!

太田の黄桜情報〜ただいま満開!

5月3日(金・祝)に第6回太田黄桜まつりが開催されました。

令和元年の今年はめでたく天候に恵まれました!

当日はてくてくウォーキングをはじめ、ちび馬とのふれあい、ツリークライミング、自然体験教室、バトントワリングショー、ストリートけん玉ショーなどを中心に大盛況でした!

大台スキー場で遊ぶのは気持ちよさそうですね〜

黄桜まつり当日はたくさんの人に来場していただき本当にありがとうございました!

太田の黄桜は東北一の並木であり、今年は5日(日)に満開といえるほど見頃をむかえております。

曇っていてもキレイですが、やはり太陽の光を浴びている黄桜の鮮やかな黄色がいい!

今月中旬までが見頃と思われます。

今週も天気がいい日が多いようですので、ぜひ並木をご覧に大台スキー場まで足を運んで見てください!

5月7日(火)の黄桜の様子

いざ!令和へ

令和が始まろうとしています。
昭和生まれの私も、昭和→平成→令和と3つの年号を経験することになります。
少し前までは、3つも4つも年号を経験するのは、大正生まれや明治生まれの方だけの特別な事な気がしていましたが(笑)

平成を振り返るより、令和へと前に進むような話題をと考え、令和を待ち望んでいる方を探してみました。思いついたのが、「令和生まれの赤ちゃんがお腹にいる妊婦さん」!

思いついたところで、妊婦さんはそうそういないのが現状・・・、のびのび園の園長先生に相談して、ご紹介いただきました。
今回、快く取材に応じてくださったのは上園実菜子さん(堤田在住・33歳)です。現在、妊娠8ヶ月、お腹の中の赤ちゃんは3番目のお子さんで、上に小学校2年生と年少のお子さんがいらっしゃいます。だいぶお腹は大きくなっていますが、お仕事も続けているそうです。
私は妊婦さんから生命力というか熱量というか妊婦さんオーラを感じるのですが、実菜子さんはお人柄そのものが明るくおおらかな、それにプラスして妊婦さんオーラがでているのでとてもキラキラとしています。

赤ちゃんが令和生まれになることは、特に意識していないそうです。妊娠がわかったときも、年号が変わることの報道が今ほどなかったので、意識はなかったと言います。
実菜子さんはもちろん、家族みんなが生まれてくる赤ちゃんの誕生を楽しみにしています。特に年少の小さなお兄さんは、今から「赤ちゃんのお世話する、ミルクをあげる」とはりきっており、お腹に話しかけているそうです。

甘えたい日もありますけど、お兄さんになりますよ♪

実菜子さんに、令和生まれの赤ちゃんにはどんなふうに育ってもらいたいか伺うと、「3人目だからおおらかにのびのびと育ってほしいですね。令和元年の記念すべき年に生まれることから、『令和』のもつ、明日への希望や大きく花を咲かせるという意味にちなんで、大きく花ひらいてもらいたいと思います」と語ってくれました。

実菜子さんは穏やかに妊婦生活を送っており、それは子育て環境がいいからだとお話ししてくれました。3人目が授かった時も、気持ち的に安らぎがあるから授かったと思ったそうです。
旦那さんの協力はもちろん、園に安心して保育をお願いできること、職場の理解があることなど、周りのいろんな協力が、ゆとりを持たせてくれると語ってくれました。
心にゆとりがあるおかげか、自分も旦那さんも健康で、さらにお子さん達も学校や園をほとんど休むことがないほか、体調不良による急な呼び出しもほとんどないそうです。

周りの協力を、ありがたいと受け止められる実菜子さんのお人柄があってこそだと思います。
楽しそうに明るく妊婦生活を送っていたら、周りが協力しようと思うことも納得です。

安倍首相の談話によると、令和には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味も込められているそうです。実菜子さんが語ってくれたような、妊婦さんが安らぎ穏やかに過ごせる環境も、それこそ「人々が美しく心を寄せ合う」中から生まれている気がします。妊婦さんに優しい環境が整うことが一つの文化となっていけば、少子化も食い止められるかもしれないですよね。

「いざ!令和へ」
希望に満ちた妊婦さんのお話から、私も改めて周りへの感謝を忘れないようにしたいなと感じました。新しい元号の始まりとともに、家族、職場、地域、いろんな場面で「美しく心を寄せ合うこと」を意識してみたいなと思います。

実菜子さん、貴重なお話をありがとうございました。お体、お大事になさってくださいね。元気な赤ちゃんの誕生を祈っています☆

まさかの開花宣言!? 太田庁舎の桜

大曲の市役所前の桜が咲いたと聞いて、「いつも早いから。こちらはまだまだ」と油断しておりましたが、なんと4月19日13時現在で、太田庁舎敷地内の桜の木で6輪が開花していることを確認しました!

朝9時頃、庁舎内の職員から情報提供があり、朝の時点で4輪の開花。(こういった情報提供があるおかげで、太田のブログは成り立っていると、つくづく感謝です)照ったり曇ったりの午前中、期待を胸にお昼に確認に行ったところ、めでたく6輪の開花を確認できました。
まさか太田でこんなに早く咲くとは、皆さん意外に思われることと思います。秘密は太田庁舎2階と太田文化プラザ2階を結ぶ渡り廊下です。

透明なガラスと屋根に覆われたこの渡り廊下は長さ12.5m、東西にわたって延びていますが、その渡り廊下の南側が開花ポイントです。渡り廊下の透明なトンネルが反射材となり、太陽の光が南からだけでなく北からも桜の枝にあたることにより、人一倍暖かみを味わっていると思われます。
その証拠に渡り廊下の南側と北側ではつぼみの状態がこんなに違います。

南側の桜のつぼみ

 

北側の桜のつぼみ

 

桜の開花に心躍る金曜日となりました。皆さんも、開花はまだまだと思いこまず、週末はゆっくりと桜を眺めてお散歩してみてはいかがでしょうか?まさかの開花宣言があるかもしれませんよ♪

豪風が太田にやってきた!

4月12日(金)、今年1月に力士を引退したばかりの元関脇・豪風が太田東小学校とおおた児童クラブを訪問してくださいました。(※関脇は横綱・大関に次ぐ番付)
今は引退され押尾川(おしおがわ)親方となった豪風、金足農業高校の出身ですが、同じ金農出身で下宿が一緒だった先輩という方が太田にいらっしゃるおかげで、この度の太田訪問が実現しました。
豪風が、太田東小学校を訪問するのは今回で2回目、1回目は2009年に太田東小学校の相撲場が改装された時、そのこけら落としとして実施された相撲大会に来てくださっています。現役の力士がまわしをつけて土俵にあがったとあり、太田に大きな喜びと希望を与えてもらいました。この時以来、豪風は太田地域を度々訪れてくれています。

豪風が会場に入ると子ども達は緊張した面持ちです。豪風は挨拶の中で「17年間という長い間、現役でできると思っていなかった。どうして長くできたかは引退して相撲を離れてわかったことだが、目標を持ってやってきたこと、目標を達成するために強い気持ちを持ってきたことがよかったと思う。目標を持つことは、大人も子どもも関係なくある。目標をもって強い気持ちで目標に立ち向かってほしい」と語りました。

そして「質問の時間を大切にしているので、たくさん質問して欲しい」と、サービス精神旺盛です。質問をしてもいいことがわかると、次々と質問が寄せられます。

Q どうしてお相撲さんになったのですか?
A 自分自身、将来何をしたいか、好きなことは何なのかを考えたら、相撲だった。

Q どうやって力をつけたのですか?
A 毎日の努力で一日一日を大切に過ごして、力をつけてきた。

Q 誕生日はいつですか?
A 6月21日、今年40歳になる。

Q 好きな食べ物は何ですか?
A ちゃんこ鍋が大好き。

Q 体重は何キロですか?
A 現役でテレビに出ていた頃は150キロちょっとあったが、今は10キロくらい痩せて140キロくらい。

Q 私生活で気を付けていたことは何ですか?
A 現役時代は食べ物に気を付けていた。体に悪いものは食べない、おやつは食べないようにした。好き嫌いはもちろんなし、バランスよく食べるようにしていた。

Q 引退後やりたいことは何ですか?
A 家族との時間が少なかったので、家族との時間を大事にしたい。

Q 一番うれしかったことは何ですか?
A 勝った時。

Q 好きなキャラクターは何ですか?
A (困ったように少し考えていましたが)スギッチ!

Q 趣味は何ですか?
A 体を動かすこと。

Q 憧れの力士は誰ですか?
A 君たちはわかるかな?大関・千代大海。

Q お寿司は何皿ぐらい食べますか?
A 回転ずしのことかな?本気を出したら30皿ぐらいかな。普段は15~16皿。

子ども達の質問は多岐にわたりますが、どの質問にもにこやかに真剣に答えてくださいます。最後に「私たちにメッセージをお願いします」とお願いすると、「目標を持ってもらいたい。その都度その都度、いろんな目標をたてて欲しい。そして全力で努力して、小学校生活を送ってください」と語りました。

その後は、「腕相撲挑戦コーナー」があり、4人の児童が豪風と対戦しました。対戦した子ども達はみんなの声援を受け、両手・全身で勝負を挑みますが、元力士にはさすがにかないません。

入学したばかりの1年生も挑戦、豪風に「挑戦した4人の中で二番目に強い!」と褒められていました。一戦を交えながらふれあった後は、学年ごとに記念撮影、握手をしたという女子児童は「握手してもらったから、手あらわれなぁい」とにこにこしていました。

その後、豪風は美郷町の老人福祉施設に向かい、また太田地域へ戻ってきて、今度はおおた児童クラブを訪問してくださいました。
児童クラブでは、豪風をお迎えする準備を入念にリハーサル。指導員の先生が「豪風~」というと子ども達が「おつかれさま!」、先生が「押尾川親方~」というと子ども達が「おめでとう!」とコールします。本番もバッチリ決まり、豪風も喜んでくれていました。

おおた児童クラブでも豪風を囲んで記念撮影

豪風の訪問で力士がぐんと身近になった気がします。太田への訪問本当にありがとうございました。
そして、太田地域と豪風をつないでくださった太田町小神成北野の髙橋さん、ありがとうございました。髙橋さんによると、ここ太田でマゲを結った豪風を見られるのはこれが最後だろうとのこと。貴重な訪問を実現してくださりありがとうございました。

太田東小学校では、親子体育祭(4月28日開催)のプログラムに「相撲」があります。豪風訪問の興奮冷めやらぬ時期、今年は例年以上に盛り上がるかも知れませんね!

静かな朝

自分が生まれ育った町の景色を皆さんはどのくらい知っているでしょうか。

「この風景は私しか見ていません」
そう語るのは太田町東今泉に住む小松博幸(こまつ ひろゆき)さん。

なんとご自身が撮った写真を太田支所に寄贈したいと持ってきてくださいました!

写真は平成27年10月20日に大台山から撮影した太田町の風景で、なんとなんと第60回秋田県美術展覧会(県内最大規模の美術公募展です)で60回記念章を受賞した作品「静かな朝」です!

小松博幸さんと寄贈していただいた作品「静かな朝」

太田の普段と違う姿に私は、これ太田なんですか!?と驚きを隠せませんでした。

小松さんは当日の朝奥羽山脈にモヤがかかっているのを見て「これはいい写真が撮れる!」と直感し6時頃に大台山へ登ったそうです。山頂から見えるのは思っていた以上に雲ばかりの景色でしたが、「風景は少しの時間でまったく違うものになる」としばらく待って6時30分頃やっと「これだ!」という写真が撮れたとのこと。

10年前まで何もない日はお酒を飲むばかりだったという小松さん。
「2人の娘がいるのに、これではいけない」と思っていたところ、職場の上司の誘いで写真に興味を持ちカメラを始めました。
カメラについては雑誌や写真展で作品を観て勉強しているそうです。独学でこれだけ素晴らしい写真を撮れるなんて、天の才ではないでしょうか…(笑)

「大台山にはたくさんの賞をもらいました。」
冬には雪をこいで大台山に登り写真を撮ることもあるという小松さん。
今後もお気に入りの写真を支所に贈りたいとおっしゃってくださいました。

また、大台山について、
・4月中旬にはカタクリの花がキレイに咲くこと。
・5月末から6月初旬の夕焼け時には多くの人が訪れるほど良い景色であること。
・霧がかかった時には素晴らしい景色となるが人は来ない。
など穴場情報もたくさんいただきました!

寄贈していただいた写真は太田支所市民ホールに展示しております。
ブログではとても伝えきれない幻想的な作品です。
ぜひ皆さんも太田支所に来てご覧になってください!

スポーツ少年団太田支部・中仙支部結団式

4月6日(土)太田体育館でスポーツ少年団太田支部・中仙支部の結団式が行われました。太田支部と中仙支部が合同で結団式を行うようになったのは5年程前から、今年度の結団式には野球・サッカー・バスケットボールのチームが、中仙支部から6団、太田支部から4団、合計10団130人参加しました。

スポーツ少年団中仙支部の戸嶋藤典支部長は、あいさつの中で「皆さんはスポーツを通じて日頃から心と体を鍛えている。結団式のこの日に、チームの目標・個人の目標を自分の中でもう一度確認し、達成できるようにがんばってほしい」とエールを送っていました。
結団式では、各団が順に前に出て、チームの紹介と今年度の意気込みを語ります。野球チームの太田南ファイターズは団員17名、「1つでも多く勝てるように全員野球を目指しています。チーム全員で全県優勝できるようがんばります」と力強く話してくれました。

その後スポーツ少年団団員綱領を団員全員で読み上げました。

結団式のあとには交流会があり、ロープジャンプを楽しみました。チームは違っても、同じ空間で同じ運動をし、応援したりされたりとまさしく交流をはかっていました。

少子化により、スポ少チームも各学校単位での結成が難しくなってきました。学校・旧市町村の枠を超えて結成されている団もあります。スポ少の広域化は、少子化によるマイナスの影響と捉えるより、根底にあるスポーツでの喜びを絶やしたくないという、指導者や保護者の皆さんの子ども達を想う気持ちの表れであると感じました。この結団式で、団員はもちろん、活動を支える指導者や保護者の皆さんの気持ちの結団を見た気がします。
スポ少の皆さん、今年度の活躍も期待していますよ、がんばってください!

鈴木空如模写「法隆寺金堂壁画」の複製が完成

太田地域出身の仏画家・鈴木空如は、東京美術学校(現東京藝術大学)卒業後まもない明治40年(1907)ごろから昭和11年(1936)まで、実に30年にわたり法隆寺の金堂壁画12面を独力で3組模写しました。
空如の模写の方法は、現状模写といわれるもので、壁面のひび割れなどをありのままに描くものでした。
空如の作品は、昭和24年(1949)の法隆寺金堂の火災で壁画が焼損する前に模写されたもので、学術上大変貴重なものとなっています。
この空如模写「法隆寺金堂壁画」は、原寸大(大壁4点タテ3m×ヨコ2.5m、小壁8点タテ3m×ヨコ1.5m)で、現在、次の3組が確認されています。
第一作目 所蔵者:箱根の鈴木家
制作年:大正11年完成(明治末年着手、空如49歳のとき)

第二作目 所蔵者:平木浮世絵財団(東京国立博物館へ寄託)
制作年:昭和7年完成(昭和5年着手、空如59歳のとき)

第三作目 所蔵者:大仙市(生家から寄贈・平成24年3月23日秋田県有形文化財指定)
制作年:昭和11年完成(昭和7年着手、空如63歳のとき)

このうち第一作目の作品12点が「聖尊図像」2,082点とともに、空如の親類である神奈川県箱根町の「吉池旅館」を営む鈴木家から昨年11月大仙市に寄贈されました。
寄贈いただいた金堂壁画を、市民の皆さんにより良く親しんでいただくため、このたび岩手県北上市の業者に委託し、複製(レプリカ)を製作しました。

複製品は、デジタルカメラで作品を撮影し、コンピューターを使って色合いを精密に調整したあと大型印刷機でフランスのルーブル美術館など世界の美術館で採用されている美術品複製専用の洋紙に印刷。先端技術により色彩や質感をほぼ正確に再現し、また拡大や縮小が自由にできます。
今回作成した複製品の大きさは、原寸の1/2サイズ(大壁タテ1.5m×ヨコ1.25m、小壁タテ1.5m×ヨコ0.75m)です。原寸だと作品から少し離れて見なければ作品全体が分りませんが、半分の大きさに縮小したことで、間近に作品全体を見ながら細かな色合いや質感を確認することができます。

平成28年10月開催の空如展の展示準備中の様子。作品の大きさがおわかりいただけると思います。

 

今回作成の複製品は、原寸1/2サイズ。間近に作品全体を見られるサイズです。

 

複製品は、鈴木空如模写「法隆寺金堂壁画」展で5月24日(金)から6月9日(日)まで太田文化プラザ(太田支所隣接)で公開する予定です。
第一作目(複製品)と第三作目(原寸)の微妙な違いや、複製品の精巧さなどをぜひ確かめてみてください。

TRY農業 田中記者を取材

秋田魁新聞の県南版の「TRY農業」という連載記事、ご覧になっていますか?
こちらの記事を担当しているのは、秋田魁新報大曲支局の田中倫子記者です。

田中記者が大曲支局に赴任してきた3年前から、田中記者は太田の情報をたっぷりと発信し続けてくださっています。田中記者はとにかくパワフル、そのバイタリティで太田を拠点とした連載「TRY農業」が始まると聞いた時から、いつも取材する側の田中記者を取材してみたいと思いを寄せてきました。

「TRY農業」は「大仙市が運営する東部新規就農者研修施設(同市太田町)で農業未経験者の記者が研修生と共に1年間施設で学び、農業の楽しさや喜び、営農を志す若者らの思いを伝える」ことを目的とした連載記事。これまで34回にわたり掲載されています。

なかなか取材タイミングが合わずにむかえた3月27日、研修施設で最後の農作業を行うというので、今日しかない!と田中記者を「取材」しました。

「TRY農業」に取り組もうと思ったきっかけは?
大曲支局に勤務し、大仙市農業の中心である太田地域に新規就農者研修施設があることを知り、実際どういう人が農業を目指すのかということに興味を持った。
自分も研修生と一緒に農業を学び、作業をすることは、取材する前から楽しいだろうなと思っていたが、本当に楽しかった。

通常業務に加えての農業研修(取材)は大変だったのでは?
ここでの取材は、研修生と一緒に作業する中で、研修生が発した言葉や自分が感じたこと、その日の天気や作物の状況などを五感を働かせて集中して取材に取り組み、自分の中では普段の取材とは区別していたので、大変なことは無かった。
記事を読む方に、農業をするということの温度感が伝わるような記事を書きたいと心掛けた。
通常の取材で研修生と会う機会が何度かあり、田中記者はしっかり新聞記者をやっているところも見てもらえたと思う。

研修を終えようとしているが、今思うことは?
最初は、研修生が取材を受け入れてくれるか、取材拒否されないかと心配したが、スイカの苗を植えるあたりから打ち解けて、研修生一人ひとりを全員紹介することができた。
農業にはマイナスのイメージを持っている人がいるが、研修生を紹介する中で、農業で頑張る姿や思いを伝え、農業のイメージを少しは変えることができたかなと思う。
1年を通して連載できたことで、ここの研修施設のOBや地域の人たちに喜んでもらい、また研修を受けてみようと思う人が生まれたのではないか。少しは農業に貢献できたかな。
研修生と一緒に夜の会(懇親会)も何度か開き、腹を割って話をすることもできた。
良い出逢い、良い機会に恵まれた。

研修生へ伝えたいことは?
1年間という期間を決めて取材をしてきたが、農業のことを全部伝えたとは思っていない。研修を終えて就農する若者たちには、いろんな人たちからサポートしてもらいたい。
ここで学んだことに自信と誇りを持ち、自分の口から「私は農家だ」と前向きに発信してもらいたい。そして、やがては大仙市の農業、秋田県の農業のリーダーとなり、農業を盛り上げ、たくましく生きて欲しい。

30年度の研修生は8名、研修生に田中記者と1年過ごしてきた感想を聞くと、
「そこに田中記者がいるのが当たり前だった。この1年、一緒に農業を学び、取材を受けたことは、大きな刺激になった。特に新聞紙上で一人ひとり紹介され、農業に取り組むやる気がますます大きくなり、自信にもなった。ここの研修施設は受け入れ定員が10人だが、31年度は定員いっぱいの10人が研修を受ける。これは田中記者の連載による効果ではないかと思う」と話してくれました。

そして、3月29日、平成30年度の研修修了式が行われ、3名の修了生とともに田中記者も「取材課程を修了したことを証する」という修了証を授与されました。こちらは、農業振興情報センターで独自に準備したもの、田中記者への感謝があるのだと思います。また、田中記者が修了にあたって一言を述べようとすると、研修生の一人が涙を流し、田中記者がもらい泣きする場面もあり、田中記者が研修施設の一員としてチームに溶け込んだ取材を続けてきたことが伝わります。

田中記者、1年間の研修おつかれさまでした。「TRY農業」いつも楽しみに読んでいます。太田地域のみんながそうだと思います。
これからも魁新聞を見る時は「田中倫子」記者の名前を探しますよ~。引き続き、パワフルでソウルフルなたくさんの情報発信をよろしくお願いします!

太田の春の最前線

テレビや新聞でも桜の開花発表を「いまか、いまか」と待ちわびています。特に3月20日は全国的に気温が高くお天気も良いため、気象庁の職員が朝と午後と外に出て桜の花が何輪咲いているかを入念にチェックしています。
ここ太田でも、広報担当がスイセンの開花発表をしたい!と思い、「いまか、いまか」と待ちわびていますよ。いつも開花の早い地域を行ったり来たりして、気象庁職員顔負けの入念なチェックをしています(笑)黄色を発見して近づくと「ふきのとう」の群生、雪解けが早く気温が高くとも、さすがにスイセンの開花はまだかなとあきらめかけた頃、間もなく咲きそうなスイセンを発見!

開花したスイセンに会えるかも、とまた行ったり来たりしましたが、このつぼみが太田の春の最前線でした。残念ながら本日の開花発表にはいたりませんでしたが、開花を待ちわびるこの季節も、ウキウキと楽しいものです。皆さんも春の最前線を探してウキウキ感を楽しんでみてはいかがでしょうか。

春の嵐

すっかり春めいていた太田ですが、3月14日は春の嵐に見舞われました。

太田の今冬の雪は3月11日には積雪深0㎝、計測上の雪解けとなりました。その後14日の春の嵐により積雪深4㎝、翌日15日にはまた0㎝に戻っています。

春めいていた気候に合せて、心も頭も身支度も春めいていたところですが、久々の寒さにピリッと気合を入れられた感じです。
小さく芽吹いたスイセンやチューリップ、雪と寒さから守ってあげたい気持ちになります。これも成長に必要な試練です、ともに暖かい春を待ちましょうね。

太田の園芸作物販売額5億円達成 ! !

平成31年3月12日(火)奥羽山荘でJA秋田おばこ太田支店の園芸作物販売額5億円達成祝賀会が催されました。この祝賀会は、その名のとおり、JA秋田おばこ太田支店の園芸作物販売額が5億円を突破したことを祝うもので、秋田おばこ農業協同組合と同組合太田支店園芸振興連絡協議会が主催し、太田地域の生産者の方がたが出席されました。

太田支店の園芸作物販売額は、平成20年度に4億円を突破し、その後も枝豆や花き等の園芸作物の販売を拡大し、平成最後の節目となる平成30年度に5億円を突破しました。この5億円という販売額は、JA秋田おばこ管内の14のエリアの中で抜きん出た販売額です。(上位5地域の2月末の販売実績 太田:5億547万円、中仙:3億3,129万円、田沢湖:2億4,436万円、千畑:2億3,863万円、大曲:1億8,554万円)
平成30年度の園芸作物販売高約26億円のうち太田地域では20.7%を占め、太田地域の園芸作物の生産がとても盛んであることがわかります。

昨年は、豪雪による雪消えの遅れから始まり、低温、長雨、台風、高温等の異常気象ともいわれるほどの天候不良に見舞われ、作物の生育が遅れたり、作物の価格が下落したりするなど、生産者にとってはこれまでになく困難な状況であったと思います。しかし、全国的にも天候不良の影響を受けるなかで、当地域では生産者の努力により5億円という販売額を達成できたのだと農協関係者や市場関係者はみな口をそろえておっしゃっていました。

来賓の谷口藤美太田支所長は祝辞のなかで、地域住民の特色として、まじめな性格を挙げ、農業に対するひたむきな姿勢と努力が今回の成果に結びついたのだとお祝いの言葉を送りました。今回の祝賀会では、今日の太田の園芸発展に寄与したとして北川口集落の清水川輝雄さんと上斉内集落の小松久男さんに感謝状が贈られました。以前、広報担当として二人を取材していた谷口支所長は、現在行われている周年農業や枝豆栽培を先駆的に取り組んでいた当時を振り返り、米だけに頼らず、農業所得向上を目指し努力してきた姿が今の太田の農業の模範になっていると賛辞を送っていました。

感謝状を授与された、清水川輝雄さん(左)と小松久男さん(右)

 

また、今回出席した生産者の方に話をうかがうと、「若手就農者の頑張りにも注目している」という話も。県の農業試験場で行われているフロンティア育成研修や市の新規就農者研修施設で農業を学んだ若者たちが今、成果を上げています。特に、若手の就農者に人気の品目である花きは、30年度の販売実績の26%を占め、熱心に取り組んでいる若い就農者の姿を見た周りの農家や次の世代がとても刺激を受けているとのこと。長年の培ってきた技術と若手の勢いが合わさり、太田の農業にいいサイクルがうまれていることを感じているそうです。

生産者と消費者をつなぐ市場関係者からは、「太田の生産者は元気で勢いがある。どこの生産現場もなかなか活気が無いなかで、太田の元気と勢いをおばこ管内、秋田全域へと広めていき、地域を元気に盛り上げていってほしい」と熱い応援メッセージが送られていました。

現在の農業を取り巻く状況をみると、高齢化や担い手不足の問題が深刻化していますが、その一方で、農業に魅力を感じ、将来の可能性を見出している人も増えてきていると感じました。農業に希望を持ち、長年培った技術とひたむきな姿勢で取り組むことで、次の6億円、7億円という目標も達成できると思います。生産者のみなさんおめでとうございます。これからもみなさんのつくる作物を楽しみにしています!!

 

啓蟄(けいちつ)の風景

3月6日は啓蟄(けいちつ)です。啓蟄は旧暦の2月前半に当たり、二十四節気において3番目の春の節気です。啓蟄の「啓」は「ひらく」という意味を持ち、「蟄」は虫が冬ごもりのために土の下に隠れるという意味を持ちます。つまり、冬ごもりで隠れた虫やその他の動物が、太陽の高度が上がり、大地が温まりだして目覚め始める時期ということです。
今年は雪解けが早く、まさに暦どおりの「啓蟄」を感じさせます。

太田の啓蟄の風景を紹介します。
太田庁舎の東側の日当たりの良い場所、ここには毎年春一番のりと言わんばかりに「ふきのとう」が早い時期から芽吹きます。啓蟄の時期に合わせて小さな「ふきのとう」があちらこちらに顔をのぞかせていました。

さすがに虫は出てこないかもとじっと待つと、足の速いダンゴ虫と、日光をのんびりと浴びるクモが、土の穴から出てきました。残念ながらクモしかとれませんでしたが、啓蟄ですね(笑)

啓蟄について、少し調べてみると、啓蟄の時期に、「菰外し(こもはずし)」というものがあるそうです。立冬のころに、松の幹の中に巣くう害虫となるマツケムシ(マツカレハ)から松を守る対処法として、幹にワラを巻く「菰巻き(こもまき)」が行われます。そして、その菰を外して菰焼きを行う「菰外し」が啓蟄の期間に行われるという風習があるようです。
ワラの腹巻をしている松、私は毎日通勤途中でみています。こちらは市の文化財にも指定されている「四ツ橋の松」。これも啓蟄にちなんだ風景です。

普段旧暦を意識しない私たちも、季節を感じる時には、「大寒」「立春」など二十四節気を用いたりします。カレンダーを見て「3月6日か」と年度末を憂うより、季節を感じるヒントをもらった啓蟄の朝でした。