ふるさとこんにちは

秋田県大仙市公式ブログ

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太田分校生がおおた児童クラブで花植え

5月9日、太田分校のGLクラブ(グリーンライフクラブ)の皆さんが、おおた児童クラブを訪れ、小学生と一緒に花だんに花の苗植えを行いました。

おおた児童クラブは、平成26年度から旧太田東幼稚園の建物を利用しています。もともと幼稚園の建物であることから、建物・敷地ともに広くのびのびと利用できる施設です。そして建物の周りを囲むように15㎡ほどの花だんスペースがあり、児童クラブの利用者で花を植えたいと計画しました。

花のまち太田では、花だんづくりの先生役はたくさんいますが、今回は太田分校のGLクラブの皆さんが先生役を快く引き受けてくださいました。

太田分校のGLクラブは、現在部員9名。花や野菜の栽培活動を行い、イベント時や朝市や夕市で花や野菜の苗、農作物などを販売し地域との交流をはかっています。価格・品質ともに信頼できるうえ、分校生との触れ合いを楽しみにしている太田地域の方がたも多くいます。

今回は、GLクラブの皆さんが栽培したパンジーやマリーゴールドなど150株を格安価格で準備してくださいました。IMG_3243

また、子どもたちが来る前にと花だんの土おこしを担当し、放課後になり子どもたちがくると一緒に花植えを楽しみました。IMG_3240IMG_3254IMG_3255

児童クラブの玄関には、花植えを楽しみにしていた子どもたちからウエルカムメッセージが。分校生を待ちわび、自分たちでも石拾いや草取りをして準備万端だったようです。IMG_3238

身近なお兄さんお姉さんと一緒に花植えを楽しんだ子どもたちは、花のまち太田の花だんづくり活動をごく自然に体験できたようです。

太田分校グリーンライフクラブの皆さん、本当にありがとうございました。

おおた児童クラブでは、大事に花のお世話をしていきます。たまには花だんの様子を見にきて、アドバイスと激励をお願いしますね。

第3回太田黄桜まつり開催中

5月1日から大台スキー場(太田交流の森)で太田黄桜まつりが開催されています。

黄桜は、ソメイヨシノより開花が遅く、例年5月上旬に見頃を迎えます。県内でも珍しい黄桜、さらに太田の黄桜は630mの黄桜並木が続くため、見応え十分です。

太田地域では、この黄桜を広く知ってもらおうと、「太田黄桜まつり」を開催し、今年で3回目となります。今年は5月1日から8日を会期とし、様々な催しを準備し、来場者をお待ちしています。

初日の5月1日は、黄桜は3分咲き。あいにくの雨となりましたが、ロッジの下や木の下を活用し、予定していた企画は全て実施できるようレイアウトを調整、家族で楽しめる催しや自然を満喫できる催しを予定どおり行いました。IMG_3232IMG_3230

 

9時からのてくてくウォーキングは、雨足の強い中でしたが、「雨もまた良し」とばかりに、最年少5歳を含む25人が2時間ほどかけて、奥羽山荘から大台スキー場頂上までの往復10㎞を歩きました。IMG_4466IMG_4472

 

冷たい雨にもかかわらず会場を訪れてくださった方がたは、秋田県産牛肉の七輪焼きを楽しんだり、ピザづくり体験を楽しんだりと、湯気や煙のあがるあつあつのメニューを堪能していました。IMG_4481IMG_4501

 

JA加工部の手作り特産品や太田分校の花や野菜の苗、「一杯の味噌汁プロジェクト」による太田オリジナル味噌のお味噌汁なども出店、来場者は会話を楽しみながら買い物をしていました。IMG_4485IMG_4514

 

雨足が弱まると乗馬体験やツリークライミングに挑戦する方も。なかなか体験できないことだからこそ、楽しさも格別だったようです。ツリークライミングは、今回が初めての開催。専用の安全保護具を使用して木に登るため、子どもから大人まで安全に楽しんでいました。IMG_3213IMG_3224

雨の中、ご来場くださった皆さん、本当にありがとうございました。黄桜はまだまだこれからが見頃です。お天気の良い日にまたぜひご来場ください。

 

今後のGW中の催しは

3日(火)・4日(水) (株)ローズメイのこだわりジャム販売

3日(火)~5日(木)、8日(日) 地元産手打ちそば販売(大台スキー場ロッジ)

3日(火)~5日(木) JA加工部等による地元特産品販売、ピザづくり体験

連休中のお出かけを考えている皆さん、GWはぜひ黄桜でお花見を。黄桜は5月4日頃から見頃を迎えそうです。黄色は元気色、見る人に元気を与えてくれることでしょう。黄色のパワースポット大台スキー場へ、たくさんの皆さんのおこしをお待ちしております。

こいのぼり 太田の空をおよぐ

5月5日の端午の節句が近づいています。太田地域でも気持ちよさそうに泳ぐ「こいのぼり」が見られました。image2image1IMG_3183

子どもの数が少ないことや、核家族化で留守中飾っておけないこと、家の中に「兜」や「鎧」を飾る家庭が増えてきたことなどから、「こいのぼり」が空を泳ぐ風景も珍しくなってきました。

 

端午の節句には、身を守る「鎧」や「兜」を飾ったり、強い香気で厄を祓う菖蒲やよもぎを軒につるす風習があります。現在では、性別年齢を問わず、菖蒲湯に入り無病息災を願う方もおられるようです。

また、端午の節句は、「菖蒲」を「尚武(しょうぶ)」という言葉にかけて、「尚武の節句」とも言われ、勇ましく飾る風習はここからきている一面もあるようです。

そして、「柏餅」を食べる風習は、柏の葉は新しい芽が出るまで古い葉を落とさないことから「家督が絶えない」縁起物として伝わっています。

様々な風習がありますが、端午の節句と言えば、やはり「こいのぼり」。登竜という激流を鯉が登ったという中国の伝説を受け、鯉には出世と健やかな成長を願う親の気持ちが託されています。

 

最近では「こいのぼり」が泳ぐ姿を見て喜ぶのは、子どもよりも大人かもしれません。「ここの家には男の子がいるな」「めんこがられているな」と健やかな子どもの成長を「こいのぼり」の存在で喜びます。

もうすぐ端午の節句。数々ある端午の節句の風習、一つ一つの意味を感じながら、子どもも大人も楽しんで過ごしたいものですね。

おおたはなだより№13

待ち遠しかった桜の開花。先週末から赤く膨らんでいたつぼみが今週に入り開花し始め、4月21日、一斉に咲き誇り始めました。今週末は太田地域の桜も見頃を迎えそうです。

 

太田支所前のソメイヨシノは、昭和32年に現在地に太田村役場が建設されたのちに、当時の職員によって植えられたもので、おおよそ樹齢60年。当時、野原にポツンと役場だけが建っていたところに、向かいに角館の鎌田さんが旅館を構え、桜の幼木を寄贈してくださいました。昭和32年11月の寒い日、その桜を職員総出で庁舎前に植えたものです。次の春には見事な花をつけ、以来現在まで毎年太田支所の春を彩っています。IMG_2705IMG_2700

 

横沢公園では、スイセンと桜の共演が見事です。雨上がりのみずみずしい緑に元気な黄色、咲始めの優しいピンクが、春の彩りを感じさせます。横沢公園には、65種類程の世界中のスイセンが約20,000株あり、それぞれ咲く時期の違いから、連休の後半まで美しいスイセンを楽しむことができます。横沢公園には、球場とテニスコートが隣接しており、野球部員の声やテニスボールの弾む音などを聞きながら、さわやかな散策が楽しめます。スイセンと桜の共演は、今週末が見頃です。ぜひ、太田地域の横沢公園でお花見をお楽しみください。IMG_3118IMG_3119

太田交流の森から 空を飛ぶ

たくさんのスキーヤーやスノーボーダーで賑わった大台スキー場は、雪がとけると「太田交流の森」として活用されています。

4月16日、交流の森を訪れると、中腹付近ではカタクリの花が満開でした。仙台から来たご夫婦が、森林浴を楽しみながら、カタクリの群生地を散策していました。IMG_4354

 

交流の森の頂上では、横手市や湯沢市から来たというハンググライダーの愛好者の方がたが、空へ飛び立とうと準備をしていました。IMG_4423

「空を飛ぶのはこわくないですか」と尋ねると「毎回、ジェットコースターに乗るような気持ちです」と笑って答えてくれました。

風が弱く、良い風が吹くのをじっと待ちながら飛び立って行きました。IMG_4410IMG_4412IMG_4414

グライダーにエンジンはありません。風の条件が良ければ1~2時間、滞空できるそうですが、この日は3キロほど先に借りた田んぼに着地するそうで、滞空時間は7~8分程度と話していました。

レンズ越しには、ジェットコースターには程遠く、さわやかな風と春の風景が清々しく写りました。

 

太田交流の森は、キャンプやハイキングなどの野外レクリエーションのほか、山菜採りや森林浴、植物観察などいろいろな活用ができます。

里でソメイヨシノ等の桜が咲いた後、太田交流の森では黄桜が咲き始めます。

約600メートルの黄桜並木は、道路の両脇に黄桜が並ぶため、まるで黄色の花トンネルです。県内でも珍しい黄桜を歩きながらじっくり楽しんでいただけます。

5月1日からは黄桜まつりが開催されます。初日の1日には家族みんなで楽しめる催事をたくさん準備しています。イベント、自然、太田交流の森の楽しみ方は様々です。ぜひ、足を運んで、春の太田交流の森をお楽しみください。

「国見ささら」が放送されます

太田の国見地区に伝わる、県無形民俗文化財「国見ささら」が、NHKの番組で取り上げられます。国見ささらは、佐竹氏が常陸から久保田(秋田)に移封のとき、行列の先行をつとめ、悪魔退散の役をして来たと伝えられています。荘重さが特徴であり、ぼんぼり、棒つかい、唐団扇振り、獅子三人、カッキリ、揺、笛等が大名行列のかたちをとり舞われます。現在はお盆の時期に、神社や家々を廻り精霊供養・五穀豊穣を祈願し演舞されています。

今回、NHK総合テレビの、秋田の個性的な民俗行事を紹介する番組「秋田ミンゾク大全集(仮)」に「国見ささら」が出演することになりました。4月17日には、国見ささら保存会のみなさんが、番組の収録のため五城目町の「シュアビレッジ町村」を訪れました。

秋田県は、国指定の重要無形文化財が17件と全国でも最も多く、民俗行事の宝庫を言えます。その中でも、「国見ささら」は行事の保存・伝承ができている代表例ということで、番組内でただ一つ、ゲストの前で演舞を披露することになりました。

収録場所の「シュアビレッジ町村」は、築100年以上になる古民家。その中の土間での演舞となり、勝手の違いに戸惑っていたようでしたが、リハーサルから本番へと進むにつれ、次第に熱気を帯びた演舞になっていきました。IMG_2674IMG_2673

外はあいにくの荒れた天気でしたが、そんな天気も飛ばしてしまうような、すばらしい演舞を披露していました。放送が楽しみですね。収録に参加してくださった国見ささら保存会の皆さん、おつかれさまでした。

番組では、人口減少が進み民俗行事が中止・休止するケースが増えているなかで「民俗・習わし」の魅力・その価値を改めて見つめ、保存・伝承への道を考えてもらいたいという思いがあるようです。

国見ささら保存会は、20代から70代のメンバーが揃い、保存・伝承という点でも、他の模範となる活動をしています。「国見ささら」の演舞はもちろん、保存会のチームワークの良さなども番組を通じてご覧いただけると思います、収録の様子は、5月6日(金)19:30からNHK総合で放送されます。みなさん、ぜひご覧ください。

 

番組名  NHK総合 ウォッチA 「秋田ミンゾク大全集~一之巻~」(仮)

放送日時 平成28年5月6日(金)19:30~20:13

鈴木裕樹君を応援する会開催

4月10日に太田地域出身のわらび座俳優、鈴木裕樹君を応援する会(大信田哲男会長、会員数141名)の総会が会員等70名が参加し奥羽山荘で開かれました。

今回は、役者仲間の鈴木潤子さんと高橋真里子さんも駆けつけてくれました。IMG_4326

 

裕樹さんは昨年度、ミュージカル「為三さん!」で主役の為三役を熱演。

「為三さん!」では、観客と一緒に秋田県民歌を歌う場面がありましたが、191回の公演でのべ5万人の観客の方がたに秋田県民歌を歌っていただいたそうです。

また、1月30日から始まった「どどぉ~ん!大曲花火物語」では、花火会社の跡取り息子・松野光役を演じ、50回の公演でのべ5,500人の来場があり、小劇場公演では歴代2位の入込数を記録したそうです。裕樹さんは「花火師さんたちは、花火を通じて観客を喜ばせるために一生懸命努力している。舞台も同じ、毎日、今日が最後の公演だと思って心をこめて演じた」と話してくれました。

鈴木潤子さんは「私は仙台の出身。仙台で潤子を応援する会を立ち上げてもらったが、会員はまだ7名。こうして地元の大勢の人たちに応援してもらっている裕樹さんがとてもうらやましい」

真里子さんは「父は裕樹さんと同じ太田町小神成の出身で、この会場に来たら私を知ってくれている小神成の方がたがたくさんいてうれしい。どうか裕樹さんばかりでなく、高橋真里子も応援してください」

二人ともチャーミングな挨拶で会場を沸かせました。

 

その後、3人はミニステージで、次回ミュージカルの「げんない」から吉次郎(裕樹さん)とお千世(潤子さん)が恋に落ちる場面の歌を披露、また前回ミュージカルの「大曲花火物語」のラストシーンの歌を光(裕樹さん)と蛍(真里子さん)とで熱唱し盛り上げてくれました。IMG_4325

 

裕樹さんは今年、江戸時代の博物学者・平賀源内の物語であるミュージカル「げんない」の吉次郎役で、潤子さん、真里子さんと共に5月から大阪(NHKホール)、東京(東京国際フォーラム)等で公演し全国行脚をします。

「昨年の『為三さん!』の為三役も、一昨年の『げんない』の小田野直武役もセリフは全部秋田弁。今度の『げんない』では直武役ではなく吉次郎役のため、セリフは標準語。2年ぶりの標準語に少し苦戦している(^^;)自分が育ってきた秋田で、秋田弁による役を演じ、地元の方がたに喜んでもらえる幸せな2年間を過ごした。でも、私は地元に貢献しているというおごりがどこかにあったかもしれない。今年は気持ちをリセットして自分と向き合いながら、全国を回ってきたい」と裕樹さん。地元への愛着・感謝を忘れず、さらなる高みを求める決意に、これまで以上に役者としての風格が感じられました。

今年は全国公演で活躍しながら演技にみがきをかけ、押しも押されぬわらび座の看板俳優として戻ってきてください。

大仙市で一番小さな小学校「太田北小学校入学式」

4月7日(木)、太田地域の3小学校で入学式が行われました。

大仙市内の小学校は全部で21校あります。そのうち、最も児童数が少ないのが太田北小学校です。

今年度、太田北小学校の全校児童は43名で、そのうち一年生は10名です。

入学式では、一年生の名前が一人ひとり呼ばれ、立ち上がり手を挙げて大きな声で返事がありました。

今野天美校長は一人ひとりと目線を合わせ、「〇〇さんの夢はパティシエだったよね」などと語りかけ、「がんばってね」とお祝いの言葉。新しい環境にむかう子どもたちにとって、校長先生が自分を知ってくれていることは大きな安心感になったことと思います。小規模校ならではの良さが感じられます。IMG_4282

その後、在校生による昨年の全校音楽劇「不思議な国の物語~アリスとトランプの国のプリンセス~」の一場面が披露され、一年生と保護者から大きな拍手が送られました。太田北小学校の全校音楽劇は、全員が自分の演じたい役柄に取り組み、一人一役を担います。小さな学校だからこそ、誰かに頼るのではなく、一人ひとりが自分の役割を果たそうという強い意気込みが感じられます。IMG_4293

今野校長は、全校音楽劇の日をさし「195日後には、この学校に入学してよかったと、必ず思うようになります」と挨拶、新入生はもちろん、保護者の方にとっても、希望に満ちた入学式となったようです。

交通安全パレード実施

4月6日(水)、太田地域の横沢地区で交通安全パレードが行われました。これは、春の全国交通安全運動実施期間にあわせ、大仙地区交通安全協会が主催となり、交通安全の啓発を目的に旧市町村単位でパレードを実施しているものです。

太田地域では、横沢交通安全会のメンバーが太田支所前に集合し出発式を行い、早速パレードに向かいました。交通指導車と軽トラック5台に分乗し、横沢地区の約30キロをパレードして回りました。

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横沢地区は、支所、病院、スーパー、子ども園、老人ホームなどが密集する区域であり、太田南小学校、太田中学校、大農太田分校もあるため、車・自転車・歩行者が行き交う区域です。春の全国交通安全運動期間中は、交差点に誘導員がつき、交通安全指導に力を入れています。横沢交通安全会の皆さんは、交通安全運動期間に係わらず、日頃から児童・生徒・ドライバーへの見守りについて継続した取り組みを行っています。いつも地域の交通安全にご尽力いただきまして、ありがとうございます。今回のパレードでもまた、交通安全に対する気持ちが引き締まりました。これからも、地域の見守りをよろしくお願いします。

おおたはなだより №12

太田では黄色が目に飛び込んでくるようになりました。スイセンが昨年より10日ほど早く開花を始めました。IMG_0693

太田地域の主要道路の道路脇にはスイセンが植えられ、「スイセンロード」と呼ばれ春を彩ります。スイセンロードは、太田地域の「花いっぱい運動」で始まったものです。毎年球根の植え替えや、新規の植え込みを行い「スイセンロード」の拡充に努めています。昨年秋には、太田地域活性化推進室が主導して支所・公民館職員、花の会、老人クラブ等と共に球根植えを行い、現在では総延長35キロにもなります。
また、大台スキー場では「かたくり」が咲き始めています。例年であれば4月下旬から咲き始める「かたくり」ですが、雪解けが早かったため早く咲いたようです。IMG_0686

春のドライブに「スイセンロード」を通って、大台スキー場へ向かうコースはいかがでしょうか?黄色は、明るい色でありまた交通安全カラーでもあります。また、風水では「変化」「革新」といった意味を持つ色です。 春は色々と環境の変化が多い時期です。気分転換にも「スイセンロード」で春の花を巡るドライブを、楽しく安全にお楽しみください。

太田公民館 太田支所内で執務開始

4月1日から、太田公民館が太田支所内での執務を開始しました。IMG_2984

3月下旬からキャビネットを寄せ、事務机を運んだりと準備を進めてきました。IMG_2940

支所での新たなスタートにあたり、太田公民館出発式が行われました。
出発式には、太田地域の社会教育委員や生涯学習推進連絡協議会委員、文化財保護審議会委員、公民館運営協力員、そしてスポーツクラブやおおた花の会からも参加いただき、太田地域の議員・支所内の職員とともに新しいスタートを祝いました。IMG_4265

太田公民館の始まりは、昭和26年の長信田公民館と横沢公民館の設置までさかのぼります。施設がなく、「青空公民館」とあだ名をつけられ、予算も職員も不十分でしたが、戦後の混乱から立ち上がり、心の立て直しを図りたいとする村民の要望と一体となって生き生きとした公民館活動が展開されました。昭和40年代から50年代にかけての学社合同研究会(学校教育・社会教育合同研究会)は太田方式と言われるほどの独自の活動を展開し、全県にその名をとどろかせました。また、花いっぱい運動は昭和30年代から現在まで脈々と活動が続けられております。

公民館発足時から農村環境や生活が大きく進展し、職業も意識も多様化し、社会教育、生涯学習の進め方も多岐になりましたが、設立当初の「青空公民館」のこころざしを忘れることなく「いつでも どこでも だれでも学べる」環境を常に整えるべく、太田支所・太田公民館が一体となって新たなスタートをきりました。

太田公民館の支所内移設については、公共施設の有効活用に向けた具体的な取り組みです。
これまで太田公民館の入っていた建物は、正式には「太田生活改善センター」であり、公民館の専用施設ではありませんでした。60年余りの太田公民館の歴史上、一度も公民館専用施設を持った(建てた)ことはなく、既存施設を利活用しながら公民館活動を推進してきました。
この度の支所内移設についても、市民の皆様の将来負担を増やすことのないよう、今あるものを有効活用する最善の方法として、公民館機能を太田支所内へ移設したものです。
支所内に公民館事務室を移すことにより、地域活性化推進室・市民サービス課・農林建設課とともに一つの庁舎にまとまり、今まで以上に連携のとれた対応に努めていきます。

今後も地域の皆さんと共に、太田支所・太田公民館一体となってさらに元気な地域づくりをすすめて参りますので、ご協力よろしくお願いいたします。

農業研修生が1年間の研修報告「大仙市農業研修会」

3月25日(金)、平成27年度大仙市農業研修会がグランドパレス川端で開催されました。毎年研修会では、大仙市新規農業者研修施設の農業研修生が今年度の研修報告をしています。今回も太田地域にある東部新規就農者研修施設の研修生12名と西仙北地域にある西部新規就農者研修施設の研修生6名が、1年間担当した作物の栽培について、研修で学んだことや体験したこと、今後の目標について一人ひとり報告しました。

研修2年目の清水川絵美さんは、今年度ホウレンソウとキャベツを担当しました。今年は前年からの課題に向き合い、ホウレンソウの発芽を揃えることに重点を置き取り組んだそうです。土壌水分を均一にする方法を取り入れ、高温期においても発芽を揃えることができ、収穫調整作業も効率的に行うことが出来たと手ごたえを発表しました。P3251009

清水川さんは、都内で野菜ソムリエとして活動していた経験があります。「野菜づくり」に生きがいや誇りを持つ生産者に会う中で、次第に農業そのものへの興味・関心が強くなり、就農を決意したといいます。農業を基本的なところから実戦で学びたいと東部新規就農者研修施設での研修を始めました。2年間の研修を終え、いよいよ経営者としてのスタートとなります。

清水川さんは研修当初、『旬のものほど美味しい』という消費者としての感覚が強く、春のものと思っていたアスパラを真冬に作ったり、季節外れのものを作ることに抵抗を感じ、消費者目線と生産者目線とのギャップに戸惑いを感じたこともあったそうです。研修を通じて、他産地が採れない時期を狙って出荷し、収益を出すことも大切であるということを学んだといいます。今後は、魅力ある農業を目指し、産地から新たな『旬』を創りだし発信していけたらと意気込みを語ってくれました。

清水川さんを始めとし2年間の研修を終えて4月から就農する研修生は全部で7名です。研修で学んだ知識・経験を生かして、大仙市農業の担い手として貢献してくれることを期待します。

2年間の研修、おつかれさまでした。皆さんの背中を見て、就農を志す若者が増えることを願っています。

おおたはなだより №11

花のまち太田では、雪解けとともに地域のあちこちで花を見かけるようになりました。
太田庁舎では、プランターに彩りよくパンジーが並んでいます。IMG_2882

この花は、太田地域の農家の方の善意により、寄贈されているものです。プランターの花は、私たち職員が気づかないうちに、春はパンジー、夏はサルビアなどと、季節ごとに旬の花にかえられ、庁舎まわりを華やかに彩ります。

 

また、太田地域の主要な道路では、交差点に交通安全のプランターが、ドライバーや歩行者の目に留まるよう設置されています。IMG_2889image1IMG_2893IMG_2898

花を見て春を感じることはもちろん、花には心を穏やかにしてくれる効果もあるように思います。
花のまち太田の歴史は、昭和30年代後半から始まっています。50年以上にわたる花を利用した活動から、交通安全に一役買ったり、太田支所へ訪れやすい雰囲気を演出したりと、花の設置にもさりげないやさしさが溢れています。
いつも花を設置してくださる農家の皆さん、太田地域に彩りとやさしい気持ちをありがとうございます。新しい年度も、太田地域は、「花いっぱい」でスタートします。これから次々と咲く花の様子は、おおたはなだよりでお伝えします。お見逃しないように、これからも「ふるさとこんにちは」見てくださいね。

わらび座で研修 東部地区地域協議会委員合同研修会

太田・中仙・仙北地域の地域協議会では、毎年、委員同士の交流と、東部地区共通の地域づくりに対する意識高揚のために、合同の研修会を実施しています。

今年度の合同研修会として3月16日(水)、わらび座のミュージカル「どどぉ~ん!大曲花火物語」を観劇しました。IMG_0672IMG_0671

地域協議会の委員の皆さんは、地域のさまざまな課題に対し議論を重ね、地域の特色を活かしたまちづくりの推進に尽力されています。「どどぉ~ん!大曲花火物語」は、大曲の花火を題材に、花火で地域を活性化させたストーリーのため、地域づくりのヒントが満載です。今回は、委員・職員合わせて31名が参加し、参加者同士の交流を深めながら観劇を通じ地域づくりへの意欲を新たにしていました。

 

※※「どどぉ~ん!大曲花火物語」※※
3月27日(日)まで上演。
戎本みろさんと大仙市太田地域出身の鈴木裕樹さん、そして父親が太田地域出身の髙橋真里子さんが出演しています。たった3人で11人役を演じる姿も見どころです。大曲を日本一の花火の街にしようと若き花火師たちが奮闘する感動作、さらに創造花火のはじまりなど大曲の花火の歴史を学べる一面もあります。大仙市民、必見の作品です。
ddn_2464「どどぉ~ん!大曲花火物語」のワンシーン。左から鈴木裕樹さん、戎本みろさん、髙橋真里子さん
※(株)わらび座より掲載の許可を得ています

大台スキー場 ご利用ありがとうございました

太田地域の大台スキー場は、3月13日で今年度の営業を終了しました。

雪が少なく、昨年12月20日にスキー場開きしてからも営業できない日が続き、昨シーズンより7日少ない71日間の営業となりました。

コースによっては雪が足りなく、ロマンスリフト(第1リフト)は71日稼働しましたが、パラダイスリフト(第2リフト)は54日の稼働となりました。

入込人数では18,561人(昨シーズン23,629人)で前年の78.6%の利用に留まりました。利用者減少の中、スキー学校・ボード学校のスクール部門では、昨シーズンより件数が増え好調だったそうです。大台スキー場のコースの良さはもちろん、指導者のレベルの良さも評価された表れと思います。

DSCN2961太田スポーツクラブ主催の親子スキー教室の様子。全3回の講習で全員滑れるようになりました。

 

image2学校のスキー学習で賑わう様子。小中学校のスキー教室だけで27校5,094人の利用がありました。

 

image1晴れた日の頂上付近からの眺望。仙北平野を見渡せるところも大台スキー場の魅力の1つです。

小中学校のスキー学習や、スキー大会の開催などで、様々なレベルの方々に大台スキー場を利用いただきました。ありがとうございました。

来シーズンのご来場もお待ちしています。

「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業 小神成集落会受賞

3月11日(金)、仙北地域振興局で「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業表彰式が行われました。

「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業は、大仙市・仙北市・美郷町管内において、地域のために自立的・主体的な活動を行っている団体・個人を表彰し、地域づくり活動の活性化を図ろうと、平成19年度から実施されています。今年度は全部で5団体が受賞し、そのうち太田地域では「小神成集落会」が表彰を受けました。IMG_2857

太田地域の「小神成集落会」は、田ノ尻・南小神成・北小神成の3集落138世帯で構成されています。花だんを活用したまちづくりや伝統行事の伝承、自然保護活動などに取り組んでいます。

特に、花だんを活用したまちづくりには昭和50年代から取り組んでおり、花のまち太田のけん引役となってきました。3集落それぞれに「花の駅」と呼ばれる大きな花だんを整備し、毎年趣向を凝らした花だんをデザインしています。各家庭でも花だんの整備には力を入れており、「太田花だんフェア」開催時には「お花見バス」の周遊スポットとなっています。IMG_2454IMG_2445IMG_2460

また、紙風船上げや天筆焼き、雪中田植えなどの伝統行事については、地域独自で行うほか、太田地域のイベントでも披露し、太田地域全体のまちづくりにも貢献しています。IMG_0572

このような継続的で、他の模範となる活動が評価され、このたび受賞となりました。

 

受賞後のインタビューでは、魅せる花だんづくりのコツを聞かれ「マメに管理すること。花も生き物なので、その生き物にあった管理をすること」と服部副総代。今後の活動については「高齢化で発展とまではいかないが、今までどおり現在やっていることを継承していきたい」と語ってくれました。IMG_2850

太田地域にも高齢化の波は押し寄せています。その中で、子ども会・生徒会・老人クラブ等が上手に連携し、刺激し合い取り組んでいる花だんづくりは、他のお手本となります。

また、雪中田植えに参加する娘さんたちも、全員集落の娘さん・お嫁さんです。しっかりと伝統は受け継がれています。

今回の表彰におごる気配もなく、今までと同じことをするだけと語る姿に、真摯な気持ちを感じます。「小神成集落会」の皆さん、受賞おめでとうございます。これからも今までどおり、「小神成集落会」らしいまちづくり活動をよろしくお願いします。

太田にも春の訪れが

気持ちの良い天気が続いています。

春ももうすぐそこまで来ています。

太田庁舎の周りでも春が近づく風景が見られます。

花のまち太田、トップを飾り「スイセン」が芽吹いています。IMG_2821

 

庁舎の周りの残雪も残りわずか。IMG_2823

 

日当たりがよく、風があたらない場所には「ふきのとう」が。IMG_2828

 

太田中学校のグラウンドは薄い残雪。IMG_2836

野球部の保護者の方たちが少しでも早く練習を開始できるようにと、機械で雪を飛ばしたり圧雪を崩したりして雪解けを早めています。

 

北国に住む私たちにとって待ち遠しく、楽しみな春。

たくさんの別れがあるにもかかわらず、春は期待に満ちた季節です。

小さな春の訪れに、不安や別れを忘れ、春への期待を膨らませます。

一人ひとりに新しい春が来ます。

皆さんにとって、期待・希望に満ちた春になりますように。

初開催 太田分校での卒業式

3月3日、秋田県立大曲農業高等学校太田分校で、平成27年度卒業証書授与式が挙行されました。

太田分校の入学式・卒業式は、開校以来、大曲農業高校本校で行われてきました。

今年度は、生徒・保護者へのアンケート結果を受け、初めて分校校舎での卒業式となりました。

 

太田分校の今年度の生徒数は70名、そのうち卒業生は32名です。

会場となった分校体育館には、分校生がこの日に合わせきれいに咲かせた花々が、並びました。IMG_2694

来賓、恩師、保護者、在校生が見守る中、卒業生が晴れやかに入場します。IMG_2578

国歌斉唱、県民歌斉唱の後、伊東金一校長から32名の卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。IMG_2602

伊東校長は、式辞の中で、卒業生に向け2つのお願いとして「地域を支える有意な人材となって欲しい。地域に密着した活動を通じ、異年齢と上手に関わっている分校生の活躍を期待する」「社会では皆さん一人ひとりを必要としている。どのような困難にあたっても、希望を持ち向かってほしい」と述べました。IMG_2639

卒業生を代表して生徒会長の門脇丈さんが「グラウンドゴルフ大会、収穫祭、民謡発表会という学校行事を通じ地域とのかかわりを持ち、クラス・学年をこえて絆を深めることができた。この学校に入学してよかった。仲間、先輩、後輩、先生に学んだことは財産になった。全ての人に『ありがとう』感謝の気持ちでいっぱいです」と力強く答辞を述べました。IMG_2650

大曲農業高校本校での卒業式はクラスの代表が登壇し卒業証書が授与されますが、今回は分校生一人ひとりに伊東校長から卒業証書が手渡され、忘れられない卒業式となったことと思います。

 

その後、「卒業所感」として、保護者、恩師、在校生の前で、卒業生が一人ひとり卒業にあたっての気持ちを話しました。IMG_2698IMG_2723IMG_2778IMG_2793

「自分に殻をつけて息ができず一人でもがいていた。本心を打ち明けられる友達にあえ、たくさんの愛をもらい困難に立ち向かうことができた」

「この学校に来るまで友人から『ありがとう』という言葉を言われたことがなかった。クラスメイトに『ありがとう』と言われて自分の居場所ができ自分を実感できた。社会に出たら誰よりも多く『ありがとう』の言葉を言いたい」

「否定されることで投げやりになる自分がいた。自分は全体の一部であることに気づくことができた」

「見た目を変えても意味がない。自分で選び自分で判断する人になりたい」

「秋田から離れず、両親を支えていきたい」

一人ひとり、クラスメイトへの感謝、高校生活に向かう気持ち、恩師・保護者への感謝などを、自分の言葉で話してくれました。全員の言葉が心に残るものばかりでした。32名それぞれが、卒業にあたり自己分析をし、得たもの感じたことを自分の言葉で話すその姿に、感動の連続でした。

太田分校の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

いつも皆さんの明るく元気な姿に地域みんなが元気をもらっています。学業・仕事でますます活躍されることを期待しています。

今年の雪はどのくらい少なかったのでしょうか?

太田地域の積雪データについては、太田支所農林建設課の担当者が毎日確認しています。

太田中学校のグラウンドにスタッフという積雪深をはかる棒を設置し、土日も欠かさず毎日、数値の確認をしています。

IMG_2565IMG_2562IMG_2558実際にどのくらい少ないのか、担当者が毎日記録しているデータを元に太田の降雪状況について検証してみました。

今年度の降雪と昨年度、そしてここ数年でもっとも降雪の多かった24年度を比較し、日々の降雪量を累積した累加降雪量、雪の深さの積雪深をまとめました。

降雪状況今年度は1月までほとんど降雪がなかったこと、連続してまとまった雪が降らなかったこと、気温が高く雨が降ることもあったことなどの影響がグラフにあらわれています。2月下旬で積雪深、累加降雪量とも26年度の7割程度となっています。降雪の多かった24年度と比べると累加降雪量で半分、積雪深では1メートル以上違います。除雪の早朝出動回数でも2月25日現在で比較すると、24年度は44回、26年度は35回、今年度は18回と半分以下となっています。

雪寄せに苦労する日が少ないことは、心身ともに助かることですが、昨今の異常気象を思うと、今冬の少ない降雪にも、少し不安を感じてしまいますね。

真木真昼の四季フォトコンテスト表彰式

2月22日(月)、太田支所にて真木真昼の四季フォトコンテスト表彰式が行われました。

このフォトコンテストは、真木真昼県立自然公園の指定40周年を記念して開催され、平成27年1月から11月末まで「真木真昼県立自然公園の四季」をテーマに写真を募り、71点の応募がありました。

1月21日(木)に審査会を行い、最優秀賞1点、優秀賞2点、入選10点が選ばれています。

表彰式には入賞者のうち11名が出席し、「真木真昼県立自然公園を美しくする会」の栗林次美会長から一人ひとり表彰状が手渡されました。IMG_2517

受賞者を代表して最優秀賞に輝いた髙橋直観さんが、受賞作品「薬師平黎明」の撮影エピソードを交えあいさつ、「山頂でみた天の川の感動を写真に写したかったが、うまく写せずその作品は落選してしまった。受賞した作品は、明け方に撮ったもの。感動を伝える技術をもっと磨きたい。10年後も元気ならまたチャレンジしたい」と語りました。髙橋さんは10年前の指定30周年記念のフォトコンテストでも最優秀賞を受賞されています。真木真昼県立自然公園の良さを知りつくしているからこそ、自らが感動したスポットを伝えたいという気持ちを感じました。

受賞者には、日写連の会員の方や写真屋さんなど、カメラ仲間が多くいるようで、入賞作品を見ながら写真談義に花を咲かせていました。IMG_2493

今回、唯一の女性受章者である鈴木リツさんは、なんと83歳。鈴木さんの作品は「屏風岩の春」。10年前のフォトコンテストにも応募してくださっている常連さんです。鈴木さんは、「撮るのは、風景写真が多い。PENTAX645という重いカメラを使っているので、デジカメに変更しようと、今練習中」とのこと。今回の受賞作品もPENTAX645で撮ったそうで「渓流と花がある場所なので、毎年このスポットには行っている」と話してくれました。おすすめスポットを尋ねると「車に乗せてもらわないと行けないので、撮影場所や時間帯は限られている。連れて行ってもらえる場所で撮影を楽しんでいる」と鈴木さん。制約された中でも、出会った風景を感性豊かに切り取った写真に、熟練の技を感じます。生活に無理なく写真を楽しんでいる姿に、心身の健康の秘訣を感じました。

お忙しい中、表彰式に出席してくださった受賞者の皆さん、ありがとうございました。

入賞作品は現在太田支所ホールに展示してあります。3月末まで太田支所に展示し、その後美郷町役場で展示予定です。その後は、大仙市・美郷町の公共施設等で展示の予定です。

真木真昼の自然豊かで四季感あふれる写真を、ぜひご覧ください。

もうひとつの火まつり~田ノ尻集落の小正月行事~

2月20日開催されました太田の火まつり。あいにくの悪天候でしたが、来場者2,000人を数え盛会裏に終了しました。

実は翌日21日に太田地域ではもうひとつの小正月行事が開催されていました。

太田地域の田ノ尻集落では、小正月行事として紙風船上げなどを行っています。

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IMG_0528まずは雪中田植え。太田の火まつりでも田ノ尻集落のみなさんに披露いただきましたが、今年2回目のためか、火まつりの際よりきれいに真直ぐできたようです。

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続いて紙風船上げ。太田の火まつりでは風雨のため中止しましたが、こちらはどうでしょうか。

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IMG_0542風が強かったため火玉をつけたものは1つだけでしたが、6個上げて3個成功。

月灯りに照らされて夜空に舞い上がります。

IMG_0566最後に天筆焼き。火を点けようとする攻め手、点けさせまいとする守り手がいる昔のながらのスタイルです。

太田の火まつりはこのような集落単位での小正月行事が減っていくなか、継承を目的にスタートした経緯があります。そんな中、地域の方々が集い、昔と変わらぬ姿で続けているこの行事。太田の火まつりの原点といえるのではないでしょうか。

参加者の中にはもちろん子どもたちもいます。雪遊びをしながらも紙風船上げの際には上がっていく巨大な紙風船に揃って夜空を眺め、目を輝かせてていました。この行事は永く続いていくことでしょう。

『奉納 鎌倉大明神 天筆和合楽 地福円満楽 太田地域太平楽 敬白』

 

太田の火まつり

2月20日(土)、奥羽山荘西側広場を会場に第35回太田の火まつりが開催されました。

太田の火まつりは、雪中田植え・天筆焼き・紙風船上げなど太田地域に伝わる小正月行事を一堂に開催する太田地域の冬の一大イベントです。地域に伝わる小正月行事の伝承を目的とし開催され、まつり当日の参加だけでなく、紙風船の製作や天筆の準備にも、子どもから大人まで参加し、地域の伝統行事としてしっかり受け継がれています。

今年は冬まつりには珍しく雨の中での開催となりました。会場は奥羽山脈のふもとのため里より風が強く、準備中に一度張ったテントが飛ばされるアクシデントもありました。安全を考慮し、出店やプログラムの一部を「ふれあい館」の中へと移動し実施することに。さらに夕方になると雨が降り始め、残念ながらメインプログラムの1つである紙風船上げは中止の判断がされました。

あいにくの雨とはなりましたが、それでも地域の方々、紙風船づくりを体験してくださった方々が会場に足を運んでくださいました。

当日の様子を紹介します。

IMG_0522火を使用した火まつり、無事終えるよう、またみんなの願いごとが叶うよう、神事から始まります。

 

IMG_0536餅つきの様子。来場者も参加できます。この後、つきたてのお餅が振る舞われました。

 

IMG_0552神前に供えられたお菓子の福分け。来賓の方々がばらまくお菓子に子どもも大人も大喜びです。

 

DSCF1973雪中田植え。雨が降る中、かすりの着物に身を包んだ田ノ尻集落の娘さん達が、慣れた手つきで稲と豆を植えていきます。

 

IMG_4115東今泉八幡太鼓。「ふれあい館」に勇壮な太鼓の音が響き、観客も演奏にくぎづけです。

 

DSCF2074IMG_0587DSCF2093紙風船上げは中止となりましたが、「ふれあい館」内で膨らませ、今年の出来栄えを確認します。新作のくじら型紙風船も登場しました。

 

DSCF2199IMG_0628今年は特別協賛もあり、いつもにも増して華やかな冬花火となりました。

 

IMG_0643DSCF2238天筆焼きは、雨をものともせずよく燃え、皆さんの願いを天へと舞い上がらせました。天に向かうように燃える炎に、つい見入ってしまいます。

雨にもかかわらず外に出て、花火・天筆焼きを最後までご覧くださった来場者もたくさんいました。本当にありがとうございました。

雨は冷たく無情に降り注ぎましたが、「太田の火まつり」への愛着、そして地域の伝統行事を大切に思う気持ちを再認識でき、心は温まる「火まつり」となりました。

太田分校郷土芸能部 大仙市芸術文化賞特別奨励賞受賞

2月12日、第10回大仙市芸術文化賞表彰式がグランドパレス川端で行われました。

大仙市芸術文化賞は、大仙市における芸術文化活動において、特に顕著な功績及び実績をあげた団体及び個人を表彰することによって、後進の意欲を高め、活動の奨励を図ることを目的としています。

今年度は2団体6個人が表彰され、太田地域では、大曲農業高等学校太田分校郷土芸能部が特別奨励賞を受賞しました。特別奨励_郷土芸能部①

太田分校郷土芸能部は、創部から30年以上にわたり、郷土に伝わる民謡や手踊りの継承に励んでいます。太田地域を中心に地域のイベントで郷土芸能を披露したり、福祉施設への慰問活動を行なうなど、精力的に活動しています。ここ数年は、年間の出演回数が20回を超えており、大仙市のみならず仙北市や横手市、秋田市など活動の場所を広げ、地域の民謡文化を広く発信しています。

 

DSC_6548今年度の太田の夏まつりでの出演の様子。出演者も観客も笑顔です。

 

郷土芸能の継承に真剣に取り組みながら後輩へと受け継いでいること、文化活動を通じ地域全体に活力を与えていること、それらの活動から次世代を担う若い世代の目標となる活躍が期待されるということで、今回の受賞となりました。

表彰式後の祝賀会では、民謡や横沢ささら舞などを披露し、2回もアンコールがかかるほどの人気だったそうです。IMG_2877IMG_2869

 

郷土芸能部は3年生も含めて23名、2月からは3年生が部活動に参加しないため、現在は1・2年生のみ9名で練習に励んでいるそうです。少ない人数でも続けたいと今までと演目を違えたり、情熱と工夫で練習を続けているといいます。9名での初舞台は3月16日奥羽山荘で、新体制での初舞台に向け積極的に練習している姿が目に浮かびます。民謡や手踊りの技術、そして活動に対する気持ち、しっかりと先輩から受け継いでいることがうかがえます。

太田分校郷土芸能部の皆さん、特別奨励賞の受賞おめでとうございます。郷土芸能の披露でいつも元気をもらっていますが、今回の受賞も地域の明るい話題となりました。これからの活躍も楽しみにしています。

太田の火まつりにむけて② ~紙風船~

今週土曜日は、いよいよ「太田の火まつり」です。

太田地域では、春夏秋冬の四季折々に、地域を元気にしようとイベントを開催しています。

春の「黄桜まつり」に始まり、「夏まつり」「秋まつり」どれも今年度は天候に恵まれ、大盛況でした。これも実行委員会の細やかな打合せと努力、そして来場された皆様のおかげです。今年度、最終となる季節のイベント「太田の火まつり」も安全に盛大に開催できるよう、準備を進めています。

「太田の火まつり」の目玉の一つである紙風船上げは、今年は40個ほどの紙風船が上がる予定です。

2月12日(金)には、太田支所職員で紙風船づくりを行いました。

紙風船は、グラシン紙という薄く機密性がよく、空気が抜けにくい紙を使い作ります。はじめにグラシン紙を縦長に4枚貼りあわせます。

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4枚それぞれに絵や文字を描きます。鮮やかな色でダイナミックに描くと空に舞い上がった時に見栄えがします。

太田支所では、太田のマスコット「ささ太くん」と「ささ子ちゃん」を描きました。下絵をなぞり、色付けをします。みんな、真剣そのもの、絵具筆を握る手に力が入ります。

IMG_2421IMG_2429絵具が乾いたら、8枚のグラシン紙を重ね、上下の端を三角に切ります。風船の上下がしぼむように、順序に貼りあわせます。

IMG_2436IMG_2452風船の上部にまるく切った紙を貼り、下部は針金で固定すると完成です。

試しに膨らませると、なかなかの出来栄え。火まつり当日、天高く舞いあがりますように。

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今年も太田地域の各町内会や学校で、紙風船作りをし、火まつりでの紙風船上げを楽しみにしています。そして今年は、太田地域のみならず、角間川地域協議会の皆さんや国際教養大の学生さん、そしてFMはなびの皆さんが紙風船づくりを体験し、太田の伝統行事に触れています。

当日もぜひ会場におこしいただき、自作した紙風船が高く舞う様子を見届けていただきたいと思います。たくさんの皆さんのご来場をお待ちしています。