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秋田県大仙市公式ブログ

イバラトミヨの生態系を守ろう!

8月16日、太田地域の駒場農村公園にある池に地域の大人・子ども30数名がにぎやかに集まりました。
この池には、現在絶滅危惧種に指定されているイバラトミヨ、通称ハリザッコと呼ばれる貴重な淡水魚が生息しています。
さらに、近隣の湧泉から流れ着く湧水が通っていることから、年間を通して水温13~15度に保たれた透き通る池水の中には、ハリザッコ以外にも、ドジョウや小さなヌマエビの仲間、ここ辺りでは珍しいスナメグリ(ヤツメウナギ類の幼生体)の姿もあり、普段なかなか見ることができない生態系の宝庫になっています。
この貴重な生態系を守り、子どもたちに受け継いでもらいたいと、地域の大人と子どもが一緒に活動する機会を設けたものです。

大人たちは鋤や鎌などを使い、うっそうと茂っていた水草類を集め陸に上げていきます。●IMG_5131■IMG_4652★IMG_4657一方、子どもたちは、手網を片手に夢中で水中を探っていました。
近くのバケツを覗き込むと、中にはたくさんのイバラトミヨが...!
■IMG_4646★IMG_4647

●IMG_5139

下がこの辺りでは珍しいスナメグリ。目はなく、体の両側に4つずつ眼のような器官を持っています。■IMG_4653
「やみくもにこの水草を採ればダメ。この水草はエビの餌になっていて、その水草に付いたエビを今度はイバラトミヨが食べるのだから」と子どもたちに池の生態系を説明するのは佐々木節郎さん。
★IMG_4649 清掃活動の先に立っている髙橋源一さんは、「この池は地域で大切にすべき貴重な場所の一つ。大人だけでなく子どもたちにも参加してもらうことで、この貴重な環境を守っていくという我々の意志を後世へ受け継いでいくことができる」と語ります。★IMG_4660★IMG_4668●IMG_5153神奈川県から両親と一緒に帰郷してきていた小学3年生の男の子は、「自分の住んでいるところは住宅がたくさん並んでいてこんな池は無いので、なかなかできないいい体験だった」とコメント。秋田県滞在中のいい思い出になった様子でした。

世間の小中学校では、夏休みも残すところあと少し。
子どもたちは勉強にレジャー、スポーツ等に大忙しかと思いますが、こういった地域の活動に参加できるのも夏休みの醍醐味の一つ。
その体験の貴重さを、捕まえたイバラトミヨ達を大切に放流する子どもたちの姿が物語っているようでした。 ●IMG_5160★IMG_4678

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